箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

退職交渉を請け負います

2024年04月24日 06時52分00秒 | 教育・子育てあれこれ
今は、学校の教員の中にも転職を希望する人がいます。

2023年度でも、教員採用試験に合格して、4月に初任者として小学校に着任した教員が突然に退職して、「今日から学校に来ません」となった例がありました。

学校側がその教員に連絡を取ろうとすると、学校-本人の間に、退職代行者がはいり、本人とは連絡が取れなくなりました。

もちろん、1年を終えて教員としてのやりがいを語る人も多くいるのです。

でもその一方では、年度途中で辞める人も出ているのが、学校の実情です。

その点で、「転職・転業は当たり前」と考えるいまの若い世代の特徴は、学校の教員の世界も別ではありません。

さて、いまは若い世代の人がこの4月に入社しても、すぐに辞める人が増えている時代です。

そして会社-本人の間に、退職代行業が入り、退職交渉を本人に代わって行います。

代行業にたよることを問題だと、わたしは思いません。

それよりも、辞めたいと思ったいきさつが問題だと思います。

就労環境が入社前の話とちがう。

待遇が正社員としての採用だったのに、入社してみると派遣社員だった。

騙してはダメです。

上司からのパワハラがひどい。

パワハラの防止が事業主の責任(パワハラ防止法)であるいま、社会通念上あってはならないことです。

問題は若い世代が転職に傾く点にあるというよりは、雇用側の不誠実にあると思います。

退職代行業が流行らないような就労環境の改善が必要です。






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