こちらは愛知県岡崎市にある瀧山寺です。12世紀の建造物です。
ところで瀧山寺に行ったことはあっても、宝物殿を見たことのある人は地元の人でも少ないのでは?
実は私も初めて行きました。
行ってみてビックリ。運慶が作ったとされている、観音像が3点、展示室(というよりは倉庫?)の中にむき出しの状態で並べてありました。
そのうちの一体の体内には、源頼朝のものであるらしい歯とあごひげが小箱に入った状態で体内に埋められているというからビックリ。
X線で体内を覗いたところ、確かに確認されたらしい。
ところで数年前に運慶作の仏像がクリスティーズに出品されて12億5千万円で落札されたらしい。その仏像は高さわずか66㎝。
私の目の前にある聖観音像は174㎝の巨大なもの。
「えぇ~、ってことはこの観音像はいくらぐらい?」
「さぁ、値段を付けたことがないから分からない」(解説員)
「もちろん、保険とかかけているんですよね」
「いいえ、何も…」
「え~~~~」
これには一緒に行ったダンテ君もビックリ。クレージーだと仰天していました。
ショーケースに入っているわけでもなく、むき出しのままでさらけ出されているのに、写真は撮っちゃいけないという。
なのに保険もかかっていない。
何かがおかしくないですかね~。
運慶の作品を目の前で見て感動したと同時に、無事でいてくださいと祈るような気持ちになりました。
宝物殿に行かれる方は、土曜日がお勧めです。この日だけ解説員がいて、丁寧に説明してくれます。