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花日和 Hana-biyori

小説『野生の棕櫚』読書会 #5  おわり

読書会のことばかりで同じ画像が続いてしまったので、アマゾンタブレット(FireHD)の写真にしてみました。

あと自分(スウ)のところなのですが、最初に感想を書いたのと同じような所は割愛します。が、ちょっとこれだけ、という部分を。

***

全体としては面白い話ではあったんですけど、私本当に頭悪いんだなーっていうのを突きつけられるような文章でした。

鉱山に行く前に永遠と友人に自分語りするところが特に読むのが辛くて、「この話は名作なのかもしれないけど、私はこいつ(ハリー)嫌いだ」としか思わなくなってしまい、あんまり健全な精神状態じゃなく読んでました。

やっぱり話としては「オール・ドマン」がアドベンチャー的で面白く読めるので、間に挟まれていて助かりました。もうすぐオールド・マンだから頑張ろうって感じで読んでいました。

あと、離婚できないからって、旅立つ二人を夫が見送りに来る(お金も渡す)のもよくわからない。

(※しかし、これは他のかたは特に違和感がなかったそうです。自分のプライドみたいなもの、惨めに捨てられた夫になるよりは、どうせ二人はうまくいかないだろうから、金を渡して自分の支配下のもとで駆け落ちごっこをしてりゃいいさ…みたいな思いがあったのではと。

そう言われてみると、つまりシャーロットの夫も家父長制の呪縛の中で苦悩していた人なのかなと自分なりに納得できました。)

 

今回読むのに苦労はしましたが、読み終わったあとに思うのは、これは構成の妙を味わうという小説だったんだなということ。違うストーリーが交互に進んでいく小説は今なら結構あると思いますが、ここまで接点なく最後まで終わるっていうのは初めて読みました。

それが味だという小説に出会えたことがすごく良かったと思ってます。その語り手がどこかにいる感じがする。ハリー視点でもシャーロット視点でもない、神様でもない、いじわるなおじさんが横でボソボソ喋っているような感じの話でした(笑)

 

***

以上で今回の読書会の話は終わりです!

自己満足の長文で長々と失礼しました~。

 

 

 

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