さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

ヤンゴンへ行ってきた

2024-02-19 | 社会・経済
(シュエダゴン・パゴダ)

こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

先日、ある方のお仕事のお付き合いでミャンマーのヤンゴンへ行って参りました

気を遣う方々がご一緒だったので、なかなか観光気分にはなれませんでしたが、ひとまず軍事クーデター後のミャンマーを見てまいりました

みなさん、ミャンマーというとどんなイメージですかね

軍事独裁政権、民族紛争、民主主義の女神、アウンサンスーチーさんの軟禁、イスラム少数民族ロヒンギャに対するジェノサイド、なんか怖く危険なイメージも強いかもしれません

さて、ちょっと旅行中に撮った写真などを織り交ぜながら、簡単にその近現代史を振り返ってみます

戦前はイギリスの植民地だったのですが、東南アジアに進軍した日本軍と協力し、1943年にイギリスを追い出すことに成功しています

この時、日本陸軍、鈴木敬司大佐が、後にミャンマー独立の30人の志士、と言われる若者を選抜し、密かに日本へ送り、中野学校で徹底的に軍事訓練を施したそうです

この中に、アウンサンスーチーさんのお父上、後のアウンサン将軍がいたのですね

このアウンサン将軍の率いた国軍の後継が今の軍事政権でもあり、いわばミャンマー国軍を創設したのは日本陸軍でもあると言えます

イギリス追放後、日本の戦況が悪くなると、アウンサン将軍はイギリスに寝返り、今度は日本を追い出した後、再びイギリスに対し抵抗運動を続け、独立を果たします(その後暗殺される)

このような経緯から、日本人の中にはアウンサン将軍を『裏切者』と非難する人もまれに見かけますが、鈴木敬司大佐が戦後BC級戦犯としてミャンマーで裁かれそうになったさい、アウンサン将軍の徹底した抗議によって釈放されています

また、ミャンマー政府は1981年4月、ミャンマー独立に貢献した鈴木敬司大佐を始め、旧日本軍人7人に、国家最高の栄誉「アウンサン・タゴン(=アウン・サンの旗)勲章」を授与しているそうです(鈴木大佐のの未亡人の節子さんが勲章を受け取った・wiki)

独立後は、結構な混迷を極めていたようです

一応は議会制民主主義の国としての歩みを始めましたが、ミャンマーにはその人口の半数以上を占めるビルマ族の他、多数の少数民族もおり、内乱などが頻発し、不安定な政情が続いたようです

やがて軍事クーデターにより、軍事独裁政権が政権を握りますが、混迷は続き、国内では民主化運動が起こり、それを率いたのがアウンサンスーチーさんでした

(ヤンゴン市街)

(ヤンゴンの夕陽)

ところが、国軍はスーチーさんを軟禁し、その後長らく政界には口を出させないようにしていましたが、民主化運動の激化、少数民族問題などで国際的非難が高まると(日本人ジャーナリストの射殺事件などもあった)、軍事政権はスーチーさんの軟禁を解き、民主化への道を模索し始めました

しかしスーチー政権後も国内の状況はあまり変わらず、経済も上向かず、ロヒンギャの虐殺などではスーチーさんは国際司法裁判所にまで呼ばれていますが、国内問題と一蹴し、むしろロヒンギャの虐殺はイスラム過激派に対する正当な対応とまで言って、それまでの彼女のイメージを大きく変えるようなこととなりました

その後、2021年、またしても軍事クーデターが起こり、スーチーさんは軟禁されてしまいます

世界的にはこの軍事政権を非難する声の方が多いのですが、ちょっと小平次的に感じることを述べてみます

スーチーさんが軟禁されいていたころのミャンマーのイメージは、あまり小平次にとってもいいものではありませんでした

その軟禁が解かれたときは、今後ミャンマーが平和で民主的な国になるのだろうか、とあまり情報も無い中で漠然と思っておりました

ところがですね、世界各地でおこる『ミンシュカ』運動、その後の流れというのは、欧米の、特に投資家たちのまさに植民地政策に他ならない、という風に思うようになると、どうにもスーチーさんのことも???マークがつくようになってしまいました

そして予想通り、スーチーさんの民主化政策を支援し、若者の運動を支援していたのは、あのジョージソロスのオープンソサエティ財団で、スーチーさんもソロスと手を取り合っているのです

さらには、オバマ、ヒラリークリントン、小平次が人類の敵、くらいに思っている人たちと親密な関係を持っていました

そんな中、スーチーさんの権力が強くなると、一帯一路を掲げる習近平さんもスーチーさんに近づき、関係を深めて行きます

こういったことでミャンマーの人々の生活が潤うのであれば、それもありかもしれませんが、過去の国々を見ていますと、どこもミンシュカに失敗し、酷いありさまになっているところが殆どです

ソロス財団は、年間3億円ものお金を拠出し、NGOやプロ市民を雇い、ミンシュカ運動を扇動していたとも言われています

現にミャンマー国軍政権が、クーデター後真っ先にやったことは、ソロス財団の口座の凍結だったのです

さて、こうしてみますと、そのやり方は褒められたものではないかもしれませんが、グローバリストたちと手を組んだスーチーさんよりも、陸軍中野学校の意志を受け継いでいるとも言われるミャンマー国軍の方が、なんとなく小平次には大義があるように見えてしまいます

また、まだロヒンギャの人たちはとなりのバングラディシュの難民キャンプで生活したりしていますが、このロヒンギャの人たちはスーチーさんの失脚を祝ったそうです

先ごろ、韓国のように、ミャンマーでも2年間の兵役義務が課せられることが決まったことで、特に若い世代は軍事政権を支持できない人が多いのは已むをえません

外国人である小平次が口を挟むようなことでもないかもしれません

ただ、軍事独裁政権、ミンシュカの女神の軟禁、戒厳令、物々しい言葉がずっと使われてきた国、ミャンマー、実際に行ってみた感想

ヤンゴン市街。。。

『平和』

なんですよ

人々は穏やかで、車は高級品と言いながら、渋滞するくらいにたくさん走っている(ほとんどが日本車でその大半はトヨタ車)

ショッピングモールにはたくさんの人

戒厳令は一応解除されたそうですが、それでも夜の11時から夜中3時までは外出禁止、だそうですが、その時間帯、ホテルから見下ろした街には、確かに人は少ないものの、談笑しながら歩いている市民がいる、車も走っている

カルカッタやカトマンドゥのようにゴミなども落ちていない、物乞いもいない

クーデターが起きて軍事独裁政権が支配している、ようにはとても思えない

(帰国前日にようやくミャンマーっぽい料理を食べました・客人たちがそういうのを食べ飽きていたのか、ずっと日本食や中華だった)


また、今の軍事政権は、欧米にも中国にも与さず、後ろ盾はロシアというのが現状のようです

ミンシュカ運動を排斥し、後ろ盾をロシアとする、世界的な常識からみれば、いや、西側的な常識からみれば考えられないような話なのかもしれませんが、小平次には、本当に独立国家として歩もうとしているんだな、と感じてしまいます

帰国前日の夜、ようやく解放され、ホテルまで送ってくれたアテンダーの方に『一人で夜の街を歩いて来ます』と言うと、『夜は危ないですから気を付けてくださいね』と注意をされました

しかし、その街並みから受ける印象は、カルカッタ(コルカタ)やマニラ、バンコクなどのリスキーな空気はまるで感じられず、油断は禁物ですが、小平次としては付近の国々よりはるかに安心して歩くことができました



小さな雑貨屋や屋台でウイスキーの小瓶と、見たこともないもち米料理を少しだけ買い、しばらく歩いてホテルへ戻りました

(見たことのないもち米料理・まあ、ぼちぼち美味しかったです)

完全にアメリカの植民地化している日本に比べれば、本当にミャンマー国民は大変だとは思いますが、よほどミャンマーの方が、真の独立国家となろうとしているように思えた旅行でした

まあ、民族問題を解決するのはかなり困難なこととは思いますが。。。

あ、あと、日本の大手ゼネコンがヤンゴン市内のあちこちに、高級リゾートマンションのようなものを建てかけたところでクーデター、軍事政権はその建設をダメだとは言っていないのですが、日本の大手ゼネコンが、人道的な問題を起こしている軍事政権下の国で建設をすることはできない、と、どこのだれに忖度しているのか、莫大な投資をしたあろうはずのビルが、建てかけ、完成寸前状態で止まったままになっているものをいくつか見かけました


御免!


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4 コメント

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Unknown (gai6969)
2024-02-21 18:25:27
コロナ以前から自殺が多かった日本が異常なのであり、実質内戦状態が続いているようなものだと思うようになりました。東南アジアとかアフリカの方が日本より上向いてますよね。

日本人はレプリコンでそのうち皆殺しですよ。非接種だからと安心は出来ないと思いますよ。
こんばんは (sake)
2024-02-21 21:55:59
小平次さん、ミャンマーに行かれていたんですね。
ミャンマーのラーメン、おいしそうです。道路、広いんですね!

スーチーさんがあちらさんって、私もどこかで読みました。いっけんきれいな言葉が実は真実を表していなくて、誘導するためのきれいごとであることもよくありますよね。

特に西側メディアはそういう傾向があるように思います。

独立国家かぁ・・・日本は夢のまた夢ですね。
選挙も結局、対抗馬の候補者もうまく調整されて、権力のある人が勝つようにできているんだな・・と思いました。
民主主義とか聞こえはいいけど・・・報道がもうウソなのだから、正しい判断もできませんよね、小泉さんだって当時はすごく人気があったけど、今にして思えば。。。

NHKの大河ドラマも、都合の悪いことは隠されてうまくシナリオが作られているのではないかと思います。

今まで信じていた学校で教わった歴史も怪しいですよね。そう言えば誰の話だか、戦争が終わってから、教科書の間違った所を線を引かなければならなくて、線ばかり引いていたなる話を聞いたことがあったような。。。

その戦後の教育も結局アメリカに都合のいいようにされていたのではないかと疑っています。
gaiさん、おはようございます! (小平次)
2024-02-22 10:36:01
gaiさん、おはようございます!

コメントありがとうございます

>>日本人はレプリコンでそのうち皆殺しですよ。非接種だからと安心は出来ないと思いますよ

おっしゃる通りですね

私は非接種ですが、もはやこの状況では関係ないと思っています

また、いずれ記事にできれば、と思っておりますが、日本人をこの世から抹殺したい連中がいるのだと思っています

戦後、特に最近の状況を見ればそう感じることがしばしばです

連中、特に大英帝国時代、非道な植民地政策で莫大な利益を得ていた連中が、日本軍によって追い出され、植民地を失い凋落していった、復興後も、日本人だけは許さない、それを代々の命として受け継いでいるのではないか、とさえ思っています

抵抗するには自民党を引きずりおろすしかなく、道は険しいですが、私がれいわ新選組のお手伝いを始めたのはそのためです
sakeさん、おはようございます! (小平次)
2024-02-22 10:52:48
sakeさん、おはようございます!

コメントありがとうございます

>>日本は夢のまた夢ですね

本当に厳しいですよね

それでも諦めるわけにも行かず、私が山本太郎さんの応援を始めたのは、山本さんが日米合同委員会など、アメリカに従属する日本政府を批判し、独立国家としての歩みをするための提言を明確に示しているからです

立民も話にならず、維新は自民以上にグローバリズム礼賛ですし。。

>>教科書の間違った所を線を引かなければ。。

これは私の母がよく言ってましたね、教科書に墨で線を引かされたって…

私の想像ですが、アメリカは、宗教に対する信仰心も無い日本人が神風特攻などを含め、あれほどにまで抵抗したことを恐れ、その強靭な精神は何によって保たれているか、それが日本の歴史そのものだと思ったのではないでしょうか

そして、日本人が二度と刃向かわないようにするためには、歴史を否定し、ぬるま湯に浸け、今さえ良ければいいという国民があふれる国にしたかったのだと思います

三島由紀夫はそのことに50年以上前に気づき、ああいう行動をとったのだと思います

ミャンマーのラーメン、メチャクチャ美味しかったですよ!

麺はベトナムのフォーの細麺版みたいな感じで、お腹にも優しく、スープは日本の辛味噌ラーメンのさっぱり版のようでした

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