各種文献によると恵方巻きは、節分の日に「その年の福徳を司る歳徳神がいる方角である恵方を向いて、願いを思い浮かべながら太巻き寿司を無言で一気に丸かじり」するのが作法だそうだ。
しかし、我が家では、由来が定かではない世間の仕来りに拘らない。たまたま長男が節分の前日で予約した太巻きと中細巻きを昨夜、包丁で切って皿に盛り、3人で談笑しながら食した。
太巻きを「無言で一気に丸かじり」などとだらしない食べ方で「招福」とは笑止千万。包丁で切ると途切れるようなか細い福なら来なくてもよい。食卓の着席位置は決まっていて、タック爺は東向き、チックおばさんは南向き、長男は西向き。「三人とも今年の恵方・東北東を向いていないから、福は叶わない」だなんて、歳徳神とはそんな度量の狭い神様だったのか。