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ガレージSMAK

タント(L375)エアコンが効かない〜ガス漏れ修理

高岡市のお客様からエアコンが効かないということで修理のご相談です。

当店に来る前に某量販店で見てもらったところ「室内のエバポレーターからエアコンガスが漏れているのでうちでは修理出来ない」と言われたそうです(^_^;)
まぁこれは車屋さんでもエアコン修理は外注で〜ってところが多いので、よくある話かな〜と。

ダイハツ タント L375S 2011年式 82800キロ
某量販店だからというわけではなく、他人の診断を鵜呑みにするわけにはいかないので、まずは点検です(^^)/


エアコンを風量最大、温度最低で作動させてみますが、吹き出し口温度は外気温と変わらない26℃(^_^;)
エンジンルームを確認すると電動ファンが回っておらず、コンプレッサーも作動していなません。

コンプレッサーと電動ファンのどちらが先に停止しているのかを切り分けるために

エアコンガスを少量だけ充填してみます。

すぐに電動ファンが回りだしコンプレッサーも稼働したので低圧と高圧がガスが少ないなりの動きをしてます。
というわけでコンプレッサーが稼働しなかったのはガス不足、電動ファンが回らなかったのはコンプレッサーが稼働しないからですね(^^)

エアコンが効かなくなったのはガス不足、、、すなわちガスが漏れていることになるんですが、正常な状態でもエアコンガスは微量に漏れてしまうのはしょうがないので、次は漏れてる場所の特定と漏れ具合を確認していきます。
室内の送風ですがめっちゃエアコンガス臭いです(^_^;) 臭いの度合いを文章で表現出来ないので難しいですが、この臭い具合だとめっちゃガス漏れしてますね(゜o゜;
リークテスターの反応もMAXってことで、エバポレーターからの漏れは確定。


エキスパンションバルブ(通称エキパン)付近にも若干反応あり。


コンデンサー付近にもありますね(^_^;)

漏れのメインはエバポレーターで間違いないと思いますが、コンデンサーの漏れもエバポレーターを直すことで多くなることが予想されます(>ω<) エキパンはエバポレーターからの逆流?やOリングの問題だと思うので、エバポレーターを交換することで改善されますね〜
というわけでエバポレーターとコンデンサーの交換です!

エアコンシステムを分解というか取り替えするので、先程充填したエアコンガスを回収します(^^)


が、既に無くなってたみたいで回収量ゼロ(>ω<)

気を取り直して〜まずは室内から取り外していきます(^^)/

ステアリング、ステアリングコラム、ナビゲーションを取り外して

メーターやパネル類も取り外して


ダッシュボードを取り外しました(^^)/


マニュアルエアコンなので操作パネルをワイヤーごと取り外して

フレームも取り外します。


エンジンルーム側からエアコンの配管、ヒーターホース、エアコンユニット固定ボルトを取り外すと


やっとエアコンユニットが外れました〜

このエアコンユニットの中に温度調整を担っているヒーターコアと今回交換するエバポレーターが格納されてます(^^)

ちなみに今回取り外した部品は

並べると結構な量になります(゜o゜;


では分解していきます!


奥がエバポレーターで手前はヒーターコア。


エバポレーターを取り出しました〜

画像の上の方が湿っぽいです(^_^;)


ケースの底にもエアコンオイルらしき跡があります(゜o゜;

エバポレーターを室内側から見ると温度センサーの逆側左下辺りが色が違って見えますね〜


裏側から確認するとスポンジが湿ってました(^_^;)
目視ではわからないのでピンホールがこの辺りにあるんだと思います。


新品のエバポレーター。

温度センサーを付け替えてからケースに収めて


元通りに組み付けました(^^)/

ここからは元に戻す作業♪




エアコンフィルターはエアコンガスの臭いが染み込んでたので交換しておきます(^_^;)


ピットワークの高性能タイプに交換。


エバポレーター交換完了♪


次はコンデンサーの交換。




フロントバンパー、バンパーサポート、フロントクロスメンバーを外すと


コンデンサーが外れました〜
↑と同じような写真に見えますが、見えてるのはラジエーターです(^_^;)

取り外したコンデンサー。

新品のコンデンサー。
品質に問題のない社外品なので、品質はそのままに価格を抑えることが出来ます(^^)



コンデンサー交換完了♪

冷却水の充填ですが希釈には


水道水ではなく高純度精製水を使用します(^^)/


LLCバキュームチャージャーを使って充填します!
真空状態にして充填するので確実にエア抜きが出来るうえにかなりの時短になります(^^)


エアコンガスを充填する前に〜どうせなのでバルブコアを交換しておきます。


カーエアコンガスステーションを接続。



真空引き、充填量を300グラムに設定してスタート(^^)/

リークチェックも通過して無事完了してます♪

施工後の圧力チェック。
圧力は問題なく、外気温27℃に対して吹き出し口温度が7℃ってことで、かなり良い効き具合だと思います(^^)


念の為、回転数を上げた状態でもチェック!
低圧が下がり、高圧はしっかりと上がってます。そして吹き出し口温度は6℃。
エアコンの効きは全く問題ありませんね〜
漏れも直って吹き出し口からは無臭の風が出てきてます(≧∇≦)b
ってことで、修理完了となりました♪

皆様からの整備のご依頼をお待ちしています。
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