再び思い知った。見えぬ傷は深く、癒えにくい・・・

6/7、心療内科受診日でした。

結果はまあ変わらず、薬も継続。

 

その前の日、6日の昼下がり、姉の横でいつものようにウトウトし、ソファで寝てしまった。

その時見た夢が、どれ程　私の病の根源が深いかを表したようだった。

 

息苦しくて、首に違和感を感じた、見えるのは霧の中にいるようで、灰色の視界・・・

首に何かが食い込んでる息がしにくい。

首元には、手が。大きくゴツイ手。

苦しくてもがいて、視界が白くなってきたら、やっと息が吸えて、恐怖と苦しさに夢から覚めそうになった。

感覚では、クッションや姉の存在、テレビの音が聞こえるのに、目が見えない。

白くかすんでまた灰色の世界、次は、オレンジ色の靴紐のようなものが首に・・・苦しい、目覚めたい、怖い

・・・また息が吸えて、現実に感覚が戻っていくのにまた目が白く霞んで

首には、見覚えのある作業着の袖・・・

現実へ戻れそうになると、首に何かが絡まる。

見覚えのあるテープ、ロープ、鎖、布、網、ゴム・・・・・

意識が遠のきそうになると息ができる、2.3回息ができたらまた、首が締まる。

息を吸うとき唸り、首が締まると体が暴れていたらしく　母が気付き

 

　『AZUMI！AZUMI！どうした！！』

と体を揺らされ、

やっと首に絡まるものがなくなり、母の影が見えた。

　「苦しっ・・・息っ」

目が霞むし、息苦しい。

　『息吸って、ゆっくり吐け・・・起きな・・』

くらくらして、頭痛。首に残る締め付け感。

やっと部屋の景色が見えた。

 

母に、姉、斜めになったガラステーブル転がるクッション。

「姉ぇ、蹴ってしまった？ごめんね。暴れてた？」

母が

『暴れてたよ。大丈夫か？』

「そっか、ごめん。なんかに首を何回も絞められる夢を見てん。途中目ぇ覚めそうやったのに覚めんかって・・・」

『・・・』

 

母は深く聞かず、薬飲みなさいとだけ言って

TVで再放送ドラマの音量を上げた。

 

しばらく首の違和感はきえず、

数時間後、ドラマが終わると母さんが

『あぁ。玄関のユリ咲いたよ！！』

私が楽しみにしてたユリの開花に、不快感は吹っ飛び、やった！！と玄関を出ると

 

立派に黄色のユリ、白、赤、黄と四株が立派に開花していた。

赤は花粉が少なく雄しべの形が花弁の様になっていて感動は増した。

写真を撮りインスタにアップ。

「母さん！！すごいねこのユリ！！素敵！！きれいや・・」

『やろ？写真撮ったら入っておいで、夕飯にしよ』

「はーい！」

と返事をし一輪づつじっくり見て　家に入ろうを玄関の扉を開けた瞬間。

首に違和感

体の力が抜けドアの前でうずくまってしまった。

”大丈夫すぐ治まる”と自分に言い聞かせるが　息が荒くなる。

もう立ち上がれなかった。

母が、来て

『何してんの！！しっかり息して、中に入り！ごはんにするよ！』

腕をひかれやっと立てたが、めまいがし、ふらつく、うまく力が入らず

壁に寄りかかって、息を整える。追加の薬を飲み、夕飯の準備をし何事もなかったかのように

過ごした。

 

いろんな意味でショックだった

もう5年かな・・・それほど経つのに。うんと病状は良くなったはずなのに。

一番深い部分は、障害として残ってしまっている。

 

あの男を、会社を、上司を、恨み憎まずには居られない。

 

うつ病

外傷性ストレス障害

気分障害

 

‟労働環境による自殺で、裁判となり、会社側が謝罪し、当時の責任者の処分、労働環境の見直しがなされた”

等のニュースを見れば、

私もあの部屋ですべてを書き残し自殺をした方が良かったのだろうかと思う。

自殺寸前で　家族と福祉関係の恩人に救われた私は、　弁護士に相談し会社側へ通知をしていただいたが、

会社側は”適切な対応を行った”と事実を認めなかった。

その後、病状が悪化し、当時の記憶に触れようものなら心身ともに拒否反応を起こすようになった。

母は、働きながら弁護士とやり取りをしていたが、私自身の証言が必要となり、その後裁判となるはずも

私の病状は悪化。声が出なくなった。

いつの間にか、弁護士とは連絡がつかなくなり、当時借金をしてまで弁護士に頼んだのに、解決しないまま音信不通。

 

結局、消化できない何かが私にも、家族にも残ったままだ。