旅行中は忙しすぎて、ほとんど食事らしい食事をしていないのですが、フードコートに行く度に、シンガポール人のレイチェルの顔が、パッと嬉しそうになるのは、中華レストランのパンダエクスプレスの看板を見つけた時。他の店には目もくれずに、一目散にパンダに行きます。
「またパンダエクスプレス?昨日もパンダだったじゃん…」
と、アメリカに来たんだから、とりあえずアメリカらしい物が食べたい私とは正反対で、パンダがあれば絶対パンダ。
「今日はパンダじゃないのにしよう!」と違うものを探してフードコートを一巡するのですが、ハンバーガーもタコスもピザも食べたくないとなると、消去法でやっぱりパンダ。
私がパンダの載ったトレーを持ってレイチェルのテーブルに行くと、
「Yuko もパンダにしたの〜」 と嬉しそうに言うので、
「いや、他に食べたい物がないから、しょうがないしー」とささやかな抵抗していました。
このパンダ、何がいやかというと、まず見た目が良くない。フライドライスも焼きそばもチキンもベジーもトレーの上に乱雑にお玉のようなものでバンバンと山盛り状態で渡されます。
こんなに大量なフライドライス食べられないし、繊細な美意識の日本人には耐えられない〜。
日本に帰ってきて、「アメリカで何食べたの?」と聞かれる度に、パンダの話をしていたら、何とパンダのファンだという日本人が身近にいることを知りました。それも2人も。
「うっそ〜、パンダが好き?ほんとに?」
聞けば、オレンジチキンが絶品だと言います。そんなの食べたっけ?
美味しくないけどしょうがないと思って食べていたので、パンダの本当の美味しさを見逃してしまっていたのでは?
と、思っていたら、運命のいたずらか、川崎のラゾーナのフードコートにパンダが初上陸して大人気になっているというニュースを見ました。
パンダ、きた〜〜〜〜!
ということで、懐かしの川崎ラゾーナに行って、前の会社の友人とパンダに行ってきました。
日本のパンダは盛りつけが上品です。黒のトレーにもこだわりが感じられ、美味しそうに見えます。
さて、アメリカのパンダと比較してどうだったか?ですが、一回り小さいパンダって感じで、オレンジチキンとエビとブロッコリーの炒め物はおいしかったです。フライドライスは驚くことに、アメリカで食べたライスの方が美味しかった!
パンダがこの先どうなって行くのか、興味ありますね、見守りたいと思います。
そうそう、レイチェルに、「Good news があるよ、パンダが東京にもオープンしたよ」と教えてあげたら、「日本に行ったら、別のものが食べたい、パンダは no thank you」と言っていました。
なんだよ、あれほどパンダパンダって言っていたのにね。