二年振りの……。

来た。ついに来ました。
二年間待ってました……。
そう――











　　　　　　　　　　　　　　スキー！！











ドンッ






うはッ
身震いしてきました。


なんで二年間も滑れなかったか……それは両親が体力の衰えを理由にスキーに行くことを拒否し続けたからですッ。
くっそッ……歩いてでも行けばよかったなぁ、と今更後悔。
しかぁし！今回は兄さんが北海道から帰省してきたので、車を運転できる人が居てしかも滑れるという……。

まぁ、そういった諸々の事情は置いといて、早速滑ります。

二年ぶりですからね……。
絶対に腕が鈍ってますよね……。



と、思いきや中々どうしてスイスイ滑れます。
中級者コースはもちろん上級者コースもスピードを殺さずにクリア。
平日をいうこともあり人が居なくて好きに滑れます。快適快適。

何だ、全然腕鈍ってないじゃんッ！と自分を褒める。
よしッ！この調子で最上級者コースへレッツゴーッ！







あは……。あっははは……。
斜度３７°
冗談キツイです。

滑り始めの場所に立ってみるとヤヴァイです。ほぼ垂直に見えます。
写真じゃ全然迫力ないことが悔やまれます。
しかも今日は平日で人がいません。
もちろんこんなバカみたいな傾斜に挑む人はない。
ということは、全く雪が踏み固められていないということで……。
しかも所々に結構な大きさのコブが……。

え？ここでオリンピックしろってことですか？

でも、戻ろうにももう戻れないほど降りてきちゃったし……。
……か、覚悟を決めますか……。
いざッ！参るッ！

シャァァァ、ズザァァァ。

よし……なんとか滑れてる……。

って、ヤバッ、目の前にコブが！？
あ――





　　　　　　　　　　　





　　　　　　無残なことになっています。しばらくお待ちください。











ふ、ふ、ふぅ……や、やっと止まった……。
転んでから10メートル程転がってようやく停止。
しかもスキー板が片方吹っ飛んで遙か上方に……。
はぁ、取りに行くか……。
もう片方のスキー板を外して上り始める。が――


　　　　　　　　　ザ、ザ、ザ、ザ、ズルルルル――



スキー板外しても上れない！？
むしろもっと板から離れた！？
こなくそッ！

　
　　　　　　　　　ザ、ザ、ザ、ザ、ズルルルル――



……。
負けるもんかァァァァァ！！！



　　　　　　　　　　　　　十五分後。



はぁはァはァ……。
ようやく下れた。（徒歩で）
さ、３７°恐るべし。
オリンピック選手ってこんなのスイスイ滑れるんですかね？
もはや人間業とは思えません……。







と、二年振りのスキーはちょっとしたトラウマを私に芽生えさせて終了したのでしたまる

そんな感じで今日は解散ー