奥武蔵の風

133 忘れえぬ感動の郷愁写真

  保存資料を整理していたところ、大型封筒から1枚の風景写真が出てきました。大切にしまっておいた「青森駅構内」というタイトルの写真です。

 私が撮影したものではなく、製紙会社のアート紙・コート紙の見本帳に印刷されていたサンプル写真の1枚です。 グラビア印刷用の高級紙のサンプル写真ですから、第一級のプロカメラマンが撮影したものに違いないのですが、商業写真のせいでしょうか、撮影者の氏名は記されていません。

 ともあれ、これを見た瞬間、私は鳥肌が立ち、心は青森駅と青函連絡船の虜になりました。「郷愁」という言葉がぴったりくる忘れがたい写真です。懐かしいの一言。今見ても、初めて見た時の新鮮な感動がよみがえってきます。

 

 タイトル「青森駅構内」


(写真上)© 説明には「■オフセット 5色刷り 四六判 68Kg使用 ■写真 青森駅構内」とあります。

 左端の蛍光灯の列がある客車ホームには、(この掲載写真ではちょっと見にくいのですが)列車が停車中です。
 中央には、SLが煙を真上に勢いよく吐きながら、こちらへ向かって来ようとしています。その右奥(照明鉄塔の背後)に、接岸中の青函連絡船のマストと煙突が見えます。
 右には、貨車が停車中。
 そして、右奥には、接岸中の別の青函連絡船の大きな姿が。

 夜の雪景色でありながら、眠ることのない国鉄時代の青森駅のダイナミックな風景です。

 

 参考写真


(写真上)© 青函連絡船をコースに取り込んだツアーのポスター


(写真上)© 同上

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