今月はアメコミたちが早めに到着。Amazing SPIDER-MAN (“ASM”) 911(17)号を読み終えたのでレビュー。今回は短め。
今回の添付画像ASM 911号のVariant Coverは感慨深い。1967年に発売されたASM 50号の表紙へのHomage。John Romita Sr.が描いたやつね。そして今回のものは彼の息子John Romita Jr.が描いた。正直彼の実力からすれば大した作品ではないと思う。でも息子であるJRJRがこのHomageを描いたからこそ価値がある。ちなみにもう一冊ASM 911号のVariantを買ったがそれはまたの機会に紹介したい。
筋書をZeb Wells 、画をEd McGuinness、インクをCliff Rathburnがそれぞれ担当。
粗筋を手短に。悪落ちしたBen Reillyに騙され忘却界へと落とされたPeter。そこにはJ Jonah JamesonやRobertsonも連れ混まれていた。Peterとしては何とか仲間と共に忘却界を脱出しニューヨークに戻りたいところ。
気に入った台詞やシーンを紹介。忘却界に巣食う悪鬼6人がInsidious Sixというユニットを結成しSPIDER-MANを襲った。Insidious の意味は辞書で調べてもらうとして、問題はそこじゃない。Sinister SixのようにSから始まる単語を使った方が素敵なのに。(英語の言葉遊び。頭韻。)忘却界ではPeter ParkerはParker Petemanと呼ばれているので、言葉が逆になっていても不思議でない。だからInsidiousの最後にSが付いていれば、穿った見方をすると、忘却界では正しいのかもしれない。
McGuinnessの描く悪鬼たちは、妖怪ウォッチの妖怪のようにどこか憎めない容姿なのが救いでもあり、もう一歩迫力にかける理由でもある。
BenがPeterに絶対逃がさないと言った台詞とPeterの返事。”I’ll never let you leave, Parker.” “I don’t plan on asking for permission.”
わからない点。Benに食べろと言われた果物を食べたら魂が盗まれることをPeterが知っていること。自分の意思で行動しないと魔法が効かないことは、騙されて身を持って彼は学んだけどね。