タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪我が家の食卓に上ったニシン(10年4月)≫

P1090333 一月から始まった石狩湾のニシン漁は今年も好調で、二月九日に小樽市沿岸で最初の群来(くき)が確認された。昨年は二月十九日だったから、十日も早い。P1090347
 釧路市内では二月中旬から店頭に出回り価格も安くなったので、スーパーで入手可能で産地の異なるニシンを比較した(3月16日投稿の≪ 我が家の食卓に上ったニシン(10年2-3月)≫参照)が、石狩湾産は古平産を除いて、概して脂肪が少なく身も柔らかで食味はよくなかった。
 山村の生まれながら、オホーツク海の魚をふんだんに食べて育った私には、流氷と結びついて「海明けの春ニシンでなきゃ」という強い思い入れがある。
P1090343 冬期自主休漁を終え、十七日に操業を開始した紋別港で初水揚げされたニシンは高値で、しばらくは釧路のスーパーには出回らなかった。P1090493
 三十一日に野付産(写真上段)、四月一日に網走産(写真中段)と待望の紋別産(写真下段)が同時に、十一日に別海産(写真下段=五日投稿後に追加)が手に入った。野付産はシラコ、網走産と別海産は運よくカズノコ、紋別産は「子持ち」のシール付き。
 今年はまだ店頭で全く見かけない厚岸湖産は、「十勝沿岸から根室湾までを回遊する」(平成21年8月8日付『北海道新聞』第26面)というから、別海産は、かつて大量に漁獲された「北海道・サハリン系」ではなく、厚岸湖産か。かすかに泥臭さがあり食味は劣る。野付産は紋別・網走産と変わらず、おいしかった。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「行住坐臥」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事