中島ブラザーズ ”弟”の「外で遊ぼう!」

近頃は日本海で、ヒラマサを追ってばかり。よって磯釣りや渓流釣りは休止状態ですが…。

'24 春の経ヶ岬 4回目

2024-05-18 12:30:00 | 船釣り・釣行記

■不安定さは続く■

 「今年の白石グリは厳しい。」と言い続けてきたのがゴールデンウィーク中から好転し始めたようだ。但しそれは「潮が緩む」、「ベイトフィッシュの回遊量が少ない」といった条件が揃った日の事だ。

 今回の釣行前日はそんな日だったようで、メダイを中心にメーター前後のヒラマサがポロポロと出ていたようだった。釣行当日の潮流も同程度の速さであり、魚探に映る様子も良好だったため、一安心。期待を込めてのスタートだった。

●100mあたり6分強●

 但し、気になる事があって、それは前日には殆ど無かった鳥山が広範囲に発生していた点だった…。

 

■単発が続くも…■

 嫌な予感は高確率で当たるモノだ。マキエサが効き始めてもたまにポツンとアタる程度で、前日には顔を見せていたブリ族はベイトフィッシュに敏感なので一切アタらずだった。

 そんな中、釣り仲間が特大アタリを取り、やり取りを開始したので船長や私からも応援の声がかかった。だが、それも虚しく高切れでサヨナラの結果だったが、少しの間が空いて、その釣り仲間は80cm級のメダイをゲットした。

 なんとなくのジアイ感が出てきたのでコッチも集中したが、応えてくれるのはイサギのみと、今年の”いつものパターン”に陥っていた。

 そして最終段階、それもラスト一投で事件?は起こった。

 潮流は流速を上げ、100mあたり3分程度になっていた。ポツリポツリだが船中でアタリが出ていたのが130~170mだったので、後半は効率化のため200mで回収していたが、最後の一流しではその先でも探りを入れてやろうと思っていた。そのため、フグに切られて先バリ1本になった仕掛けをそのままに、送り出しは50m、120m出た時点だ10mの巻き戻し、200mでも10mの巻き戻しを行った。狙いとしては130mラインのカケ上がり手前、200m以降のカケ上がった先だったが、220mに差し掛かった頃に、最初の潮流速プラス程度から次第に加速する、推測するに「大型が浮上せずに落ちてきたオキアミを拾い喰いするパターン」のアタリをようやく拾う事に成功した。

 高速で糸フケを巻き取りアワセを入れると、ロッドはヒン曲がっていった。そして先手を取ろうとラインの引き抜きに入ろうとした瞬間に「バチンッ!」という大音響と共にラインが吹き飛んでいった…。

 原因は以前からこのブログで解説していた「巻き切れ」というヤツだった。そして失意のどん底に陥ってこの日の釣りが終わった。

 

■巻き切れの話■

 ボクのヘボ釣り日記はここまでとして、ちょうどヤラカシた直後でもあり、コメントで質問を頂いていた内容でもある事から、以前にも解説した「巻き切れ」について詳しく記したいと思う。

 最大ドラグ値が低く、巻き上げ力も低かったシーボーグZ500MM~500ATを使用していた際には、6号ラインのフル巻き状態で、リール前のドラグチェッカー計測で4.5kgほどの設定であれば、巻き切れはほとんど無かったハズだが、ボクの場合は600MJの導入以降に同じ設定をすると時たま起きるようになっている。この件についてはボク以外の釣人がヤラカシているのを見かけるし、各船長からも話を聞いているから個人的に起こった事象ではない。

 500~600MJシリーズは500ATまでのモデルより全体が大幅に強化されているため、今までだとウンウンと唸るだけで巻き取れなかった場面でも強力に巻き上げてしまうからであり、恐らくだが、「単に引きちぎる」、「スプールに食い込んで、その部分で糸潰れと摩擦が起こって切れる」もしくは「スプールに食い込んだ事で、スプールロックの状態になって切れる」の、いずれかが直接的な原因になっているのだと思う。

 「だったら、ドラグ設定を緩くすれば?」と思うだろうが、事は簡単に進まない。ヒラマサ釣りでは初期段階でのラインの出し過ぎは失敗の元なので、緩め過ぎは禁物だが、巻き切れが怖くて、もっと緩く設定していた時もあった。昨年に103cmのヒラマサを釣った際には、基本値と言われている6号ライン強度の約1/3=3.3kg程度のセッティングに落としていたのだが、その結果、500MJ-ATのドラグが加熱しすぎてハンドル軸周りが発煙を伴って焼け飛んでしまったのだ。であるから前年の途中からはライン強度の1/2弱に戻していたのだが…。

 500~600MJシリーズのドラグは、500AT以前の最大ドラグ力13kg以下から26kg以上に強化しているため、残念ながら我々フカセ釣り師がメインで使用する6~7号程度のフロロカーボン・ライン使用時では「効きすぎ」の感がある。その上、元々からジャダー(引っ掛かり)を伴って出るタイプのドラグが多いメーカーの製品なので、これらのモデル群もその特性を引き継いでいるから厄介だ。そのため、その引っかかりが巻き上げの最初期に作用して、スロットルを入れた瞬間にはスムーズに出てくれず、無理巻きしてしまうのだと思う。特に、この日のようにイサギしか釣っていなようなヘボな状態だと、ドラグのウォーミングアップも済んでいないから、より固着に近い状態に陥っていたのかも知れない。

 完全フカセ釣りをする以上「よく回るリール」は不可欠なので、所有しているリールを手放せないが、「単に緩めても締めてもダメ」ならば、こちらが工夫するしかない。よって以下の対策を考えていて、

 1.ドラグ設定をライン強度の1/3程度=6号:3.3kg、7号:3.7kgまで落とす

 2.ドラグ設定を下げると、「ここ一番!」でラインが出過ぎるので、サミング(親指の押さえ)を駆使する

 3.念の為、ペットボトルに入った水を用意して、やり取りが長引けば途中でそれをかける

が、それにあたる。

 今後はこのパターンで攻め直すつもりだが、その前に「ヒラマサとの出会いが…?。」だ。残り少ないチャンスにその機会はあるのだろうか…。ヒラマサ・ボーズ街道まっしぐらな今日この頃だ。


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