タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ オンコの剪定始まる ≫

P1010639 昭和63年に父母と同居して以来、オンコの剪定は、もっぱら母の仕事だったが、さすがに気丈な母も、寄る年波には勝てず、86歳で脚立に上がることを諦め、剪定を私に任せることになった。
 しかし、私はまだ現職だったので、退職までの二年間は、土曜・日曜・祝日に加えて、年次休暇を取りながら、十五本のオンコの剪定を仕上げるのは、精神的にかなりの重荷だった。
 ときには、近所のご親切な方が、「平日に庭木の手入れをしているが、公務はどうなっているのか」と、職場に電話を入れることもあった。年次休暇を取っているので何の問題もないが、やはり人目は気になる。
 釧路の造園業者は、オンコの剪定は7月で終えるもの、というが、それは業者の都合であって、母は毎年、お盆過ぎの20日前後から剪定を始めていた。私もそれに従って作業を行い、生育に何の支障も生じない。昨年、11月の文化の日に剪定を終えた、母のロッケリーの小樹三本も健在である。
 剪定を引き受けて四年目の今年は、母の作業小屋の解体と、二十年経過して、雨漏り寸前になった物置小屋の波トタン屋根を、カラートタンに葺き替えるのに、二か月を要し、あっという間に8月が終わった。9月1日から、ようやく、東北端に位置する一本目のオンコに着手したが、天候及びその他雑事が原因で十分な時間がとれず、未だに半分くらいしか作業は進んでいない。しかも、炎天下の二か月の労働のせいで、肉体的疲労が蓄積し、剪定への集中力を取り戻すのに、もう少し日数がかかりそうである。
 このオンコは、頭が少し大きめで、バランスが崩れているので、強剪定で一回り小さくしようと考えていたのだが、もう日数の余裕がないので、修正は来年に延期した。剪定作業は、伸びた部分を表面だけざっと切り取るだけなら簡単だが、できるだけ、枝ごとに、枯れ葉・枯れ枝・不要枝を取り除き、表面も、新しく出る芽の位置を確かめながら形を整える必要がある。電動剪定鋏で刈ればよいというものではない。
   ?9月9日(日)1本目剪定完了?

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