つらつら日暮らし

約300字で仏教(63)

鈴木大拙居士が言っているけれど、「妙」という言葉は確かに面白い。変わっているという意味での「妙」とも使うし、素晴らしいという意味での「妙」とも使う。逆に「妙」から考えれば、変わっていることと素晴らしいことと言うのは、同じ事の表裏なのだろう。

変わっているから素晴らしく、素晴らしいから変わっている。しかし、これらがつながるのは、極端に変わっていても、極端に素晴らしくてもダメだ。大拙居士は、それを「形而上学的感覚」とか、「不可得」とか、「難思議」とかいう(上田閑照編『新編 東洋的な見方』岩波文庫)。「妙」はそれがそれとしてあることを直感しても、明示はできない。やっぱり「妙」なのだろう。

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コメント一覧

tenjin95
コメントありがとうございます。
> 無門 さん

大拙居士に関しては、全集もありますし、文庫本も各社から出ていますので、手にとってご覧いただければ宜しいかと存じます。ちょっと難しいですけどね(汗)
無門
妙だけに、妙な記事でした。もちろん良い意味です。これまで大拙さんの本は読んだことがないのですが、読んでみようと思います。
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