ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

157.朝のあいさつから見えること

2024-05-17 06:19:49 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 ある日の早朝、公園をウォーキング中に公衆トイレに駆け込んだら、膝をついて便器を磨いている女性清掃員の方がいた。一瞬用を足すのを戸惑って引き返そうとしたら、「おはようございます、どうぞ」と声をかけてくれた。間に合ったという安堵感と仕事の邪魔したという気持ちから、思わず「ありがとうございます。」と言った。清掃員の女性は、すっと出て行った。

 朝のウォーキングでは、知らない人とすれ違いざまに朝のあいさつを交わしたり、声には出さなくても軽く会釈を交わすことが多い。高齢者のグループは、お互いに“生存確認”しているかのように声を掛け合っている。中には、「今日も元気~?」「空気がおいしい~!」などと、顔見知りとすれ違うたびに声をかけている朝からハイテンションな女性もいる。近ごろは変わらないその様子を見てほっとする。体調を確認するかのように、ゆっくりと散歩する高齢夫婦もいたりする。また、黙々とランニングする男性の日に焼けた顔には活力を感じる。
 一方、一緒に散歩している人に、朝から自慢話や他人の愚痴、世間への文句を言っている高齢女性もいたりする。聞かされる方は適当に相槌を打っているだけ。日中は話し相手がいない人なのかもしれない。

 少し時間がたって通勤時間帯となると、知らない人と挨拶を交わすことなどまずない。集団登校の小学生の中に、挨拶をする子がいるくらいだ。地方都市には都会のような通勤ラッシュはないが、急いでいるせいもあるだろうし、仕事モードに気持ちが切り替わるからだろうか。職場に向かう人の中には、朝から忙しそうな人、闊歩する人、余裕を感じる人、しんどそうな人。歩き方もそれぞれだ。同じ職場の人と会えば、軽く挨拶してそれぞれのペースで向かっている。
 いまだにマスクをつけている人も少なくない。クールビズにあごマスクで、身だしなみがちぐはぐな中年男性。何事もどっちつかずで判断できない人なのかと感じる。あごの下まで覆うような大きなマスクに日よけの帽子を目深にかぶり覆面状態でビルの社員通用口に入って行く女性。自分に自信がない人なのかもしれない。職場では、どんな朝のあいさつをするのだろう。

 朝のあいさつには、その人の暮らしぶりや心の状態が垣間見える。誰にも良い時もあれば、そうでない時もあるけれど、毎日のちょっとした心がけの積み重ねが、仕事や人生も変えて行くのだろうと思う。

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