CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-072「青春弑恋」(台湾)

2023年04月01日 00時24分29秒 | 台湾映画
過去の行為で人を否定する?
 オタクの大学生ミンリャンは、エロティックなライブ配信をするモニカに思いを寄せている。
 好奇心旺盛な女子高生キキは、コスプレをしてミンリャンを振り向かせようとする。
 長い航海から帰国した料理人シャオジャンは、カフェ店員ユーファンに恋心を抱く。
 ユーファンは精神的な慰めを求めて舞台演劇に熱中し、新人女優モニカと親しくなる。モニカが消し去りたいと思っている過去をミンリャンは気にしないが、モニカはミンリャンのことを知らない。
 やがて、悪夢のような惨劇が起こり。(「作品資料」より)


 一見何の接点もないようで、少なからず影響し合う若者たちの姿を描いた青春群像劇。

 船で料理人をしていたシャオジャンは、船を降りて故郷に戻り、自分の店を持とうと考える。

 そんなシャオジャンは、カフェの店員であるユーファンに想いを寄せ、やがて二人は近づいていく。

 通常にロマンスなのだなと思っていたが、台北駅でユーファンは、マスクを被った男に刀で斬りつけられる。

 そして、その犯人はユーファンの家に同居しているミンリャンであった。

 警察に出頭したミンリャンは、写真を見せられ、それは元カノだと証言する。

 てっきりユーファンのことだと思うのだが、そこから事件に至る経緯までを、他の人々に焦点を当てることで、解き明かしていく。

 ユーファンと同じ劇団に所属するモニカは、過去の行動によって苛まれ、やがてユーファンに気持ちを預けていく。

 そんなモニカに想いを寄せるミンリャンは、積極的な男を女は好きという言葉を受けて、彼女の家に忍び込んだりする。

 その行動が怖いミンリャンであるが、その彼に対して少なからず好意を寄せているのが、コスプレ好きのキキ。

 それぞれの想い、行動が繋がっていき、台北駅の事件に繋がっていく。

 恋愛群像劇風の作品であるが、サスペンスへと昇華し、最後にはやはりロマンスで終わらせている。

 シャオジャンとユーファンが電話ボックスのい中でキスをしようとするとお互いの電話が鳴り、つい笑ってしまうというシーンがあるが、それがラスト・シーンにも活かされているという感じであったな。

 ロマンスを基底とした話であるが、それが悲惨な事件へと繋がっていくストーリー。

 面白い一本であった。

/5

監督:ホー・ウィディン
出演:リン・ボーホン、ムーン・リー、リン・ジェーシー、アニー・チェン、ヤオ・アイニン、ディン・ニン
於:シネマート新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 23-071「ベイビーわるきゅー... | トップ | 23-073「仁義なき幕末 龍馬... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

台湾映画」カテゴリの最新記事