フランクフルトのユダヤ人ゲットー
赤い楯-ロスチャイルドの謎 上巻
広瀬隆、集英社、1991。
Give me control of a Nation's money supply,and I care not who makes its laws。Mayer Amschel Rothschild
我に国の通貨供給を支配する権限を与えよ。そうなれば誰がその法律を作ろうが関係のないことである。マイヤー・アンセルム・ロスチャイルド
マイヤー・アンセルム・ロスチャイルドは「ダモクレスの剣 その2」参照
紙芝居・阿片戦争
序章 ワルトハイムの秘密
白紙で抜け落ちたオーストリア人名年鑑。
クルト・ワルトハイム、1987オーストリア大統領、かつての国連事務総長。実はナチス党員の過去があり、アイヒマンとともに虐殺に関与。
国連はサタン・ルシファーの一員ですから驚くにたりません。
風の征するモレア
第一章 金銀ダイヤの欲望に憑かれた男たち
世間に流布するユダヤ陰謀説は誤り、ロスチャイルドはユダヤではないと考えた方が良い。
十六世紀、独フランクフルトに両替・金貸しをするユダヤ人が集結。そのひとり、モーゼス・ゴールドシュミット。
『昔のエルサレムの寺院前にあった両替商。寺院は祈りの場所ではなく盗人の巣窟であった。これがロートシルト(ロスチャイルド)の金貸しの原型。右にはアラビア語で交換レートが書いてある。これを見てイエスの怒りをかったとある。』
ゴールドシュミット一族とロスチャイルド家
ロスチャイルドはもともとゴールドシュミットから派生した一族、よってゴールドスミス、ゴールドシュミットは元から同族。
十八世紀、アムシェル・モーゼスの息子、赤い楯を看板に掲げる。Rothschild、独ロートシルト、仏ロチルド、英ロスチャイルド。初代、マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド。
長男アムシェルは本家に、次男サロモンはウィーン、三男ネイサンはロンドン、四男カールはナポリ、五男ヤコブ(後にジェームズ)はパリ。主要都市を押さえて連携。
創業者アンセルムロスチャイルドが5人の子どもを主要都市へ送りネイサンがロンドンでワーテルローの戦いに乗じて資産を2500倍に増やす物語。
1804、ナポレオン、皇帝になる。ナポレオンと反ナポレオン、双方に投資するロスチャイルド。兄弟の分散が、自然とリスクヘッジになっている。
1806、英ネイサン、破れた独ウィルヘルム九世の財産を預かり、英国で投資。 1815.6/18、ワーテルローの戦い、ウェリントン将軍の勝利。この前後、ロスチャイルド家、軍資金の調達。
ウェリントン勝利の密使を誰よりも早く受け取ったネイサン、だがロンドンに流れたのはナポレオン勝利の誤報。英公債は大暴落、それを買い集めたネイサン。翌日、ウェリントン勝利で暴騰。
英ネイサン、リーヴァイ・コーエンと結婚。今ひとつのユダヤ財閥モンテフィオーレ一族と同族になる。この一族はまた、モカッタ・ゴールドシュミットと姻戚。
次女ハンナ、ロッシーニとメンデルスゾーンが音楽教育。
金融の中心地ロンドン。
イングランド銀行、1694、創業。1744、紙幣発行。
ロイズ銀行、1765、保険から創業。
イングランド銀行総裁との閨閥
第一次ボーア戦争時のイングランド銀行総裁ヘンリー・グレンフェル、その妻アリシア・アディーン。第二次ボーア戦争時のイングランド銀行総裁ヒュー・スミス、その妻コンスタンス・アディーン。
アディーン姉妹の弟ヘンリー・アディーンの妻エリザベス、その兄エリオット・ヨークはネイサンの孫アニー・ロスチャイルドと結婚。
ロスチャイルド=ヨーク=アディーン=グレンフィル。
エドワード・グレンフェル、ヘンリーの息子、アライアンス保険重役、イングランド銀行理事を兼務、ビーフステーキクラブ会員、モルガン・グレンフェルを創業。
第二章 SOSタイタニック
モルガン・グレンフェルの歴史
1861、ジュニアス・スペンサー・モルガン、その息子ジョン・ピアポントの名を取ってJ・P・モルガン商会設立。
1909、イングランド銀行総裁ヘンリー・グレンフェルの息子エドワード、これと合併してモルガン・グレンフェルを創業。
モルガン・グレンフェル、インターナショナル商船株を買収。エドワード・グレンフェル、重役に就任。ついでホワイトスター汽船を買収。
1912.4/15、零時少し、ホワイトスター汽船タイタニック号沈没。社長イズメイのほかにも、非難されるべき人間がいるのではないか。
タイタニック号沈没の陰謀
タイタニックとアメリカ大富豪
犠牲者代表ベンジャミン・グッゲンハイム、ジョン・ジェイコブ・アスター、イシドール・シュトラウス、三家の出自。
1847、独、渡米ラッシュ。マイヤー・グッゲンハイム、渡米。1881、ウォール街大暴落、友人の鉱山利権を安値で購入。七兄弟、モルガン財閥、ホイットニー家から融資を得て事業拡大、鉱山王となる。金銀精練世界一。五男ベンジャミン、死亡。その弟ソロモン、イレーヌ・ロスチャイルドと結婚。
1763、独、ジョン・ジェイコブ・アスター誕生。楽器貿易から毛皮貿易に乗り換えて成功、英米船舶輸送の雄、ニューヨークの買い占め。
1848、二代目ウィリアム・アスター、買い占め継続。ウォール街地価高騰で不動産王となる。そもそも、この名は初代がセントルイスで地元インディアンに対して築いた砦の壁に由来するもの。
ナイアガラ電力、ニューヨーク生保、ウェスタン・ユニオン通信、多くの鉄道会社に投資。
1893、ウォルドーフ・アストリア・ホテルを建設。ホテル王となる。
1912、四代目ジョン・ジェイコブの遺産は1億$、当時の平均年収は500-1000 $。妹ヘレンは大統領の腹違いの兄ジェームズ・ルーズベルトと結婚。もともとワーバーグ銀行と取引。
1852、ラザウス・シュトラウス、渡米。メイシー・デパートと取引。
二代目イシドール・シュトラウス、メイシー・デパートに就職、会長に昇進。甥ロジャーはグラディス・グッゲンハイムと結婚。
当時の米上流社会。グッゲンハイムの金銀宝石、アスターの毛皮を、シュトラウスのデパートで扱い、それに身を包んだモルガン、ロックフェラー、鉄道王ヴァンダービルトの人々が、アストリアのスイートに泊まる、という世界。
クーン・レーブ商会の歴史
サミュエル・クーン、ソロモン・レーブ、商会を設立。その娘イーダ・クーン、息子モリス・レーブ、結婚。
1847、ジェイコブ・ヘンリー・シフ、フランクフルトに生まれる。十八で渡米、ソロモンの娘テレサと結婚、商会に加わる。
シフ、ユニオン・パシフィック鉄道に融資。カーン、ワーバーグと連携。
シフの娘フリーダ、フェリックス・ワーバーグと結婚。その娘キャロラ、米二代目ウォルター・ネイサン・ロスチャイルドと結婚。
1904、日露開戦。高橋是清、ロンドンで1000万ポンドの公債を募集して売れず。バクー油田に権利のあるロスチャイルド、これを買わず。しかし、ポグロム政策を牽制する為に、ロシアに挑戦する国がある事は歓迎。入れ知恵された高橋是清、ニューヨークのウォール街で1000万ポンドを入手。その大半を手当したのがクーン・レーブ商会のジェイコブ・シフ(下写真)。
ジェイコブ・シフ亡きあと米国での代理人としてロスチャイルド家はデヴィッド・ロックフェラーを指名する。
ロスチャイルドは表向きは高橋を追い返し、裏ではシフを通して日本公債を買い、さらに戦局が明らかになると、パンミュア・ゴードン商会を通して日本公債を買い集めた。日露戦争で最も利益を上げたのがロスチャイルド家。
記号の説明
=で表したのは、婚姻による関係。親子、兄弟、従兄弟はひとつの苗字で代表しました。
大統領まで続く閨閥
シフ=ワーバーグ=ロスチャイルド=ルーズヴェルト=アスター。
ジェイコブ・ヘンリー・シフ、クーン・レーブ商会重役。
フェリックス・ワーバーグ、投資銀行ワーバーグ一族。
ウォルター・ネイサン・ロスチャイルド、米ロスチャイルド代表。
フランクリン・ルーズベルト、米大統領。
ウィリアム・アスター、ホテル王アスター。
セリグマン商会の歴史
1849、ヨーゼフ・セリグマン、カリフォルニアで金鉱を当てる。
セリグマン八兄弟、世界に分散。
長男ジョゼフの息子アイザック・ニュートン・セリグマン、ソロモン・レーブの娘グータと結婚。
七男ジェームズの娘フローレット、ベンジャミン・グッゲンハイムと結婚。金鉱と民族が結んだ縁。
ゴールドマン・サックスの歴史
ゴールドマン・サックス商会。マーカス・ゴールドマン、その娘婿サミュエル・ザックスの二人で創業。
サミュエルの弟バーナード・ザックス、その娘ヘレン、ネイサン・シュトラウスと結婚。グッゲンハイムを介してロスチャイルドと姻戚。
代理人オーガスト・ベルモント
1837、フランクフルト・ロスチャイルド商会で勤務するオーガスト・ベルモント、ロスチャイルドの代理人として渡米。
1849、ベルモント、ペリー提督の娘キャロラインと結婚。
1853、ペリー提督、浦賀来港。
ペリー一族、兄オリバーは英海軍と戦った海の英雄、弟マシューは対日条約の提督。
息子オリヴァー・ハザード・ペリー・ベルモント、鉄道王ヴァンダービルト家の夫人アルヴァ・スミスと結婚。前夫ウィリアムはラザフォード夫人と再婚。当主コーネリアス・ヴァンダービルト二世の孫グロリアは、後にGVジーンズを発明。
兄オリヴァー・ハザード・ペリーのひ孫アリス、駐日アメリカ大使ジョセフ・グリューと結婚。その従妹ジェーン・ノートン・グリューは二代目J・P・モルガンと結婚。
三男ナサニエル・ハザード・ペリーの孫ジョセフィン、JPの甥、祖父と同名ジュニアス・スペンサー・モルガンと結婚。
提督ペリーとの閨閥
ベルモント=ペリー=グリュー。
マシュー・キャルブレイス・ペリー、東インド艦隊司令長官、対日全権大使。
オリヴァー・ハザード・ペリー、その兄、1812米英戦争、エリー湖の戦いでイギリス艦隊を破る英雄。地中海、西インド艦隊司令長官。
オリヴァー・ハザード・ペリー・ベルモント、外祖父の名をそのまま継いだ、ベルモントの息子。
駐日アメリカ大使ジョセフ・グリューの行動
駐日大使グリュー、財閥、軍閥と親交を深める。しかし、中国大陸の石油利権を日本から拒絶されると、両者は乖離。日米開戦へ。
フランシス・リンドレー、1931-1934までのイギリス駐日大使、ロスチャイルド一族の者で、グリューと連携。
ロスチャイルド・モルガン閨閥
ロスチャイルド=ヨーク=アディーン=グレンフィル。
ベルモント=ペリー=モルガン。
モルガン財閥は消滅せず、モルガン・グレンフィルの中に生きる。現当主ジョン・アルフレッド・モルガンはここの重役。
モルガンとロスチャイルドの連携
1879、ヴァンダービルト、鉄道株を売却。委託を受けたJ・P・モルガン、ベルモント経由でロスチャイルドに売却。
現在、モルガン系ペン・セントラル鉄道の大株主はロ系リオ・チント・ジンク。フランス・モルガン商会の社長メイニアルの弟はロ系金属ペナロヤ重役。ゴールドスミスとモルガン・スタンレー、大型買収で連携。
第四章 南アフリカのゴールドフィンガー「ミルナー幼稚園」
Calcutta Cairo Capetown
イギリスの3C政策。カルカッタ、カイロ、ケープタウンを植民地の中心とする。
南アフリカの黒人弾圧組織 「ミルナー幼稚園」 その歴史
アルフレッド・ミルナー、園長、1854独ダルムシュタット生まれ。作家ウェルズ、ショウ、経済学トインビーと交際、トインビーの甥はイアン・フレミングの上司。イギリス大蔵大臣ゴーシェンの秘書に抜擢。
ゴーシェン家、兄ジョージは蔵相、弟はロイズ保険会長、四代後にダイアナ姫、慈善家として宣伝。ロスチャイルドとも姻戚。
1866、オランダ領南アフリカでダイヤモンド鉱脈が発見。オランダ移民はボーア(農民)と呼ばれる。
英ディズレリ首相、続くグラッドストーン首相、イングランド銀行総裁グレンフィルとともに南ア侵略。第一次ボーア戦争。望まない戦争に駆り出されるイギリス国民。奴隷商人の出のグラッドストーン、その息子は戦後、初代南ア総督に就任。まったく一族の利益の為の戦争。
1897、ミルナー、南ア総督に就任。ダイヤ王セシル・ローズと連携。中国から労働者を輸入。鉱石会社リオ・チンクに貢献。
1899.10/11、第二次ボーア戦争、大量のインド兵を導入。死闘、婦女子を巻き込んでの悲惨な戦争。ミルナー、鉄道建設と情報収集の為、母校オックスフォード大で精鋭募集。以下はそのメンバー。
ミルナー園児
ジョージ・ジェフリー・ドーソン、南ア植民局勤務、ヨハネスブルグ・スター紙編集長、タイムズ編集長。隣家がロスチャイルド。
ウィリアム・ライオネル・ヒチェンズ、エジプト財務省、ヨハネスブルグ財務省、インド、ローデシアで略奪、造船会社社長、ロスチャイルドと姻戚。
リチャード・フィータム、南ア提督法律顧問、南ア最高裁判所判事として黒人にとって最大の恐怖。1910、黒人に参政権を認めない憲法を制定、アパルトヘイト元年。1960、シャープヴィル虐殺、ヨハネスブルグの大学学長として司法界に影響。1964、マンデラに終身刑。
ライオネル・ジョージ・カーティス、諜報員として南ア、インドで活躍。ロレンスの友人。
フィリップ・ヘンリー・カー、諜報員として南ア、インドで活躍。ロレンスの友人。グレンフィルを通してロスチャイルドと姻戚。
パトリック・ダンカン、南ア最高裁弁護士、フィータムとともに暗黒裁判を招来。鉄道委員会委員長。1937、南ア総督として全権掌握。
ジョン・バカン、南アでの活動は不明。1935、カナダ総督として利権掌握。イギリス第二の富豪ウェストミンスター公爵家と姻戚して、バカン財閥を築く。
ロバート・ヘンリー・ブランド、ミルナー幼稚園の主席、ラザール・ブラザース重役として50年勤務。カナダでは帝国軍需物資会議を設立、1st後ベルサイユ条約では最高経済協議会議長、南ア経済代表、ケインズとともにIMF設立。ロイズ銀行重役、南ア鉄道幹部、タイムズ紙重役、デビアス会長と姻戚。
南アフリカは金、ダイヤ、ウランが豊富
1870.9/1、十七才のセシル・ローズ、南アに登場(管理人注:シドニーシェルダン「ゲームの達人」のモデル)デビアス兄弟の鉱山で勤務、僅か十年ですべての鉱区を買収。
バーナー・バーナト、フランス社との競合。ロスチャイルドから資金を得たローズ、フランス社を買収、バーナトを説得して合併。
1888.3/13、デビアス・コンソリデーテッド・マインズ設立。七年後、バーナト謎の自殺。ダイヤ独占。
1898、月給の記録。白人労働者26ポンドに対して、黒人労働者3ポンド。1m掘るごとに地熱が急上昇する鉱山労働は地獄以外の何物でもない。
ダイヤ王としてのローズ、しかし、加工、販路に関してはそうではない。研磨ではなく劈開によって作る技術は秘伝。販路を受け持つアルフレッド・バイト、デビアス永久総裁、ロ系。
1902、ローズ死去、第二次ボーア戦争集結、アーネスト・オッペンハイマー登場。出自不明のロスチャイルド好みの番頭。
1910、南アフリカ連邦誕生、首相の息子グラッドストーン初代総督。
1912、オッペンハイマー、キンバリー市長に選出。ミルナー園児の大々的な活動、アパルトヘイト工場法、鉱山法を制定。翌年にはアパルトヘイト移民法、土地法を制定。アフリカの怪物、暗黒王国。
1917.7/、オッペンハイマー、アングロ・アメリカン社を設立。後に米大統領となる鉱山師フーヴァー、モルガン財閥、園児ブランドの協力を得て勢力拡大。
第一次大戦下で、ドイツ人投資家の株放出を狙う。
1926、デビアス役員に選出。1929、オッペンハイマー、社長に選任。1930、会長就任、ダイヤ王と呼ばれる。英五代目ライオネル、ロ族アドルフ・ゴールドシュミットには頭が上がらない。
全世界に独占体制、誰ひとりデビアスを通さずにはダイヤを売る事はできない。 二代目ハリー・オッペンハイマー社長就任。
仏五代目エドモン・ロスチャイルド、パリのダンサー、ナディーヌ・ロピタリエと結婚。二人は年に一回、南アのハリーを訪問する。ロスチャイルドなしにデビアスは存在しない。
アパルトヘイトによる黒人の死者、1980年代の十年間だけで、150万人超。この数字は南アの隣接諸国だけの数字で、南ア国内の犠牲者は含まれていない。
英首相サッチャーに対する世界的な非難。サッチャー、メージャー政権の閣僚が怪しい。
サッチャー、メージャー政権のアパルトヘイト内閣
ジェフリー・ハウ、サ内閣で蔵相、外相、副首相。ロ系アライアンス保険出身、英ロ六代目エドマンドと親友、南ア融資のバークレーズ銀行重役。この銀行の傘下役員は、ほとんどデビアス重役が兼任。
ノーマン・ラチモント、メ内閣で蔵相。ロンドン・ロスチャイルド銀行出身。
ダクラス・ハード、サ内閣で内相、メ内閣で外相。ロ系ビーフステーキクラブ出身。
デビッド・ワッディントン、内相、バークレーズ銀行重役。
クリストファー・バッテン、メ内閣で環境相、ビーフステーキクラブ。
ケネス・バーカー、内相、妻がバークレーズ銀行重役。
ジョン・ウェイカム、エネルギー相、ロイズ保険出身。
トム・キング、国防相、リオ・チント・ジンク系企業会長。
ニコラス・リドレー、環境相、貿易産業相、ロスチャイルド一族。
ジョン・マグレガー、農相、教育相、ロ系ヒル・サミュエル重役。
ジュリアン・オギルヴィー・トンプソン、デビアス会長、ソロモン・ブラザース大株主ミノルコ会長、父は南ア最高裁判所長官、マンデラを長期投獄。
サッチャー、メージャーは、ほとんどロスチャイルド政権。これで南ア問題が解決する筈はない。
ボーア人とは元農民という意味。南アに植民したオランダ系白人の事をさす。それが後に、アフリカーナと呼ばれるようになった。「南アの人種問題は、オランダ系白人のせい。イギリス系白人は、アパルトヘイト撤廃に努力している」という嘘が、国際ジャーナリストの手で伝えられてきた。それを伝えるニューズウィーク誌は、オッペンハイマー一族が創刊した雑誌。
1909、英アスキス政権下で、南アフリカ法が通過。
アスキス首相の義父チャールズ・テナント、ブリティッシュ南アフリカ爆薬、ノーベル爆薬の大株主、スコットランド・ロイヤル銀行会長、略奪品でテナント美術館を遺す。戦慄すべきイギリス上流階級の正体。
1976.6/16、南ア・ソウェト地区で黒人蜂起、政府は銃で弾圧。
1987、南ア黒人が悲鳴を上げる中で、日本の南ア貿易は世界一を記録。アパルトヘイト撤廃の唯一の手段は、経済制裁であるというのに。
日本の払った代金は、すべてがアングロ・アメリカン社の収入になる。その額は4000億、その大半が、黒人へ向けての銃弾となる。
南アの金、ダイヤ、ウランを支配する三社
デビアス、世界のダイヤ流通を支配。ロ系オッペンハイマーの王国で、近年になって園児カー一族に譲られた。
アングロ・アメリカン、金採掘会社。デビアスとは三割強の株を持ち合う仲。社名に関わらず、純粋にイギリス系の企業。
リオ・チント・ジンク、かつては顔料用鉱物の採掘会社。1962、ウラン採掘に専門化。会長ロナルド・ターナー、サミュエル商会出身、ロンズデール副会長。
地面に穴を掘るのは三社とも同じ、掘り出した鉱石を交換し合って、互いに利益供与し合うという見事な連携。南ア黒人にとっては恐怖の代名詞。
英ロスチャイルドはユダヤ人ではない、大部分がキリスト教徒。王室、上流階級、ミルナー園児のような秀才と閨閥を組んで成り立っている。
第五章 発禁書「金瓶梅」とインディ・ジョーンズⅣ
ウェルズリー兄弟とロスチャイルド
1798、リチャード・ウェルズリー、ベンガル総督に就任。弟アーサーはマドラスの指揮官、二人してセポイ傭兵を育成。インド人にインド人を殺させる案、セポイ傭兵はカースト上層部に所属。
ウェルズリー兄弟の軍隊、カルカッタ、ボンベイ、パンジャブまで侵攻。
1805、全インドを制覇。暴挙に怒った会社幹部も、内心狂喜。
1814、ウェルズリー兄弟、公爵位を受け、ウェリントン公爵となる。その残忍さが民衆の怒りを買い、自邸に鉄のシャッターを付けた事を風して、イギリス国民は「鉄の公爵」と呼ぶ。
1815、弟アーサー、ワーテルローの戦いで勝利。この時の資金調達がロスチャイルド。
ウェルズリー=ヨーク=ロスチャイルドと、孫の代で姻戚。
ウェルズリー=Caton=Patterson=ボナパルトと、初代からナポレオンと姻戚。皇帝の弟ジェローム・ボナパルトは放蕩児、その財布役を勤めるのが独二代目マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド。
著者の推理。ウェルズリー兄弟は英ロスチャイルドによって引き立てられ、インドへ送られた。
世界の富はインドにあり。タバコ、アヘン、キャラコ、茶、コーヒー、ダイヤ。バケツでぶち撒けたようにインド成り金をロンドンに輩出。
インドから奪えるものはすべて奪い尽くしたと言われるウェルズリー兄弟。その搬送役が英ロスチャイルド。
1805からインド独立の1947まで、34人のインド総督はすべてひとつの系図に納まり、その多数にロスチャイルドが絡んでいる。ウェルズリー、マウントバッテン、リットン、ゴーシェンらの提督のほか、グレイ伯爵、ギネス家、サザビー家、ベアリング商会家、王室が、インドの富を貪った一族。
現在のインド、サッスーン財閥の利権を受け継ぎ、軍事、原子力まで動かすのがタタ財閥。それに対するのがビルラ財閥。
1857-1859、セポイの反乱
12代提督ダルフージー、シーク教徒虐殺、ビルマまで侵略。
アヘン戦争、香港初代総督チャールズ・エリオット。その叔父ギルバート・エリオット・インド総督、その息子ジョージ・エリオット海軍総督、セポイ兵を引き連れて中国人を虐殺。
エリオット=グレイ=インド総督ウッド=プリムローズ=ロスチャイルド、と姻戚。
牛脂、豚脂を用いた新式銃、ヒンズー教徒、イスラム教徒に反英感情を持たらす。
1857.5/10、セポイの反乱。英国軍、インド人を殺せ、皮を剥げ、串ざしにしろ、焼き殺せと命令。現にその通りの虐殺、大砲の前に立たせて砲撃、象を使って八つ裂き、生首の山。
1858.9/1、東インド会社、消滅。しかし、独立はならず。
1869、サッスーン系列のタタ、紡績工場を建設。イギリス支配に反旗。
同年、マハトマ・ガンジー誕生。
第一次大戦中、インド北部ラジャスタン地方、ビルラ財閥、紡績工場を建設。ガンジー、ネルーを援助。
建設、繊維、木材、化学、自動車を支配するビルラ財閥。だが、その中核をなす繊維は独エンカ社と提携。エンカ社はロ系モンテフィオーレ家の系列。
一方のタタ財閥、インド航空は金塊の密輸入で有名、自動車部門はダイムラー・ベンツが大株主、製鉄部門は独クレックナーと提携、電機部門は英GECが大株主。
タバコ、茶、コーヒー、砂糖など農産物はすべて国際カルテルの中に組み込まれている。
反乱後、さらには独立後までも、すべての利益は英ロスチャイルドに吸い上げられる仕組みになっている。
1948、マハトマ・ガンジーの暗殺。
1984、インディラ・ガンジー、シーク教徒により暗殺。
1991.5/21、ラジブ・ガンジー暗殺。
1991.5/30、スリランカ政府、イギリスの高等弁務官デヴィッド・グラッドストーンが好ましくない外交官であると声明発表。五月選挙に干渉した事実。
この男は、第一次ボーア戦争時のウィリアム・グラッドストーン、さらにその息子、初代南ア総督ハーバート・グラッドストーンの一族。今も旧植民地の利権を巡って暗躍を続けるイギリス上流階級。
第六章 バミューダ魔の三角海域
カリブ海の脱税天国
バミューダ、マイアミ、ニューオリンズ、キーラーゴ、キューバ、ケイマン、バハマ、ハイチ、ドミニカ、ジャマイカ、プエルトリコ、キュラソー、コロンビア、ベネズエラ、といった地帯。
ラザール・フレール創業史
1848、仏ラザール・フレール、ニューオリンズに創業。ミシシッピ川を遡れば、シカゴ、セントルイスといった穀倉地帯がある。穀物取引を睨んでの創業。
フレール兄弟、ヨーロッパの五大投資銀行のひとつシュペアー家と姻戚、さらにウェイル家と姻戚。
1908、英ピアソン、メキシコ・ユカタン半島にドス・ボカス油田を発見。ロスチャイルドに権利を売ったピアソン、その資金をラザールに投資。1919、巨大投資銀行に育てて半分の権利を取得。
仏ジェームズ・ロスチャイルド、ニューオリンズに支店。ラザールと協力して綿花の買い付け。
1923.6/14、ジャン・デヴィッド・ウェイル、アンヌ・グンツブルグの結婚。グンツブルグは事実上のロシア・ロスチャイルド家。
1711、ロビンソン・クルーソーの作者デフォー、東インド会社に対抗して、南海会社を設立。英議会を通過。
イングランド銀行、ロイズ銀行を巻き込んで南海会社の株が急騰。ほぼ英国全体の財産を呑み込んでサウス・シー・バブル事件。倒産。
それをよそに、ユダヤ人のカリブ海への進出。奴隷を入植させて、砂糖、バナナ、タバコを栽培させる。
1915、仏ロスチャイルド、キュラソーに石油精製工場を設立。
国務長官退任後のキッシンジャー、アメリカン・エクスプレスの重役に就任。かつてはロックフェラーの番頭、ロスチャイルドに寝返る。
1989.7/、同12/、ブッシュ時代、自から設立したキッシンジャー・アソシエーツ社のスコウクロフト、イーグルバーガーを天安門後の北京に派遣。登小平一族の隠し資産を中国銀行から香港上海銀行へ移管した模様。
ボリビアの歴史
十八世紀のスペイン、ホセ・パテーニョ、海軍大臣と植民大臣を兼務。
奴隷移入、アンデスの金、銀、錫の利権を握るシモン・パテーニョ。
1894、第一次チャコ戦争、インディオ相手に大量の兵器を売りさばいたザハロフ。
1907、パテーニョ、グッゲンハイムに権利を割譲、利権の49%を500万$で売る。
1932、パテーニョの私設軍隊、パラグアイに侵略。その悪どさは一鉱山師と言うよりインド総督なみ。死者百万と言われる第二次チャコ戦争、ロスチャイルドからの入れ知恵か。
ボリビア全権公使としてヨーロッパ社交界で贅を極めるパティーニョ財閥。二代目アンテノールはスペイン王室から入嫁。
1952、ボリビア革命、パティーニョ鉱山は国有化。独立以後200を数えるクーデター、1985一年のインフレ率は23400%、経済、政権が安定しないのは、パティーニョ財閥が生きている証拠。
1953.6/、エリザベス女王の戴冠式。娘イザベル・パティーニョ、ジェームズ・ゴールドスミス、出会って結婚。ボリビアの地下経済を手中に納めるゴールドスミス、妻は事故死、同名の娘イザベルは健在。
すぐ近くのケイマン島は脱税天国、500以上の銀行があって、現地にはポストのみ。多くの植民関連の鉱山会社、チャーチル一族、ロスチャイルド一族、それと閨閥を結んだバルト海のマイネルツァーゲン家が利用。ケイマン経由の脱税は特定の人にだけ許され、そのすべてがロスチャイルドの掌の上。
脱税閨閥
ピアソン=チャーチル=スチュワート=ゴールドスミス。
クライヴ・ピアソン、ラザール大株主、タッソー館のピアソン家。
ウィンストン・チャーチル、元首相。
ジェームズ・ゴールドスミス、現ロスチャイルドの一族旗頭。
ジェームズ・ゴールドスミス、一族の後ろ盾でカヴェナム社を欧州第三の食品会社に育てる。
英国最大化学会社・ICI=インペリアム・ケミカル・インダストリーズ
化学者ルードヴィッヒ・モンド、独から英へ。ソーダ製造のソルヴェイ法を実用してモンド社を設立。さらにカナダにモンド・ニッケル社を設立。(この会社、後にダレス兄弟やロックフェラーを重役に招いてウラン・カルテルを作る)
二代目アルフレッド・モンド、無煙炭、鉄鋼を独占。
1926、ドイツのIGファルベンに対抗し、モンド、ノーベル、他二社が合併、ICIが誕生する。
ロシア産石油の精製はICIが請け負う。
モンドの娘エヴァ、インド総督アイザックスの息子ジェラルド、結婚。さらに兄ロバートはグッゲンハイムと姻戚。
旧モンド・ニッケル社インコ、その歴代重役ウィアー子爵、その三代目はロスチャイルド投資信託の会長に就任。
ロシア、インド、カナダまでの鉱物支配ファミリー。
トンネル会社ジェネラル・オクシデンタル社、社長ジェームズ・ゴールドスミス、重役ジャック・アンリ・グッゲンハイム、同仏ダヴィッド・ロスチャイルド、同ジルベルト・ボー女史。ボー女史はパティーニョ財閥の重役も兼務。
パリに住み、ケイマン、バハマ、ボリビア、パナマ、香港とトンネル会社を作るゴールドスミスの脱税手口。
パナマのリド社、40%はゴールドスミスの所有、残り60%はリヒテンシュタイン・ブルネリア財団の所有。この社主もゴールドスミス本人。
スイスと隣接するリヒテンシュタイン、その実情は、脱税の手伝い。マルコス財団、リヒテンシュタイン王子財団、ブルネリア財団等がひしめき合い、年中、不正や疑惑を起こしている。
ゴールドスミスの脱税ルート。仏ゼネラル・オクジテンタル(入金)→仏トロカデロ社(ラザール・フレールに分け前を渡す)→香港ゼネラル・オリエンタル(ここでアジア通貨になる)→パナマ・リド社(ここで地下組織に入る)→リヒテンシュタイン・ブルネリア財団(調査を拒否)→スイス銀行(終点、調査を拒否)
第七章 ジェームズ・ボンド「女王陛下の007」
ヨーロッパの兵器産業
十六世紀からエッセンに居を構えるクルップ家、十九世紀には世界の鉄鋼王となる。
十三人の兄弟の面倒を見ながら、電信技術の実用化に取り組んだヴェルナー・ジーメンス、兄弟とともに起業。
大砲、銃器メーカーとしての両雄、英アームストロング、仏シュネーデル。
1851、ロンドン博覧会で鋼鉄の大砲を出品する独クルップ、露欧からも注文獲得。
1867、ノーベル社、ダイナマイトの発明。これと米デュポン社が火薬を独占。
ジーメンス兄弟、太平洋横断通信、海底ケーブル敷設、熔融炉を発明。
1870、ジーメンスの従兄ゲオルク、ドイツ銀行を設立。同年、コメルツ銀行、二年後、ドレスナー銀行誕生。
ユダヤ系財閥メンデルスゾーン商会、作曲家の次男パウル、染料の技術をフィルムに応用。アニリン製造のアグファ設立。
1880代、米人ハイラム・マクシム、新式銃を持って渡欧、妨害にあって売れず。妨害した死の商人ベージル・ザハロフと組んでヴィッカース社を起こす。
クルップ、アームストロング、シュネーデル、ヴィッカース、欧シュコダ、露プティロフ、この六大メーカーの中を暗躍する死の商人ザハロフ。
ヴィッカースの上場、クルップの工場拡張を仕切ったのがロスチャイルド。
会長ダグラス・ヴィッカース、後任会長ハーバート・ローレンス、両人ともインド総督の家系。
1883、エミール・ラテナウ、エジソンから技術提携、独AEG設立。ロスチャイルド資金を受けて、1913には従業員七万。
1885、ゴットリープ・ダイムラー、エンジン自動車を発明。翌年、カール・ベンツ、三輪自動車を発明。
1890、ジーメンス傘下のドイツ銀行、マンネスマン製鋼を設立。
1899、ロックフェラーの進出、ドイツ・モービル社のダンピング攻勢。
1901、独ロスチャイルド、娘ばかりで消滅。代わってゴールドシュミット・ロスチャイルドがドイツを仕切る。
1903、ドイツ海軍、ディーゼル潜水艦。
グロズヌイ油田開発、独1に対して英12という不公平。
1912、トルコ石油利権、独25に対して英75という判決。
日露戦争で日本に武器を売ったクルップ、ヴィッカース、その代理人がザハロフ。
大戦前夜のドイツ長者ビッグ3、鉄鋼王クルップ、石炭王ドンネルスマルク、ゴ・ロスチャイルド。そのすべてに出入りする娼婦ラ・パイヴァ。
トマス・エドワード・ロレンスの履歴
本名チャップマン、1912、ウル遺跡発見のウーリーの助手として中東を回る。第一次開戦とともにエジプトに派遣。
1908、オーストリア、ボスニアを併合。さらに鉄道敷設。その背後にドイツ資本あり。
1914.6/28、フェルディナント皇太子夫妻、サラエボで暗殺。7/28、第一次世界大戦。
イギリス情報局はMI5とMI6。かつて、その情報部と手を携えて世界進出を果たしたのがロイズ保険。
1917.2/17、ドイツ側スパイのマタ・ハリ、間諜H21として逮捕、死刑。戦前はストリップの創始者。
MI6長官スチュワート・メンジス、戦後はダレスとともにCIAの前身OSSを設立。部下は軍曹キッシンジャー、作家グレアム・グリーン。メンジスはインド総督ウェルズリーの五代後の外孫。
1918.10/1、ロレンス率いるアラブ軍、ダマスカス入城。オスマン・トルコ帝国崩壊、石油協定は無効、すべての利権はイギリスの手に。
ノーベル社、火薬を売りやすくする為に会社解体。英ノーベル、モンド社と合併してICIとなる。
一千万の死者を出した戦争、開戦に向けて工作したザハロフ。妻のスペイン王室を介してパティーニョ財閥と姻戚。
1894、ボリビア第一回チャコ戦争、南米ではインディオ相手に大量の兵器を売りさばいたザハロフ。
第八章 カリガリ博士とマブゼ博士
ナチスと芸術、ワルターの悲劇
ロスチャイルド資金を得て出世したショパン、ベルリオーズ、パガニーニ、ロッシーニ、メンデルスゾーン、シューマン。ベルリオーズやメンデルスゾーンの成功の陰に隠れたワグナー、反ユダヤ主義、ドイツ民族主義を募らせる。
ワグナー長男ジークフリートの妻ヴィニフレート、ナチスに心酔。
1931、ミラノ・スカラ座指揮者トスカニーニ、反ファシズム姿勢を明確にする。招待されたバイロイトでの屈辱。指揮はフルトヴェングラー。
さらに10/、トスカニーニ、反ナチス、反ワグナーのオペラ「画家マチス」を指揮。ドイツ音楽局副総裁、枢密顧問官を辞任。
1933.1/30、ヒトラー、首相就任。
同4/8、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ナチス入党。党員番号1607525。
1933.3/20、ベルリンフィル公演、ユダヤ人ブルーノ・ワルターに代わって、リヒャルト・シュトラウスが指揮。
1934.9/5、過ちに気付いたフルトヴェングラー、ニュールンベルグの党大会「意志の勝利」での指揮を拒否。
1936、国策映画社ウーファ、レニ・リーフェンシュタール「民族の祭典」公開。リーフェンシュタール邸の前でヒトラーの自動車がたびたび目撃される。
1938.3/、ワルター、ウィーン国立歌劇場を去る。
1939.8/、スイスで師マーラーの第二交響曲を指揮するワルター、末娘グレーテ殺害の報せ。
ユダヤ人マーラーの姪アルマ、従弟アルトゥール、収容所送り、死亡。ナチス協力の音楽家はカラヤン、ギーゼキング、リ・シュトラウス、バックハウス、ベーム。
イギリスでのファシスト運動
1920、国内の貧民をよそに軍需産業や植民地政策に予算を割くイギリス、モズレー卿の怒り。
1924、マクドナルド労働党内閣成立、モズレー労働党に参加、妻シンシアとも失業問題に立ち向かう。
1932、ムッソリーニに感銘を受けて正義のファシズムに感化。10/1、イギリス・ファシスト党を設立、貧民の為の正義の独裁を訴える。
1936、オズワルド・モズレー、独ナチスと連合。
第十章 芸術の都パリの下水道
死刑台のエレベーター
映画監督ルイ・マルの兄ジャン・フランソワ・マルは投資銀行レーマン・ブラザースの社長、後にクーン・レーブと合併し、レーマン・コーポレーションとなる。
マル家はラザール・フレール閨閥、ルイ・マルの母フランソワーズ・ベギンは仏最大の砂糖会社ベギン・セイの経営者一族、それと姻戚を結んだジャン・ドルメッソンはフィガロ紙社長。
1989.5/23、カンヌ映画祭、今村昌平「黒い雨」が大本命。渦中、フランシス・コッポラ、審査委員長を降りる。代役のヴェンダース、「セックスと嘘とビデオテープ」をグランプリに選ぶ。
前後、ル・モンド紙、黒い雨を酷評。ムルロワ環礁の核実験を堂々と支持してきた新聞。
1980年代、タヒチで癌と奇形児が激増。
1985.6/、ムルロワ環礁で中性子爆弾の実験。
1985.7/10、グリンピースの抗議船「虹の戦士号」フランス海軍の手によって爆破、カメラマン死亡。ミッテラン政権下、シラク首相は公然と称讃。
ジョルジュ・キージマン、カンヌ映画祭の陰の支配者、シュネーデル閨閥、ミッテランの側近。
ル・モンド紙の内情
創刊者ブーヴ・メリー、仏国営通信社AFP元理事。
編集者ジャン・ジャック・セルヴァン・シュレーベル、ゴールドスミス家の重鎮。
編集長の弟ジャン・ルイ、仏国営テレビTFI重役、民営化により原子力建設ブーイグ傘下となる。
ル・モンド・エンタープライズ社長フォールー、ミ政権産業大臣、原子力機械サン・ゴバン重役。
編集主幹フォンテーヌ、インドスエズ銀行の重役。
仏ロスチャイルドの中核「北部鉄道」
1825、英ジョージ・スティーブンソン、蒸気機関車の発明。当時の鉄道は石炭輸送の為、多くは馬を動力としていた。
鉄と鉄道と石炭の、相互成長。投資家エドワード・ピーズ、その息子ヘンリーはロイド家のメアリーと結婚。出遅れたロスチャイルド。
1835、ウィーンの次男サロモン、フェルディナント皇帝鉄道の建設、ヴィトコヴィッツ精練所の権利獲得。
1846.6/15、パリの末弟ジェームズ、フランス最大「北部鉄道」開通。フランス、ベルギー、ドイツを結ぶロスチャイルド資産の中枢。
北部鉄道、後に鉄鋼、機械、石炭、金属、石油、建設、海運、電機、観光、食品を含む仏最大の企業グループとなる。
後に国有化され、フランス国鉄となるも、ロスチャイルドの腹は痛まず。不採算部門を国に買い取らせ、高収益部門は手元に残した。
グループ名は北部会社に変更。北部信用、北部鉄鋼、北部電灯、北部投資、リオ・チント・ジンク、パリ・ロスチャイルド銀行を傘下に含む。またフランス国鉄の総裁、重役陣には、きっちり北部会社の重役を送り込む。
第十一章 恐怖のドレフュス事件
映画、芸能界とロスチャイルド
1934、ダリル・F・ザナック、「ロスチャイルド家」映画化。
1963、ザナックの愛人ジュリエット・グレコ、「陽はまた昇る」に主演。降板した女優ナディーヌ・ロピタリエ、仏エドモン・ロスチャイルドと結婚。
ジャンヌ・モロー、フランソワーズ・サガンはロスチャイルドの操り人形、彼女らが審査委員長を勤めた年のカンヌは、審査結果に疑問。
コメディ・フランセーズ俳優ジャック・セレイの妻はフイリピーヌ・ロスチャイルド。自身も女優であり、ワイン「ムトン・ロチルド」のオーナー。
ジョン・バリーの元妻ジェーン・バーキンはヴィッカース一族。
1964、「シェルブールの雨傘」 制作はジルベール・ゴールドシュミット、父の名はロスチャイルド。1960、仏、サハラ砂漠で原爆実験に成功。ウラン、プルトニウム生産の為のラ・アーグ再処理工場をシェルブールに建設。この作品は、シェルブールに好印象を与えた。
バーキンの二度目の夫セルジュ・ゲンズブール、本名はギンスブルグ、帝政ロシア末期、事業と芸術に秀でた一族。
ギンスブルグ=グンツブルグ家の歴史
十九世紀初、ヨゼフ・ギュンツブルグ、ロシアで鉄道敷設、金融を支配、男爵となる。
孫娘はサッスーン家へ、ラザール・フレールのウェイル家、セリグマン家、ヒルシュ男爵家、ブロンフマン家と姻戚。
帝政末期、ユダヤ人弾圧政策を懐柔する為のギンツブルグ家とラスプーチンの会席は成功。しかし、帝政上層部の方針は激化。
革命後、名前を変えた一族。1940、フランスに亡命した諜報員の名はサミュエル・ギンズバーグ。1941.11/2、アメリカで謎の自殺。
グンツブルグとロスチャイルドの関わり
1839、モーゼス・モンテフィオーレ、エルサレムを訪問。
十九世紀後半、ルイ・ドレフュス、グンツブルグ、ロシア小麦の取引。
1878、英ディズレリ、ロシア封じ込め政策。このユダヤ人首相ディズレリ、戯画的人物、多くの伯爵夫人と醜聞、ロスチャイルド家に入り浸り。真意は、ロスチャイルド、モンテフィオーレ、ドレフュス、グンツブルグ、ディズレリらによる黒海から地中海への貿易ルートの独占。
1881、ロシア皇帝の怒り。アレクサンドル三世、ポグロム政策。アレクサンドル二世は過激派の手によって暗殺されている。
1875、エジプト政府、経営難でスエズ株をイギリスに売却。買ったのはロスチャイルド、エジプト労働者の血を、イギリスの札束が買ったようなもの。
スエズ運河はフランスとエジプトが共同開発したもの。残るフランス側利権は、ラザール・フレール系のクレディ・フォンシェが落札。
1882、英、スエズ侵攻。
ヒルシュ、アルゼンチンにユダヤ移住。ゴールドシュミット、中東にユダヤ移住。
中世からのユダヤ迫害の歴史
カトリックの堕落、それを財政面で支えるユダヤ。
マルティン・ルター、カトリックとともにユダヤ迫害を指導。放火や殺人まで条文。
ヨーロッパ中のユダヤがアルザスに集結。
繰り返される迫害は、財産没収や借金の帳消しが目当て。
1878、フランス金融界、ロスチャイルドに対抗してユニオン・ゼネラル銀行成立。オリエント鉄道建設に着手。
1882、ユニオン・ゼネラル、パリ証券取引所で謎の大暴落、倒産。
1883、オリエント鉄道開通、運営会社ワゴン・リ重役ルネ・マイヨールは北部鉄道の副社長を兼務。ロスチャイルドの親族。
北部鉄道株、スエズ利権等を、政府要人、親族にのみ配布し、一般公開しないジェームズ・ロスチャイルド。
1884、パリで反ユダヤ会議開催。フランス全土で反ユダヤ感情が燃える。
1894.10/15、ドレフュス事件。ユダヤ人将校アルフレッド・ドレフュス、スパイ容疑で逮捕。穀物のドレフュスと同族、さらに地縁でヴァンデル。
1897、第一回世界シオニスト会議、スイス・バーゼルで開催。主催テオドール・ヘルツル。
1897.11/6、別の人物の手で書かれた同じ筆跡の手紙が発見される。しかし、軍法会議はこの証拠を黙殺。作家ゾラ、弾劾記事を新聞に連載。
1898、後の仏首相、新聞社主クレマンソー、ゾラを弁護。むなしく有罪。ゾラ、イギリスへ亡命。
フランス軍部とユダヤ財閥の暗闘、多くの関係者が謎の死。
1906.7/12、ドレフュス、無罪確定。
第十二章 砂漠の秘密協定
1903-1905、ロシア、第二のポグロム激化。
1918、ポーランドのルヴォフで虐殺。
1919、ヴィルナ、ウクライナ、ハンガリーで虐殺。
被害は貧しいユダヤ人に集中。資本を握るロスチャイルドは、警察や軍隊の厚い庇護。そもそもロスチャイルドがロマノフ王室と姻戚。アレクサンドル三世の従弟ミハイル王子の娘アナスタシア、デビアス重役ジュリアス・ウェルナーの息子と結婚。
1918.7/16、ニコライ二世一家七人処刑。
謎の政商アーマンド・ハマー、ロマノフの遺宝をロスチャイルド系のアメリカのデパートで販売。
銀行家ルービンシュタイン、ペテルブルグ音楽院を設立。一族からピアニストも輩出。ロスチャイルドと姻戚。
最後の皇后アレクサンドラの財布がルービンシュタイン銀行、皇后の実家は独ヘッセン家。ヘッセン家の一部は渡英して、インド総督マウントバッテン卿となり、その甥はエリザベス二世夫君エジンバラ公フィリップ・マウントバッテン。英王室の財布はロスチャイルド銀行。つまり、ロマノフ家はユダヤ人を虐殺しても、民衆の怒りの源であるロスチャイルドには指一本触れなかった。
ハシム家のアラビア
ハシム家39代目フセイン、長男アリ、次男アブダラ、三男ファイサル。
ロレンスとファイサル王子、砂漠越えの後、紅海の要衝アカバを攻撃。
パリ・ヴェルサイユ条約、アラビア半島を英仏による分割統治。裏切られたアラブ、ロレンス。
イギリスの三枚舌政策
1914、イギリス高等弁務官アーサー・ヘンリー・マクマホン、ハシム家フセインにアラブの独立を約束。マクマホン書簡、これが一枚目。
1916、英マーク・サイクス、仏ジョルジュ・ピコ、トルコ領を分割統治する密約。サイクス・ピコ条約。これが二枚目。
1917、英外相バルフォア、パレスチナを割譲してユダヤ国家建国。バルフォア宣言、これが三枚目。
サイクスピコ協定・バルフォア宣言参照
第一次大戦下のパレスチナ、マクマホン書簡ではアラブ人に、サイクス・ピコ条約では英仏に、バルフォア宣言ではユダヤ人に。これがイギリス上流階級の約束。
アラビア人の衣装が好きだったローレンス
アラビアのロレンス参照
長男アリはヒジャズ=アラビア国王、次男アブダラはヨルダン国王、三男ファイサルはイラク国王となる。
1932、サウド家、アラビアを征服。サウジ・アラビアとなる。後、サウド家、チャーチル・ケネディ閨閥のオナシスと石油開発に乗り出す。
1958、イラク革命、王政消滅。
資源のないヨルダン、暗殺、幽閉、政略結婚がありながらも安泰。
英国の三枚舌政策はすべてロスチャイルド閨閥が仕組んだもの。ロレンスはチャーチルが派遣、外交官サイクスは外相バルフォアと連携、また小売商マーカスとも実懇。ピコはスエズ運河会社の最高重役。マクマホンはビーフステーキ・クラブのメンバー。バルフォアは=Cecil=ウェルズリー=ヨーク=ロスチャイルドと続く閨閥、その伯父ソールズベリー侯爵は首相として第二次ボーア戦争を開戦、国民の犠牲で一族がダイヤ利権を獲得。
ロスチャイルドによるパレスチナ活動
1894、小売店マーカス&スペンサー、英国で創業。パレスチナ農産物を入荷。
1899、第二次ボーア戦争。仏エドモン・ロスチャイルド、パレスチナ訪問。この前後、ロスチャイルド一族、大量の軍人を出す。すべて英3C政策の推進。
1902、レウミ銀行、英に設立。英ナサニエル・ロスチャイルド、ヘルツルの建国運動に協力。
1919、MI6スチュワート・メンジス、高等弁務官ハーバート・サミュエル、パレスチナに赴任。両人とも、ロスチャイルド=ヴィッカース=シュネーデル閨閥の者。
1920、地下組織ハガナー結成、建国に向けての破壊活動を行う。以降、ユダヤ・アラブの民族戦争。ユダヤ側武器提供者はロスチャイルド、アラブ側武器提供者はアドナン・カショギ、アル・シュウィーマー。後者はイスラエル航空の社長を兼務。両者にMI6、クレディ・スイスが関与。
1929、移民の為の「ユダヤ機関」設立。同年、南ア、オッペンハイマー、中央販売機構を設立。恐慌下の世界で、ダイヤを独占。
1933、独ユダヤ追放政策。アントワープを中心とするユダヤのダイヤ商人、パレスチナへ移住。南アで採掘、イスラエルで加工、という流れ。
デビアスの会長、重役、株主、イスラエル・ユニオン銀行、レウミ銀行の会長、重役、パレスチナ高等弁務官、すべてロスチャイルド閨閥。
東欧の交通の要衝、ベラルーシの首都ミンスク、ロスチャイルド=グンツブルグが鉄道建設。そのせいで、人口の四割がユダヤ人。
1936、ユダヤ系諜報員オード・チャールズ・ウィンゲート、パレスチナ入り。夜襲部隊の結成、片眼のダヤン将軍を育成。
1947.11/29、国連決議、パレスチナ分割。
1948.4/9、ユダヤ人、ダイル・ヤシン村を襲撃、民間人を大量虐殺。
5/14、イスラエル独立宣言。大統領ワイツマン、首相・国防相ベングリオン。第一次中東戦争。
1956、英仏、イスラエルを巻き込んでスエズ奪回。第二次中東戦争。
1967、ダヤン将軍、奇襲。第三次中東戦争。
1986.4/26、チェルノブイリ原発事故。大量の移民が、またパレスチナに紛争を起こす。
1989、水爆の父アンドレイ・サハロフ、ノーベル平和賞を受賞。
パレスチナはもともとアラブの土地。外部からは見えないが、抗争、弾圧、襲撃は日常茶飯事。
アラブを悪者に仕立て上げようとする世界のジャーナリズム。妻妾制度が強調されるのは何故か、インド、アラブ、中国。
ヒルシュ男爵財団、世界ユダヤ人会議、ユダヤ人植民協会、国際女性シオニスト機構、ユダヤ人女性連合など、二十を越えるイスラエル・ユダヤ関係の団体、財団、協会のすべての役員がロスチャイルド一族。2/3は苗字そのまま。強引な入植、周囲との摩擦は、ユダヤ人と言うより、ロスチャイルド家の方針。
PS:ここまで読まれて賎民について考察するのも必要かと....
土井たか子さん,こと李高順は現役のころ株はだめだ,金持ち優遇はだめだという賎民思想をいっていましたね。賎民から成り上がらせる構図は歴代総理大臣を見れば納得できるしその成り上がりが賎民を支配する......こうすりゃあ革命はおきないし重箱の隅をつつきあってときたもんだ.......頭がいいというかなんと言うか金持ち対象の相続税がなくならないわけだ。金が絡むと賎民という獣に逆戻りで一家離散ということか。
五色の賎
サンカは雑種賎民に入るのでしょうか
賎民を一言でいうと「倫理観の欠如」。警察幹部がパチンコ業界に天下る,21年間税務署に勤めると税理士の資格が自動的に貰え今度は脱税指南をする。なんともさもしい人間たちであろうか。数え上げたらきりがないがこれはなにも日本だけでの問題ではない。本当の賎民はシオニストたちであろう。
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