ウクレレとSwing(スヰング)音盤

Favorite Selections By Johnny Ukulele (1960) / Johnny Ukulele


ジョニー・ウクレレはハワイ島ヒロ出身のアメリカの俳優、ウクレレ奏者。その俳優としてのキャリアによって、本作はハリウッドを拠点とするアメリカ本土のキャピトル・レコードからのリリースという機会を得た。なんと1901年生まれというから、あのビル・タピアより7つも上のウクレレ界の最長老格だ。生涯唯一のアルバムという本作の時点で、すでに60歳頃だった計算になる。キャピトルが現存するアメリカの大手レコード会社であることから、後に日本で世界初CD化までされた(「おしゃれで心地良く、優れた音楽を集めた"フレスカ・ハワイ"シリーズ」6タイトルのひとつとして)。1971年にアメリカ本土のLAで亡くなっている。

1 Ua Like No A Like
2 Maui Chimes
3 Hawaiian Wedding Song
4 Jungle Song
5 Blue Hawaii
6 Tea For Two Cha Cha
7 Hawaiian War Chant
8 Wailana (Drowsy Waters)
9 The Third Man Theme
10 Kohala March
11 Hawaiian Music Box
12 Black and White Rag

アメリカ本土でのマーチン・デニーなどエキゾチカ音楽の需要に応えたレコードだろう、4.(その名も「ジャングル・ソング」)ではお馴染みマーチン・デニーお家芸の動物の鳴きまね(Bird Calls)もふんだんに使われている。他の選曲は「ブルーハワイ」はじめ、ハワイを舞台にしたアメリカの映画音楽などいかにもラウンジ風な内容で、ウクレレのスタイルは恐らくマーチン製のソプラノ・ウクレレによる素朴なトレモロ奏法を中心としたエディ・カマエに近いスタイル。そもそもウクレレを中心としたレコードは珍しい上に、ジョニー氏もちゃんと弾ける人だったようで、内容は悪くない。




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