ここ20年あまり、新年の行事として、「歩き始め」をしています。地質仲間と地層や化石を調査するのです。若いころは本当に一日中、しっかり調査をしていたのです。正月は山を削った現場も工事がストップしていて、重機も動いていないので調査をするのにちょうど良かったのです。しかし、この頃は、ほんの少しばかりあるいて、後は新年会ということになります。日本の地質や化石、地震などの話をしながらいっぱい談笑するのです。今年は今日1月4日で、三重県の大山田村の服部川へ行ってきました。ここは、400万年近く前、最初のびわ湖が誕生したところです。川底には当時の湖に堆積した粘土層があり、イガタニシの化石がいっぱい見えます。
至る所で、このような密度でイガタニシの化石があります。
おおきな二枚貝の化石も見つかります。
これはコイの咽頭歯です。1mぐらいあるコイのものでしょう。まだ、人が住んでいない時代ですから、こんな大物がいっぱい泳いでいたのでしょう。
これはゾウの足跡化石です。上のものは、足跡が砂で埋められていますが、下の方は指の跡もはっきりわかります。直径50cmほどはありますから、今のゾウよりははるかに大きなやつです。
人の前の凹みは、皆ゾウの足跡です。
これは琥珀の化石です。NHKの「あまちゃん」でべんさんが掘って磨いていた東北の久慈産です。仲間の一人が昨年採集したものを見せてもらいました。現地では1gが1500円で販売されているそうです。手のひらにのっているものは、10グラムですからこれだけで時価15000円ということになります。 あとは、アンモナイトやトリゴニアの化石が並んでいます。こんな風に、昨年のことを話しながら、今年の抱負を語るのです。
それから、昨日は3日私どもの誕生日でしたが、チェンソーアートの発彫りをしました。冬晴れの好天でしたので。