会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

監査人交代事例4件、新日本が2社獲得(2024年5月13日)

最近の監査人交代事例です(2024年5月13日発表分)。

1.オービックビジネスコンサルタント(東証プライム)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

太陽有限責任監査法人→新日本、の交代です。

「現任会計監査人の監査継続期間が長年にわたっていること等を総合的に勘案した結果」とのことです。

新日本を選任した理由は...

「監査役会が EY 新日本有限責任監査法人を会計監査人の候補者とした理由は、新しい会計監査人の起用により新たな視点での監査が期待できることに加え、同監査法人の専門性、独立性、規模、品質管理体制及び監査費用の相当性などを総合的に勘案した結果、当社の会計監査人として適任であると判断したためであります。」

現監査人の就任年は、1996 年です。

2.ショクブン(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

トーマツ→新日本、の交代です。

「コーポレートガバナンスの強化及び監査の効率性の向上を図る為、親会社である株式会社神明ホールディングスと会計
監査人を統一する」とのことです。

現監査人の就任年は、2001 年です。

3.ポ ー ト(東証グロース)

公認会計士等の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

東陽監査法人→監査法人アヴァンティア、の交代です。

交代理由はいろいろ書いています。

「当社は、オーガニックな事業成長と M&A 等による当社グループ拡大に伴い、監査時間が増加傾向となっていることもあり、内部統制強化が必要と認識しており、人員体制を含めた内部体制の更なる強化に取り組んでおります。

現在の会計監査人である東陽監査法人については、会計監査が適切かつ妥当に行われていることを確保する体制を十分に備えていると考えておりますが、2024 年6月 20 日開催予定の第 13 期定時株主総会終結の時をもって任期満了となるため、現在の事業状況、方針及び環境変化(成長)スピードに適した監査法人について、監査法人の変更の必要性も含め、複数の監査法人との比較検討を行ってまいりました。

その結果、当社事業状況、方針等に適した新たな視点での監査が期待できることに加え、監査法人としての独立性、専門性、品質管理体制、IFRS(国際財務報告基準)対応及び監査報酬等を総合的に勘案し、新たに監査法人アヴァンティアを選任するものであります。

また、監査法人アヴァンティアは、批判的な監査に留まらず、積極的に指導的機能を発揮した監査が期待でき、当社が取り組んでいる内部統制の更なる強化にも寄与するものと考えております。」

監査時間増加と内部統制強化は直接関係はないと思いますが...

(監査法人の指導的機能発揮による内部統制強化で監査時間を減らしたいということ?)

現監査人の就任年は、2020年です。

4.ヤマト・インダストリー(東証スタンダード)

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

監査法人 不二会計事務所→海南監査法人、の交代です。

監査対応や監査報酬などを理由に挙げています。

「当社の会計監査人である監査法人不二会計事務所は、2024 年6月 27 日開催予定の第 69 回定時株主総会終 結の時をもって任期満了となります。

これに伴い、当社の事業規模に即した監査対応や監査報酬の妥当性について検討した結果、同監査法人 の監査実績や監査費用が当社の事業規模に適していること、また、会計監査人に必要とされる専門性・独立 性・効率性等を総合的に判断し、新たに海南監査法人を会計監査人として選任するものであります。」

現監査人の就任年は、2008年です。

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