2021年6月訪問
ミネアポリス美術館 日本絵画の名品 伊藤若冲 サントリー美術館
『伊藤若冲』(1716~1800)
《旭日老松図》江戸時代 寛成12年(1800) 一幅 絹本墨画淡彩
『若冲』は奇想の絵師と呼ばれた江戸時代の画家です。
彼の絵をしっかりと見たのは、パリの「若冲の特別展」でした。
『グランパレ』を取り囲むように並ぶ人たちの姿にびっくりしたものでした。
作品を見てみましょう、松の木に氷が張り付いています。
とても寒い日なんでしょう。
ピリピリとした冷気を含んだ空気が伝わってくるようです。
太陽が上がり、松の丈までいったところです。
太陽が薄い朱で描かれていますが、周りの冷気をじんわりと暖めているような、
仄かなあたたかさが感じられます。