タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪厚岸湖のオオハクチョウ≫

P1080752 オオハクチョウは、道東(太平洋岸)では、ユーラシア大陸北部からサハリンを経由し、別海町尾岱沼・根室市風蓮湖・厚岸町厚岸湖に飛来し、一部が越冬する。弟子屈町屈斜路湖は本来は中継地で、湖が結氷すると南の越冬地に旅立つはずだが、給餌のせいで湖岸の僅かな水面にかなりの個体(写真中段<左>)が越冬している。
 二月二十四日、屈斜路湖岸(砂湯)に群がっていたオオハクチョウは、あまりに人慣れしすぎて、観光客といっしょに歩き回るのには驚いた。売店には「ハクチョウの餌」まで売っている。渡り鳥への過剰な干渉は自然の生態系を損なうのではないか。
P1080635P1080756 厚岸町では、餌を与えないことにしていると聞いたので、三月二日、女房と様子を見に出かけた。屈斜路湖とは大違いで、オオハクチョウは、結氷していない広い湖面に分散(写真上段及び中段<右>)し、パンなどの人工的な餌を求めて人間に近づくことは全くなかった。自然の餌は、アマモという水草で、「厚岸湖の主に北部と南部の水辺に大群落を作っている」(2月1日付『釧路新聞』第13面)という。
P1080769P1080771 屈斜路湖ではマガモを少し見かけたが、厚岸湖ではホオジロガモ(写真下段<左>は雄が二羽に雌が三羽、<右>は雌が三羽)がたくさん泳いでいた。マガモの丸い頭と違って、ホオジロガモは頭頂部が高く、後ろから見ると独特の形状を成している。

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