いらない人

あんまり社会問題なんかはここに書かないようにしてるのですよ。
だって、私なんかが社会斬ったってねぇ・・・
でもなんか消化不良で気持ち悪いので書いてみる。

Yahoo!トップに出てたので目を通してみたのだけど
吉谷光平とかいう漫画家が相模原19人の事件の感想の一つに対して漫画を描いたんだって。以下そのシーン。

生物A「障害者なんていたって社会に何の役にも立たないじゃん。いらない人が減って良かったんじゃない？」
生物B「じゃあ君が社会にとって役に立たない人だったら殺しても良いってことかな？」
生物A「はぁー！？僕は障害者じゃないし！！！」
生物B「じゃあ君や、君の大切な人がもし障害者になったら君が殺しなよ。だっていらないんでしょ？」


はぁぁ～～～・・・
こういう極論でマウントして返してくる人、本当に嫌いだ・・・
極論の例え話であっても「じゃあ殺しなよ」という言葉を使う人には嫌悪感しかない。
（俺、ウマイこと返したぜ、と思ってるなら大問題よ）


生物B「じゃあ君が社会にとって役に立たない人だったら殺しても良いってことかな？」
わたし「役に立つ立たないが個人の主観による線引きならダメだよね。ゼブラーマンのゼブラタイムみたいになっちゃうもんね。でももし国家レベルでの明確な判定とかあれば納得はできるよ。例えば『この人の一生にかかる社会保障費が日本の成人の平均納税額の○倍を超える場合』ぐらいのね。その場合、『殺しても良い』じゃなくて『本人や家族の意思による尊厳死も可能』っていう選択肢があればいいよね」
生物B「じゃあ君や、君の大切な人がもし障害者になったら君が殺しなよ。だっていらないんでしょ？」
わたし「もし私がわずかながらの労働も納税もできず、一人で生活もできないくらいの障害者になったら私の場合は安楽死を希望するし、私の大切な人がもし障害者になったら『社会保障はあてにしないで私が面倒みていきますから』って言うだけ。なんでわざわざ殺さないといけないの？」

私とならこういう会話になるだろう。

この人の別のマンガで、勝ち目ゼロの告白をしてフラれた男子に対して
「だってさ、初対面で『セックスさせてください』って言ってるようなモンだよ？」「告白するなら順序ってもんがあるでしょ」
っていう女子のセリフがあったんだけど、こっちの言い分には力一杯同意できるんだけどさ。