個人の小さな羽ばたきがやがて大きな世界のうねりとなって世界を変える。
20世紀のその時をとらえるシリーズ。
ベルリンの壁崩壊のきっかけを作った「カトリン・ハッテンハウアー」
それは女学生の小さな行進だった。
『自由人による開かれた国』・・旅行の自由化を訴えたデモ行進がやがて・・ベルリンの壁を壊し、東西ドイツを統一する。
東ドイツに生まれ東の文化圏から自由を歌った歌姫「ニナ・ハーゲン」
革命の表舞台に立ち、裏舞台に隠れ・・人々を先導した。
そして、カトリンや、ニナと同世代の目立たぬ理系少女だったメルケル。
なぜ彼女が歴史の表舞台に立つこととなったのか。
16年の長きにわたって連邦首相の座に君臨した彼女が、戴冠式でリクエストした曲は
ニナ・ハーゲンの「カラーフィルムを忘れたのね」。
自由を失った東ドイツ国民のメタファー曲を思い出の曲とした彼女の内面に何がったのか・・。