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内定取り消しの日本綜合地所が破綻、負債1975億円

asahi.com(朝日新聞社):内定取り消しの日本綜合地所が破綻、負債1975億円 - ビジネス

東証1部上場の日本綜合地所が、会社更生法の適用を申請し、受理されたという記事。負債総額は1975億円。

「・・・08年3月期の連結決算は売上高1189億円、純利益46億円を計上していた。

 しかし、一昨年夏のサブプライムローン問題浮上後、拡大路線が裏目に出て、業績が急速に悪化。昨年10月以降は資金繰りが切迫するようになったという。今月3日には、09年3月期の連結業績が305億円の純損失に落ち込むと発表。最後は、今月上旬の建築代金支払いのめどが立たず、行き詰まった。」

会社更生手続開始申立てに関するお知らせ(PDFファイル)

「当社は、平成20年3月期に過去最高益を計上するなど、同業他社との差別化に成功していたことから、さらに業容を拡大すべく、積極的にマンション用地を買い増し、平成20年9月末には約1465億円の棚卸資産を保有するようになりました。」

「・・・平成20年11月11日償還の第7回無担保社債について、当社は、償還資金を金融機関から調達する必要に迫られました。このときは金融機関に追加担保を提供して償還資金の融資を受けることができたものの、更なる担保の提供が困難な状況に立ち至ったため、その後、当社が金融機関から新規融資を受けることは絶望的な状況となりました。」

サブプライム問題を甘く見て経営判断を誤ったのでしょうか。

業績予想の修正に関するお知らせ(2月3日)(PDFファイル)

「平成21年3月期第3四半期において、連結で22,106百万円、個別で20,026百万円の評価損をそれぞれ計上する見込み」だったようです。「今回の業績下方修正により、当社が借入人となっているシンジケートローンの財務制限条項に抵触する恐れがあります」という記述もみられます。

「ヴェレーナ」シリーズのマンションデベロッパー
東証1部上場
日本綜合地所株式会社など3社
会社更生法の適用を申請
負債2142億2300万円
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