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フィギュアスケート:宇野昌磨選手引退

2024-05-10 | figure skathing、ice show
フィギュアスケートの宇野昌磨選手が引退を発表しました。
昨日NHKの21時のニュースで一番最初の報道でした。
付け足し付け足し文を書いたので一つの記事として話があっちに行ったりこっちに行ったりすると思いますがお赦しを。

私のお気に入りのプログラムは「トゥーランドット」あのいったん止まって「ネッスンドルマ🎵」と歌う姿に引き込まれ、競技であることを忘れ、宇野選手の劇場と化してしまいます。それから、2020年の宮本賢二さんの作品のSP。どこを切り取っても美しい。
その2つは衣装も素敵だし(でも、衣装はいつもどれも素晴らしい。凝っていても、女性が押し付けた衣装という雰囲気はなく、フィギュアスケートらしい華やかさと男らしさが同居していると思う)シニアに上がって軽くパーマをかけた髪型も氷の王子様らしく似合っていて好きでした。

ノービスの頃からアイスショーでシニア顔負けの表現で注目されていた宇野選手がジュニアで伸び悩んだ時期もありましたが、周囲の選手も認めるほど練習熱心さと才能で、世界ジュニア王者となり、シニアに上がってすぐ活躍してくれました。

宇野選手は難易度の高いジャンプで台頭しましたが、国際的なフィギュアスケート関係者や往年の海外のファン達の話題を席巻させたのは、プログラムのトータルパッケージの素晴らしさ。
スピンは入りの難易度の高さ、バリエーションの豊かさ、スピードがあり、ステップは音楽に命をかけるようらに、そして、これぞ宇野昌磨!というクラムキンイーグル。
シニアデビューから、大人の男の滑りと海外の放送で絶賛されたほどです。

また、演技が終われば、謙虚で、それまでトップだったスケーターの成績を凌駕しても、その逆の時も、驕らず、相手をリスペクトする態度は王者に相応しいものでした。時々、その謙虚さの表面しか受け取らないような報道に呆れることもありましたが,

シニアに上がってから、我慢しているな、と思う事がよくありました。
また、インタビューで自分のコンディションの状況や状態を淡々と語ってくれることで、どういう状況で演技していたのか分かったり、とにかく、賢い選手だと思っていました。

フィギュアスケート史に残るだろステファン・ランビエールがコーチを買って出てくれて、宇野選手のスケートが好きという気持ちに栄養を与えてくれた事は、宇野選手のスケート人生にとって幸せな事だったでしょう。トップアーティストである事と世界王者が同居しているスケーターは世界でも僅か、そこを理解しあえるのは宇野選手にとって大きかったのではないかと思います。逆に事あるごとに、「憧れは高橋大輔さん」と言ってもらえたこと、(どのスケーターに憧れていると言われても勿論嬉しいでしょうが)高橋大輔さんにとってどれほど嬉しかった事と思います。あの宇野昌磨が憧れたのはあの高橋大輔、と、世界に広まるのですから。そして、その宇野選手を憧れていると表明しているのはあの鍵山選手です。これは宇野選手も本当に嬉しいでしょう。

自分にスポットライトが当たる時に、自分をサポートしてくれた縁の下の力持ちとなった人々の名前を出し、感謝するところも素晴らしい一面でした。
日本人の振付師を多用してくれたことも嬉しかった。樋口コーチ、宮本賢二氏等の作品を五輪メダルや世界王者プログラムにしてくれました。

ずっと表現力に高い評価を得ている宇野選手ですが、心のどこかで、本当はもっと作品性を重視したプログラムを滑りたいのでは?それが本来の宇野選手では?という思いもありました。不思議なもので、宇野選手は高橋大輔選手が活躍した時代の2つのステップのあった時代の採点方法だった時代に活躍しただろうと思ったものでしたが、4回転ジャンプの時代にシニアに上がりそこで偉大な成績を納めました。

新型コロナ以降日本人ファンが遠征に行けない中、カナダやアメリカ、フランスのファンがどれほど宇野選手の演技を楽しみにしているかテレビを通して見る事が出来たのも嬉しかった。もちろん、日本の世界選手権を満員にし、世界王者を連覇したことも日本人として嬉しかった。

この先アイスショーで本来宇野選手がやりたかっただろうスケートを存分に発揮してくれる事と思います。往年のスケートファンはノービスの宇野選手のショーで見せた輝きを覚えているのだから。


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