たくぞうのブログ

趣味の文学、映画、音楽などについて書きます。

慌ただしい

2023-03-22 13:52:07 | 映画

3月から4月にかけて、色々と忙しいことが多すぎて、かなり頭おかしくなりそうである。
これは個人的なもの、社会的なものが同時に訪れている。
いくらか世情に機敏な人は、今の社会の大きなうねりに多少の「気の病」に罹ることがあるだろう。
どうも、変化の激しさが、季節の変わり目とも重なって体調がすぐれない。

しかしこれもまた好転するだろうと思う。最近思うのだが、社会的なものと個人的なものは、どこかで繋がっている。その細い糸は、思慮に及ばないものであるが、そういうのを縁と昔の人は言っていたのかも知れない。

不思議なつながりに出会うことが多いということだ。 そして以前から僕の思っていたことがちゃんと実現されていっている、ということも日常的に起こりつつあるのだ。
私は最近そのように世界の不可思議な現象に、その偶然の賜物に驚くばかりである。

私たちは大きな時代の変わり目にいる。いつの時代だったか、足穂の本で読んだと思うのだが、「いつだって時代は過渡期だ」と言う言葉を覚えているが、そう言っても今の時代は、あまりに本気の変化であろう。

私も4月から新しい職場で働くことになります。どうも体調は、頭の奥の方がぼんやりと靄がかかっている気もするが、桜花のうつらとうつらと咲きいくような、そんな心持ちが頭にあるような気がする。

頭山、の落語は案外、こうした日常の季節の変わり目から得たものだったのかもしれませんね。

蠢く、という字にも春の文字がありますが、本当にそんな気配で、地の底から、いろんな生き物なり、わだかまりなり、海なりが、もくもくと湧き上がってくるのがわかりますね。

 


高祖文学に触れて

2023-01-21 20:18:30 | 

夕方、古本屋に行き本を10冊ほど買ってきた。
その中で、高祖保という人物を知った。自身も『雪』という題の詩を出しており、雪の詩人と言われているらしい。

綺麗で凝った装丁だったので気になって読んでみたが、見事な文章で一瞬で惹きつけられた。

 

その中の「雪の朝」という随筆の中で、故郷の雪の景色について書いている箇所がある。

”汪洋と波あげる大湖を背負って燦然と眩しくひかる、明るい雪国の、……幅広な雪なのだ。”

おそらく、高祖氏は彦根で過ごした雪の日のことを回想しているのだろうと思われる。

ここで言われる雪の景色は僕は見覚えがない。明るい雪国、という表現がまるで異郷のような不思議な感覚を僕に覚えさせる。僕の生まれ育った場所は暗く険しい北陸の、雪である。それは、子供らにとってはある死の予感を子供ながらに感じさせたし、大人になれば、風趣を感じるよりもまず、明日の労働のために片付けねばならぬ労働の証でもあった。
死を感じさせる雪国もあれば、生の溌剌とした雪国もあるのだろうか。

僕はそのどちらにも雪の持つ神秘性を感じる。

今僕は、京都にいて、滋賀にも何度か行ったことがあるが、こうした雪の風景をまだみたことがないので、いつか体験してみようと思う。

 


青臭く幼稚で純粋すぎる歌の数々

2022-12-15 19:27:55 | 短歌

萩原真一郎さんの歌をまた思い出して、よんでいた。

彼の歌はなんて幼稚なんだろう、なんて儚げで、純粋なんだろう。

余りに若過ぎて、余りに純粋過ぎた歌人。こんな歌人にはまだ僕はあったことがない。

詠もうとすると、少し小っ恥ずかしくなるような、そんな歌の数々でも、簡単に歌っているようでも、余りに多くの人生の模様がその歌の一節には広がっていると感じられる。

僕はそれを己の青春時代の感興と共に重ね合わせて、涙が溢れる。

それは今の時代に、僕を心から奮起させる。歌を通じて作家と出会う。それはまた僕ら自身であるような作家と。

どうして、彼はあのような歌を残してすぐに、あのような決断をしたのか。

彼と同じように、自転車と短歌とロックンロールを愛する若者として、僕も常に自分と対峙して己を超克できるように生きたいもので、その生きる術や結末がどうであろうとも、必ず、こうした歌は後世に残るものだと思いながら、僕も彼の跡を踏むでもなく、純粋に素直に生きていこうと思うのであった。


千葉雅也『現代思想入門』を読む

2022-12-10 21:58:37 | 映画

ようやく千葉雅也の『現代思想入門』を買った。前から欲しかった本である。
最近自分の中で、現代思想の波がきている。特にドゥルーズをまた読みかしたいと思っている。学生の頃に少し読んでそのままである。もう少し自分の生活の中から彼の哲学を捉えてみたいと思う。

それから、やはりレヴィナス、スピノザ、というユダヤ系の哲学者も最近また気になったいる。どこかでまたよむだろう。


新居、雑感

2022-12-08 11:57:42 | 日記

転職して半年ほど経った。なんとかやっています笑

全くの異業種だったので、当初は不安でしたら、今は少しは仕事にも慣れてきた感じはあります。まだまだ修行の身なので、勉強しないといけないことばかりですがー

 

五日前くらいに場所も京都の郊外に越してきまして、フルリモートで仕事しています。

学生時代に暮らしていたことから幾らか土地勘もありますが、まだまだ慣れないですね。

 

しかしやはり京都の街は好きです。自然もいいです。関西の人は気さくで接しやすいです(荷物を運んできたクロネコのお兄ちゃんがすごいいい人だった)。

 

新しい土地で暮らすと気持ちも新鮮になります。基本的に僕は田舎が好きなので、ここでも自然に近いところで暮らしていますが、いろんなインスピレーションを得られそうで嬉しいです。

 

また何かあれば更新します。できるだけ頻度を高めたいなぁ…。