エカテリーナ2世が美術品の蒐集をはじめたのは1764年 ・・
日本では江戸時代のちょうど中ごろです。
それからおよそ150年にわたって、(ロシア革命の直前まで)
コレクションと建物の増改築が続けられました。
(10月6日のブログ参照 )
それは、『ロシアのヨーロッパ化』 の具現です。
そして、権力の象徴であり、美なるものへの飽くなき執着です。
エカテリーナ2世の夢は、
皇帝から皇帝へと受け継がれていきました。
(9月30日、10月4日のブログ参照 )
1917年のロシア革命後、
貴族から没収した膨大な美術品とともに、
「エルミタージュ美術館」 は国家事業として
維持、管理されるにいたりました。
『夢』 は、国を挙げて守られました。
啓蒙主義で知られるフランスの
哲学者 = Voltaire ボルテール (1694年ー1778年) は、
エカテリーナ2世についてこんな言葉を残しています。
『あなたは、北の国のオーロラという言葉では喩え尽くせない。
あなたは、最も偉大な輝く星 ・・
あなたの遺した功績はあまりにも大きい ・・』
「エルミタージュ美術館」 での
長い撮影の一日を終えて外に出ると、
ネヴァ川の向こうから差し込む夕陽に建物が染まっていました。
次回は、「エカテリーナ宮殿」 を紹介します。
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