よろず戯言

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プレミアムショコラ

2024-04-29 11:34:09 | グルメ

 

チョコ好きの自分が、史上最高のチョコレートパンだと思っているパン。

福岡にある製パンメーカー、フランソアから販売されている。

その名も、“プレミアムショコラ”。

チョコレート味なので、分類上は“菓子パン”になるのだろうが、

そんなチープな区分にするのが申し訳ないくらいに完成されている。

これは、もはやスイーツ。

 

フランソアはフランスパンに強い。

あ、“フランソア”って社名、そういうこと?※1

 

フランソアお得意のフランスパン生地。

ココアパウダーが練り込まれているのかな?

真っ黒なチョコレートパンの生地。

パン生地のなかには、くるみと洋酒漬けクランベリーがすき込まれ、

パン内部には、たっぷりと濃厚なチョコレートクリーム。

チョコチップが混ざって、食感にアクセントがある。

 

 

気軽に食べる菓子パンと異なり、ファミリーサイズの大き目のパン。

ま、これくらいのサイズでも、自分はひとりでペロリと平らげてしまうんですけどね。

天然素材と天然酵母にこだわり、時間をかけて製造されるパン、

フランソアの高級(だと思っている)ブランド、“SLOW BREAD”から販売されており、

実際、このプレミアムショコラも、菓子パンとはいえないリッチな仕様。

手に取れば、ずっしりとした その重さに まず驚く。

 

パン生地のなかには洋酒漬けラムレーズンとくるみがぎっしり。

 

袋を開ければ、小麦の匂いとともに、甘いチョコレートの香り。

真っ黒なチョコレートパンの生地表面に付着する、

白い細やかな手粉がシズル感を引き出し、食欲をそそる。

パンをちぎれば、中の空洞にはべとっとした見た目のチョコレートクリーム。

テラテラした見た目のチープなチョコクリームとは異なり、

プレミアムショコラのチョコクリームの見た目は あまりなめらかに見えない。

ところが、口に含むと これが見た目とは裏腹に口当たりなめらか。

含まれているチョコチップのせいで、ザラ付きは感じるけれど、それがいい。

 

写真だとそうは見えないけれど、チョコクリームはずっしり入っている。

 

この濃厚なチョコクリームと、

生地のなかにすき込まれている、くるみと洋酒漬けクランベリーとの相性も抜群で、

一緒に口のなかで咀嚼しているときのハーモニーがたまらない。

どれかひとつ欠けてもいけない。

アーモンドやヘーゼルナッツではなく、くるみで良かったし、

ラムレーズンやオレンジピールでなくて、クランベリーで良かった。

この組み合わせ最高だ。

 

リベイクして食べると最高!

 

そして、このプレミアムショコラを もっとも美味しく味わえる食べ方が、

ほんのちょっとだけリベイク、ただし充分に熱して食べること。

予熱して温めておいたオーブントースターで、表面が少し焼き色がでる程度に焼く。

焼き過ぎると、チョコレート生地なので、すぐに焦げてしまう。

逆に焼きが足りないと、フランスパン生地の表面のパリパリ食感が出ないし、

中のチョコクリームがうまく溶けてくれない。

 

写真じゃ判らないけれど、

リベイクするとチョコクリームが少し溶けて、ドロッとなる。

 

焼き加減のうまくいったプレミアムショコラは絶品で、

もうオーブンを開けたときに匂う、香ばしく甘い香りもたまらないが、

ちぎり割るときのパリパリ・・・っていう焼けたフランスパン生地の音からして おいしい。

割ると、なかからトロッと、チョコクリームが溢れてくる。

ドロドロになって流れだすわけではなく、ゆっくりと溢れてくる程度。

冷え固まる寸前の溶岩流みたいな感じ。

 

チョコクリームはアツアツになっているわけじゃないので、

そのままパクパクと食べられる。

生地表面のパリパリと、よりトロっとしたチョコクリーム。

よりローストされて香ばしくなった くるみ。

他が香ばしくなったことにより、

より甘酸っぱさと爽やかさが引き立つようになるクランベリー。

 

パン表面の手粉もいい。

これが付いているだけで、高級感とシズル感が増す。

 

本物のそれを食べたことがないけれど、プラミアムショコラをリベイクすれば、

フォンダンショコラみたいなスイーツを味わえる。

生地がしっとりチョコケーキではなく、

パリパリのフランスパンなので、あくまでも“みたいな・・パン”ではあるが。

でも、ふつうに食べるより、ずっとリッチでおいしくなる。

 

このプレミアムショコラ、昨年の冬季に見つけて初めて食べた。

そのとき感激して、何度か食べたけれど、

ちょうど2月のバレンタイン時期の前後のみの、短期間でしか見つけられず、

満足ゆくまで味わうことができなかった。

 

この冬も、やはりバレンタイン前くらいに見つけ、

「今年も復活した!」と歓喜して食べ続けている。

しかも今年は、だいぶ暖かくなってきた、

4月も もう終わりという、この時期でもまだ売られている。

チョコレート主体のパンなので、さすがに夏前には終売になるだろうけれど、

今年は長く楽しめてありがたいかぎり。

 

フランソアの“SLOW BREAD”シリーズは高級感がある。

 

価格も350円~と、スーパーで売られるパンとしては高めではあるが、

パン屋でこういうパンを求めたら、500円は超えるだろう。

この美味しさ、このボリュームなら、全然高く思わない。

フランソアは、こういうパンを出してくれるから好き。

ヤマザキとかフジパンとか、あと福岡だとリョーユーパンとか、

そういったメーカーが出さないであろうパンを出してくれるから好き。

 

ジブリっぽいイラストも健在だ。

※このイラストレーターさんが、元ジブリスタッフ。

 

チョコは美味い。

幸福感の高い食べものだと思う。

 

 

※1:フランソアの社名由来

調べてみたら・・・

>マリーフランソアという中世ヨーロッパ(フランス)に実在した

>王妃様の名前から取りました。 パンの本場はヨーロッパですが、

>その本場のパンに近づきたいという願いから名づけられました。

人名だったか・・・でもフランス由来ではあった。

 



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