久しぶりのコンサート。どうして私がこんな渋いジャズのコンサートに行ったかというと、お茶の先生にチケットを譲ってもらったのでした。先生はジャズなしでは生きられないほどのジャズファンで、心から楽しみにしていたコンサートだったのですが、用事が入ってしまって急遽行けなくなってしまい、私が代わりに先生の思いを引き受ける役を買って出たのでした。ちょっと役不足だけど、気分的にいい音楽を聴きたい気持ちだったので。
このコンサートはジャズとオーケストラをミックスさせたようなもので、2倍にオイシイコンサートでした。新日本フィルのオーケストラも聴けたし(コンサートマスターの西江氏のバイオリン、美しかったぁ)、デイヴ・グルーシンのピアノは前から5番目の席で堪能でき、リー・リトナーの奏でるクラッシックギターの繊細な旋律に酔いしれました。
ところでパンフレットを見たらデイヴは1934年生まれと書いてあった。ってことは74歳!す、すごい!74歳になっても指の動きが衰えることなくピアノを弾いている後姿に引き込まれました。何てカッコイイ74歳!
デイヴは映画音楽の作曲を多数していて、コンサートでは「黄昏」、「トッツィー」のテーマ音楽を楽しみました。最後のアンコールでやった曲が、あー、この曲、有名な映画音楽だ、でも何だっけ?誰が出ていたんだっけ?とここまで出掛かっていたんだけど、どうしても思い出せなくて、すごく気持ち悪かったんだけど、とうとう思い出しました。ロバート・デニーロとメリル・ストリープが演じた「恋に落ちて(Falling in Love)」だ!これ何年前の映画だっけ?20年以上前?ずっと忘れていたけど、音楽と共に映画のワンシーンが蘇ってきました。確か本屋で本を取り違える映画でしたよね。音楽を聴いただけで映像が蘇ってくるって、映画音楽ってすごい!あんまり懐かしく思い出したので、週末はDVDをレンタルしてデイヴのピアノにもう1回浸って、懐かしのラブストーリー見ちゃおっかな。