【PERFECT NUMBER/SUSPECT X】 2013/04/20公開 韓国 119分
監督:パン・ウンジン
出演:リュ・スンボム、イ・ヨウォン、チョ・ジヌン、キム・ユンソン 、キム・ボラ
日本でもガリレオシリーズの劇場版『容疑者Xの献身』として映画化された、東野圭吾さん原作の小説を舞台を韓国に移して映画化された作品。
監督は女優でもあり、最近は監督業にも進出した『マルティニークからの祈り』のパン・ウンジン。
前に観た同じ東野さん原作の韓国映画『白夜行 -白い闇の中を歩く-』が出来が良かったのでこちらも期待してました。
日本では天才物理学者vs天才数学者という設定だったけれど、こちらは湯川センセは登場せず、代わりに刑事ミンボムがアリバイをくずしていく設定になってます。
物語の大筋は同じなんですが、余計なものは排除してよりシンプルな構成で、天才数学者ソッコ、ヒロインのファソン、刑事ミンボムの3人がメインで物語りが展開されていきました。
日本版の堤さんもとても良かったですが、リュ・スンボムさんの抑えた演技が素晴らしく、日本版より“献身”という部分が強調されててより切なく感じました。ソッコとファソンのラストシーンでは泣けますね。
たぶん、日本版ではガリレオシリーズのひとつで湯川センセが主人公の位置だけど、こちらは数学者のソッコが主人公の位置づけだからそのへんで描かれ方も変わってきたんでしょうね。
『白夜行』にしても『容疑者X』にしても、やはり原作がしっかりしているから見応えある作品になってました。原作や日本版とは違った部分があるかと思いますが、しっかり韓国映画に仕上がってるのも良いです。
監督業は最近みたいなのですが、これだけの作品が作れるなら今後も期待したいと思います。
★★★★
[Story]
数学教師・ソッコは、隣に住む女性・ファソンが元夫を殺してしまった場に出くわす。彼女に想いを寄せるソッコは、ファソンを救うために綿密なアリバイを考え出し、完全犯罪を目論む...
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天才数学者が主人公になったことで感情移入もしやすくなってました。