タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 次 男 か ら の 中 元 ≫

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 札幌に住む次男から中元が届いた。男はそのようなことに気が回らないから、嫁さんの気遣いだろう。高価な夕張メロンの詰め合わせセットである。人生での男女の出会いは、理屈ではなく、運・不運に大きく左右される。次男の人生について、私は、大学入学以降、本人の意志にまかせて一切口を差し挟まなかった。大学院を修了した後のことも、結婚も、本人が自分で決めた。それでよいと思う。
 今回は、たまたま、8月1日付『北海道新聞』第32面〈第2社会〉に、「夕張市職員 今月さらに3人退職」という見出しの小記事が出ていた。夕張特産品の購入が、赤字再建団体になった夕張市の再建に少しでも役立つかもしれない。夕張市には気の毒だが、再建の特効薬はない。小さな事の積み重ねしか方途はないだろう。
 記事によると、夕張市の消防を除いた職員数は、大量退職により、本年度当初で、一年前の二百五十九人から百二十七人に激減した。今後、さらに退職者が出る見込みだという。もともと、市の人口に見合った職員数をはるかに超えていたのだから、これが適正規模といえば、確かにそうなのだろう。
 地方自治体の職員の給与は、全国的に、国家公務員を上回っている。地方都市の小企業の会社員と比較すれば、その差はもっと大きくなる。分不相応な観光事業を興して過大な借金を負い、高額給与の職員を過大に抱えていて、収支の帳尻が合うわけがない。市財政の舵取りを誤った人たちの責任は重い。

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