危うく風呂に入れないところでした。
七月十四日早朝、事件は起きた。
家の手伝いから帰ってきて、汗を流そうとシャワーを浴びようとしたら――
お湯が一向に出ない。
「くッ!?我が家のボイラーも遂に寿命か!?」
と、そこへ――
「諦めるな!息子よ!大事に扱えば、物はちゃんと心で応えてくれるのだ!」
「と、父さん!」
「そうだ。お前の父でありメシアである○○(自主規制)だ!さぁ!一緒にボイラーという名の患者を見に行こう!」
「はい!お父様!」
――十五分後――
「やったね!父さん!シャワーが……お湯が出るよ!」
「ふッ……私にかかればこの程度、朝飯前……存分に汗を流すが良い……」
「はい!ありがとうございます!メシア様!」
だが、事件はまだ解決していないことに、二人はまだ知る由もなかった……。
その日の午後――夕刻。
「さて……今日も風呂掃除、頑張りますか!」
昨日のお風呂の水を抜き、シャワーで浴槽を流そうとした――が、
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い暑い熱い熱い!!
くゥ!?なぜ、お湯が出て、水が出ない!?
更に温度計でシャワーのお湯の温度を調べると――
80℃
触れるかいィィ!?
「くッ、今朝のヤツは先遣隊に過ぎなかったか!?父様!メシア様!」
「どうした!?息子よ!?」
「これを……これを見てください!
「なッ……急いでボイラーを直すぞ!一刻の猶予もならん!」
「はいッ!」
――十五分後――
「山瀬!水槽小屋の隣の井戸から水が機械で汲み上げられているか、見て来い!」
「はいッ!……………ちゃんと汲み上げられています!」
「何ッ!?ならば、なぜ水が出ない……!」
――更に十五分後――
「くッ……、ダメだ……私の手には負えない……」
「そんな……!!じゃ、今日は風呂には入るな……ということですか!?」
「仕方がないだろう!?一日くらい我慢しろ!」
「……」
「私も……最善を尽くした……だが、ダメだったんだよ…」
「……?このバルブは何でしょう?メシア様」
「ん?…………!!!!!こ、こんなところに隠れてやがったか!?」
キュッ、キュッキュッ――ジャーーーーー
「と、父様!これは!」
「ああ!良くやった息子よ!」
「いえ、父様のご尽力があってこそです!」
「ありがとう!息子よ!」
こうして、今日は無事に風呂に入れましたとさ……。めでたしめでたし。
(このドラマはノンフィクションです。しかし、多少の脚色されておりますところがあります。ご了承ください。)
何なんでしょうね。
何、この無駄にドラマティックな日常。
でも実際に、水とお湯がでなくてホンキで心配したのは事実です。
じゃ、そんな感じで解散~
七月十四日早朝、事件は起きた。
家の手伝いから帰ってきて、汗を流そうとシャワーを浴びようとしたら――
お湯が一向に出ない。
「くッ!?我が家のボイラーも遂に寿命か!?」
と、そこへ――
「諦めるな!息子よ!大事に扱えば、物はちゃんと心で応えてくれるのだ!」
「と、父さん!」
「そうだ。お前の父でありメシアである○○(自主規制)だ!さぁ!一緒にボイラーという名の患者を見に行こう!」
「はい!お父様!」
――十五分後――
「やったね!父さん!シャワーが……お湯が出るよ!」
「ふッ……私にかかればこの程度、朝飯前……存分に汗を流すが良い……」
「はい!ありがとうございます!メシア様!」
だが、事件はまだ解決していないことに、二人はまだ知る由もなかった……。
その日の午後――夕刻。
「さて……今日も風呂掃除、頑張りますか!」
昨日のお風呂の水を抜き、シャワーで浴槽を流そうとした――が、
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁ!?」
熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い熱い暑い熱い熱い!!
くゥ!?なぜ、お湯が出て、水が出ない!?
更に温度計でシャワーのお湯の温度を調べると――
80℃
触れるかいィィ!?
「くッ、今朝のヤツは先遣隊に過ぎなかったか!?父様!メシア様!」
「どうした!?息子よ!?」
「これを……これを見てください!
「なッ……急いでボイラーを直すぞ!一刻の猶予もならん!」
「はいッ!」
――十五分後――
「山瀬!水槽小屋の隣の井戸から水が機械で汲み上げられているか、見て来い!」
「はいッ!……………ちゃんと汲み上げられています!」
「何ッ!?ならば、なぜ水が出ない……!」
――更に十五分後――
「くッ……、ダメだ……私の手には負えない……」
「そんな……!!じゃ、今日は風呂には入るな……ということですか!?」
「仕方がないだろう!?一日くらい我慢しろ!」
「……」
「私も……最善を尽くした……だが、ダメだったんだよ…」
「……?このバルブは何でしょう?メシア様」
「ん?…………!!!!!こ、こんなところに隠れてやがったか!?」
キュッ、キュッキュッ――ジャーーーーー
「と、父様!これは!」
「ああ!良くやった息子よ!」
「いえ、父様のご尽力があってこそです!」
「ありがとう!息子よ!」
こうして、今日は無事に風呂に入れましたとさ……。めでたしめでたし。
(このドラマはノンフィクションです。しかし、多少の脚色されておりますところがあります。ご了承ください。)
何なんでしょうね。
何、この無駄にドラマティックな日常。
でも実際に、水とお湯がでなくてホンキで心配したのは事実です。
じゃ、そんな感じで解散~