恋の階段 ～『空から降りてくるLONELINESS』返詩～

淋しいって言われても仕方ない
同じ段で躓いてばかりいるけど
恋の階段は上るしかないんだよ
下段の人たちを忘れるためにも

縁

縁の糸を紡いでいけば
絡まる事もあるけれど
縁と浮世の末を待てば
唐の食物も口にできる

紅葉傘

幼児の手よりも大きな手で
優雅に風流傘をさしながら
幸福な日々が続くようにと
白い線香花火を焚いている

夾竹桃

逞しい精神を誇りに思いながら
毒を以って原爆を制した夾竹桃
広島市民が希む光を汲みながら
今日も危険に立ち向かっている

凌霄花

どこまでも続く蔓の道を行くには
幾つも峠を越えなければならない
たまに甘い蜜を吸いたくなるけど
その度に過去の栄光が邪魔をする