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シティ、日興を完全子会社化 初の三角合併

シティ、日興を完全子会社化 初の三角合併 - MSN産経ニュース

米金融大手のシティグループが、子会社の日興コーディアルグループの全株式を三角合併方式で取得し、完全子会社化するという記事。

ところで、シティ以外の日興コーディアルの株主は、三角合併でどういう会計処理になるのでしょうか。

取引としては、通常の株式交換の場合と同じです。投資していた先(日興)の株式が株式交換により別の会社(シティ)の株式になるだけですので、特別なことはありません。会計処理上問題になるのは、それがその他有価証券であった場合、交換の際に損益を認識するかどうかです(認識する場合、シティ株は交換時の時価が取得価額となる)。

日興の少数株主持分がシティに買い取られ、その対価として日興株とはまったく別の金融商品であるシティの株式の譲渡を受けるという取引ですから、損益を認識するのではないかと思います(自信はありません)。ASBJの指針のどこかに書いてあったかもしれません。

3日の日経新聞によれば、株式交換の規模は5300億円程度になる見通しとのことなので、その多くが法人株主だとすると、損益を認識するかどうかで相当大きな影響が出てきます。
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