CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-050「ゴッドスレイヤー 神殺しの剣」(中国)

2022年02月20日 00時04分58秒 | 中国映画
小説が現実を変えられるか?
 執筆した内容が現実世界に影響を及ぼすという特殊能力をもった小説家のルー・コンウェン。彼の書いた「神殺し(ゴッドスレイヤー)」というタイトルの異世界の物語によって、現実が変えられていく。
 その小説が完結してほしくない、ある巨大企業が、小説を未完のままにしようとコンウェンの暗殺を企てる。
 数年間探し続けている行方不明の娘の居場所と引き換えに、コンウェンの暗殺を請け負ったグアン・ニンは、娘のためにコンウェンを殺そうと何度も試みるが。(「作品資料」より)


 娘を誘拐され、6年間も捜し続けるグアン・ニン。

 そして、人身売買犯と間違われ、逮捕されたグアンを助け出す謎の美女、トゥ・リン。

 彼女はある大企業の総裁の秘書として働き、ある小説家の書く「神殺し」という小説が総裁の命を脅かしていることをグアンに伝え、その小説家、コンウェイの殺しを依頼する。

 引き換えに、6年前行方不明になった娘に会わせるという。

 依頼を引き受けるグアンであるが、コンウェイに接近するものの、なかなか殺しを踏み切れないでいる。

 そんな中、コンウェイの小説が、グアンにも影響を及ぼし始める。

 物語は、現実の世界、グアンがコンウェイを殺害しようと試みようとする展開と、コンウェイが書き綴る小説の世界、ファンタジー・アクションの世界が並行して映し出される。

 そして、奇妙にリンクする小説と現実の世界。

 設定としては、面白い作品だった。

 小説の世界は、いわゆる時代劇アクション・ファンタジーという感じで、コンウェイという青年が、多弁の鎧に身を包まれながら、姉を殺した張本人である、赤髪神を殺そうと決意する。

 現実の世界で、果たしてグアンはコンウェイを殺すのか、それともコンウェイは最後まで小説を書きあげるのか。
 そして、その小説の中で、コンウェイは赤髪神を倒すことが出来るのか。

 小説の世界もファンタジーであるが、現実の世界もファンタジー。

 なかなか凝った内容のファンタジー・アクションであった。

/5

監督:ルー・ヤン
出演:レイ・ジャーイン、ヤン・ミー、ドン・ズージェン
   ユー・ホーウェイ、グオ・ジンフェイ、トン・リーヤー、ドン・ジエ
於:新宿ピカデリー

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