野球小僧

THE突破ファイル ~2020年始動!突破交番&アメリカンポリス2時間SP

「THE突破ファイル」は、2018年10月25日から日本テレビ系列で毎週木曜日19:00から放送されているクイズバラエティ番組です。

絶体絶命のピンチを前にしても、あきらめなかった人たちが生み出す思いもよらぬ意外な問題解決方法「突破術」を実録ドラマ化し、クイズ形式でそのアイディアから知恵や勇気学ぶ。内村光良さんのほか、レギュラー回答者としてサンドウィッチマンが出演しています。

さて、福岡ソフトバンクホークスの「二刀流」オスカー・コラス選手が、MLB球団と契約するために母国キューバを出国し、このまま亡命するのではないかと報道されています。

コラス選手は2017年にホークスに育成契約で入団。投打ともにポテンシャルが高いことから、「キューバの大谷」とも呼ばれている、21歳(2020年1月時点)の有望な選手です。2019年に支配下登録され、8月18日の埼玉西武ライオンズ戦で初打席初ホームランを記録。王球団会長も、「ビックリした。あんな力を持っているんだね」と驚いていたほどです。

コラス選手は2015年8月28日から日本で開催された2015WBSC U-18ワールドカップにおいて、キューバ代表としてピッチャー登録ながら、四番指名打者で5試合に出場し、打率.368(19打席7安打)6打点の成績でした。2016年はキューバリーグのアビスパス・デ・サンティアーゴ・デ・クーバに所属。23試合で打率.278、ホームラン4本、11打点でした。

来日1年目の2017年は、主に三軍での出場が多く、バッターとして40試合、打率.245(98打数24安打)、ホームラン4本、16打点。ピッチャーとしても9試合(11イニング2/3)で防御率1.54でした。2018年からは野手に専念し、50試合、打率.252(151打数50安打)、ホームラン3本、23打点でしたが、二軍では55試合に出場、チーム4位タイのホームラン7本、長打率.432と成長。そして3年目の2019年は二軍で大活躍。開幕から2試合連続マルチ安打、3試合連続安打を記録、5月は出場した23試合すべてで出塁。21試合連続安打を記録、打率.333、出塁率.388。また、30安打と21打点はこの月のウエスタン・リーグでトップの成績であり、ファームの月間MVPにも選ばれています。6月には2試合連続マルチ安打と2試合連続ホームランを放ち、支配下登録されることが発表されました。

8月17日までにウエスタン・リーグで56試合に出場、打率.308(214打数66安打)、ホームラン9本、41打点。ホームランと打点のチーム2冠であり、8月18日に一軍に登録され、先頭バッターでプロ初打席初ホームランを放ちました。

2019年 7試合 打率.278(18打数5安打) ホームラン1本 2打点

過去にNPBに所属しているキューバ選手が亡命した例として、でいえば、現;ヒューストン・アストロズのユリ・グリエル選手がいます。2014年に横浜DeNAベイスターズに入団したものの、2015年はケガの治療を理由に来日を延期。4月にベイスターズとの契約解除を経て、2016年に亡命をしてアストロズに入団しました。2016年には読売ジャイアンツに所属していたホセ・ガルシア選手(現;テキサス・レンジャーズへ)とエクトル・メンドーサ選手(前;セントルイス・カージナルス)がいます。

かつてはキューバの野球といえば、オリンピックでは金メダルを獲得するなどアマチュア野球最強として有名でした。しかし、近年はオリンピックやワールド・ベースボール・クラッシック(WBC)などの国際試合では、アマチュア選手ではなくプロ野球選手が多く参加してくることもあり、強豪国という印象はありません。

キューバという国は社会主義国。よって国民すべてが公務員であり、国に認められた職業として野球があるのです。一説には年俸は日本円で2~3万円なのだそうです。代表選手などに選出されると、多少のボーナスは支給されるらしいですが、成績が良くても年俸が上がるということはないようです。

そんなこともあって、亡命選手としてMLBを目指す選手は後を絶たこともあり、キューバは2014年から国交のある国外のプロ野球リーグに、リース契約という形で選手を派遣するようになります。中日ドラゴンズのR・マルティネス選手などは、そういう正式な手続きを経て、日本でプレーしています。しかし、国交回復していない米国のMLBでプレーすることは2018年に日本と同様のシステムを導入することで一度は合意しましたが、米国政府に却下され、実現しなかったため、亡命という方法を選ぶしかないのが現実です。

ただ、現在、ホークスはコラス選手を今シーズンに契約する権利を持つ保留選手名簿に載せており、すでに発表した2020年のメンバー表にも掲載しています(同じキューバ勢のデスパイネ選手とグラシアル選手は残留濃厚ながら、キューバと交渉中で自由契約選手のまま)。よって、この状態では日本球界だけではなく、MLB球団とも契約をしようと思っても不可能なことになっています。

 なお、本日(1月9日)の「THE突破ファイル」は「2020年始動!突破交番&アメリカンポリス2時間SP」です。絶体絶命のピンチを前にしても、あきらめなかった人たちが生み出す思いもよらぬ意外な問題解決方法「突破術」ならぬ、日本からレバノンに「逃走中」の実業家のように、ルール無視の強行突破になりそうです。

コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。

何と言いますでしょうか・・・ですね。連絡も取れず、所在も分からず(知る人ぞ知るでしょうけど)、これこそ「逃亡」でしょう。

ホークスとしては、迷惑千万としか言いようがないでしょう。

それにしても、やっぱりアメリカン・ドリームでしょうね。そして、アメリカン・ドリームと言えば、ダスティ・ローデスさんですね。
eco坊主
おはようございます。

NPBとキューバの間の交流に大きな問題を残さなければいいのですが。
やっぱMLBは特別なんでしょうね、アメリカンドリームもあるし。
でも、鷹の保有選手ですからMLBも契約できないとなるとどうするんでしょう?
鷹がしびれを切らせて保有を解除するのを待つんでしょうかね~

日本からレバノンに「逃走中」の実業家・・
結果政府関係者には口をつぐみましたね。
もう突破ならぬ『と◉ぱぁ~』(某県中部の方言)ですわ。
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