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高利貸しロートシルト その2


赤い楯-ロスチャイルドの秘密 下巻-1

  広瀬隆、集英社、1991。

表向きのパリは綺麗だがその裏側を知るものにとってフランスは嫌な国だ。

第一章 フランスの支配者「二百家族」

 1990.7/30、米経済誌フォーチュン、欧州銀行上位十行のうち、一、二、三、七、八、十と、六行をフランスの銀行が占めている。通貨とは、工業力による評判の賜物だが、そのドイツの成功を、隣国フランスは掠め取っている。

 1815以来、永世中立を誓うスイス、戦争が起こってもその財産は安全。この信用がスイス銀行の力を高めた。さらに、戦争は財産ばかりか生命をも狙う。預けっ放しで死んだ者の遺産が、スイス銀行に残される。スイスの銀行は、フランス起源が多く、フランスの大資産家も、多くはスイス出身。

管理人注:世界最大の秘密結社はスイス銀行ではなくスイスの赤十字。ここからスイス銀行に金を預けるということだ。勿論非課税。

 1930年代の女銀行家マルト・アノー、その資本でココ・シャネルを育てる。獄中自殺。アルザス出身。ロ長男アムシェルの妻がエヴァ・ハーナウ、ハーナウ(=アノー)で、同じ一族の出身ではないか。現在のボウスキー、ミルケンといった人間にも、黒幕がいると見るべき。
 1930年代の詐欺師セルジュ・アレクサンドル・スタヴィスキー、偽造証券で大儲け、自殺を装った謀殺。

 シェル・フランス、出資はラザール・フレール。

フランスの二百家族
 デヴィッド・ウェイル=Cahn=Aron=ラザール。
 カガン=セリグマン=デヴィッド・ウェイル=ラファエル。
 デヴィッド・ウェイル=グンツブルグ=サッスーン=ロスチャイルド。
 グンツブルグ=ヒルシュ。
 グンツブルグ=Deutsch=ゴルディット=ヴィーナス=ミラバード=ケクラン。
 ロスチャイルド=スターン=C-Laubat=Murat=Reille=シュネーデル。
 ルイ・ドレフュス=Nervo=Davillier。
 ロスチャイルド=Gramont=Brincard=Germain=F-Luce=Margerie=Hottinge r=Poncet=Mitry=ヴァンデル。

 ラザール・ラザール、ラザール・フレール創業。
 エドワード・ラファエル、ラファエル商会創業。
 ロジャー・セリグマン、セリグマン銀行創業一族。
 ミッシェル・デヴィッド・ウェイル、ユーロ・フランス会長、ウォール街収入一位。
 ベネディクト・ウォルムズ、ウォルムズ銀行創業一族。
 ベアー・フール、フール・オッペンハイム商会創業一族。
 アライン・グンツブルグ、セリグマン・ルイ・ヒルシュ銀行会長。
 アレクシス・グンツブルグ、エッフェル塔副社長。
 ルイ・ヒルシュ、ルイ・ヒルシュ銀行創業。
 ジェームズ・ロスチャイルド、パリ・ロスチャイルド銀行創業。
 モーリス・ケクラン、フランス商銀頭取、エッフェル塔社長。
 シュネーデル財閥。
 Henri Germain、クレディ・リヨネ創業。
 エドマンド・ジレット、インドシナ銀行最大出資者。
 Maxime Margerie、クレディ・リヨネ会長。
 Bernard Margerie、オットマン銀行頭取。
 ヴァンデル財閥。
 Maurice Davillier、ソシエテ・ゼネラル創業、クレディ・フォンシェ創業。
 Jean Davillier、フランス商業信銀創業。
 リオン・タラボット、ソシエテ・ゼネラル創業。
 ルイ・ドレフュス、穀物商社ルイ・ドレフュス創業。
 ジェームズ・ゴールドスミス、エッフェル塔大株主。

 ほか、パリバ銀行、スエズ金融、パリ国立銀行、クレディ・アグリコル、ユーロ・フランス、すべて同系図に書き込める。
 ミラボー銀行、ヴェルヌ銀行、マレ銀行の創業ファミリーがドイッチを通してロスチャイルドと姻戚。これはフランス銀行の歴代頭取をも含む閨閥。
 シェル石油、創業者マーカス・サミュエルはただの番頭、ロシアの石油をスエズ経由でヨーロッパに運んだ。英国籍であるが仏資本、フランス銀行理事アルフォンス・ロスチャイルドがサミュエルに出資。
 シェル・フランス創業ドイッチ家、ゴールドシュミットと姻戚。さらにクレディ・リヨネ会長と姻戚。
 シュルンベルジェ商会、科学的石油探査で創業。重役にはラザール・フレール会長フェリックス・ロハティンが兼務。
 プジョー、ルノー、シトロエン、ミシュラン、パナール等、自動車産業もロスチャイルド閨閥、特にラザール・フレール閨閥に取り込まれている。

 スエズの父フェルディナン・レセップス、エッフェル塔の父ギュスターヴ・エッフエル、両人ともパナマ金融スキャンダルで敗退。利権はロスチャイルド一族のものになる。

映画「アルジェの戦い」
 1966、ジロ・ポンテコルヴォ監督「アルジェの戦い」ヴェネチア映画祭グランプリ受賞。フランス映画関係者、全員退席。残ったのはトリュフォーのみ。レジスタンスは善で、アルジェは悪とする、この大人気ない国民性。
 フランス映画界は二百家族の支配下。ルイ・マルの伯父は北部鉄道重役。ブリジット・バルドー、父は航空会社重役、母は保険会社重役。フィリップ・ロスチャイルド、ジルベール・ゴールドシュミットは映画制作。アレグレ兄弟、伯父は柔弱なアンドレ・ジッド、祖父は仏商工会議所副会頭。ロジェ・ヴァディム、二度目の妻ジェーン・フォンダが体制批判を始めると離婚。
 女傑シモーヌ・シニョレ、ユダヤ人でありながら、アルジェ侵略を堂々と非難、仏テレビ界から締め出される。
 硬骨漢イヴ・モンタン、ソ連公演で1956ハンガリー侵攻を妻シモーヌと共に非難。

第二章 地中海クラブ

 アルジェリアとモロッコ、映画「望郷、モロッコ、外人部隊、カサブランカ」等では、ひたすら野蛮で猥雑に描かれている。魔窟、貧民街のように描かれるカスバ、本来は城という意味で、ごく普通の人が普通に暮らしている。

 かつては大きな意味を持っていたアルジェリアの穀物、石油。

 ヨーロッパ全土を股にかけるロスチャイルド家。工業界はドイツ、金・石油取引はイギリス、兵器輸出・原子力はフランス。

アルジェ侵攻の歴史
 1830、シャルル十世、王政復古。民衆の怒りをそらす為のアルジェリア侵攻。軍資金8000万フランはジェームズ・ロスチャイルドが融資。派兵の半年前に公債発行。新王ルイ・フィリップにも巨額融資。
 ジェームズ、息子エドモンの家庭教師アルバート・コーエンを派遣。アルジェリアの鉄鉱石とパレスチナの素晴らしさを伝え聞く。
 1842、仏、アルジェリアを占領。
 1848、二月革命、フランス銀行支配確立。
 1905、フランス内務省、アルジェリア局を開設。
 1941-1942、サハラ砂漠鉄道敷設。自由フランス、現地人を奴隷として酷使。
 1945、アルジェから東200km、セティフの反乱。ドゴール、五万人を虐殺。以降十年間、虐殺につぐ虐殺。
 英仏イスラエルのスエズ奪回作戦。フランスでの推進者はギイ・モレ首相、クリスチャン・ピノー外相、ロベール・ラコスト現地アルジエリア担当大臣。
 アラブの抵抗運動をテロと呼ぶ、狂気のフランス・ジャーナリズム。フランスにはジャーナリズムなど存在しない。仏テロ組織が現地警察と組んで、アラブに友好的なフランス人まで虐殺した。
 1954.11/1、アルジェ南東オーレス山地で蜂起。火の手はアルジェリア全土、モロッコまで。自由フランス、ある地域では六万を虐殺。
 1954、仏マンデス政権、アルジェ弾圧。内務大臣フランソワ・ミッテラン、秘密警察を指導して拷問、虐殺。
 1956.2/6、仏社会党ギイ・モレ首相、融和政策を以てアルジェリア訪問。入植仏人コロンから腐ったトマトを投げつけられる。
 モレ、政策急変、弾圧強化。司法担当国務大臣ミッテラン。
 1960.4/、ドゴール政権、反逆スパイ法を制定。アルジェ弾圧を合法化。
 1962.7/3、アルジェリア独立。一般投資家は大損だが、現地利権屋は技術と販路を押さえて安泰。1990現在、アルジェリアの累積債務は250億$、ルーマニアやロシアと同じく、巨大な資源を持ちながらの不条理。地中海クラブは、武力支配から経済支配に姿を変え、さらに狡猾。

フランス政界、財界は、すべてアルジェリア軍閥の出身
 ポンピドー大統領、ドゴール政権下で首相、ロスチャイルド銀行総支配人、北部鉄道、サガ海運、ペナロヤ鉱山、パリ・オルレアン鉄道、ヨーロッパ穀物商会のトップを歴任。母シャヴァニャックを通してロスチャイルドと姻戚。
 ルネ・マイエール首相、自由フランス出身、デュポン家、ドゴールの部下。
 ピエール・マンデス・フランス首相、平和を謳いながら開戦。
 ミシェル・ドブレ首相、アルジェ弾圧、ヴァンデル財閥。
 モーリス・クーヴドミュルヴィル首相、アルジエリア総司令官、シュルンベルジエ財閥。
 アラン・ボワシュー司令官、パラシュート部隊を指揮、ドゴールの娘婿、拷問で有名。
 フィリップ・ルクレール侵略将軍、インドシナ、アルジェリアを転戦、ヴァンデル家、娘婿は軍需相、妻はやもめ協会会長。
 ポール・ドルーヴリエ、フランス政府代表。
 ガストン・パレウスキー、戦争内閣を組閣、タレイラン家、チャーチルの二重スパイ。
  上記9人、すべて同族。

 ルネ・マイエール、仏首相、ロスチャイルド出身。
 ルネ・マイエール、同姓同名、アルジェリア総督補佐官、クリスチャン・ディオール総支配人。
 ミッシェル・ピエトリーニ、シャネル社長、アルジェリア成金。
 アンドレ・マジノ、アルジェリア総督府内務局長官。
 ピエール・ギョーム、アルジェ戦時代の国防大臣、原子力開発最高責任者、フランス電力総裁。
 ジャン・フィリップ、モレ政権経済担当国務大臣、ルイ・ドレフュス銀行頭取在位20年。ミッテラン候補の財布。
 ロベール・ラコスト、ゴルフウェアのラコスト一族、創業者ルネ・ラコストは北部投資会社取締役、ロ系ル・ニッケル取締役を兼務。アラブ人を血で弾圧すると宣言、その報酬はフランス・アフリカ石油探査会社「フランカレップ」株を大量に安値で購入する特権。
 ジャック・スーステル、ニューカレドニアのロスチャイルド代理人、アルジェリア総督、兵器商ダッソーの政界工作係。
 アンリ・パジェジー、北アフリカ総合商社重役、北部投資会社重役。
 ガストン・デフェール、モレ内閣海外担当大臣、父はスエズ運河社長。

 フランス政財界の要人は、ほとんどが植民地上がり。その手を血で汚した経歴が、問われていない。

 アルジェリア戦争とインドシナ戦争、断罪すべきは商人と銀行家。彼らが最大の利益を懐にしている。従来の歴史は、軍人と政治家だけを断罪して、商人と銀行家を野放し。

 一例、アルジェリア貨物輸送、アルジェリア銀行、アルジェリア商会、アルジェリア信用銀行、アルジェリア液化メタン、ラジオ・フランス・アルジェリア、北アフリカ金融、北アフリカ工業銀行、これらの重役を兼務するユージェーヌ・ミラボー、エチエンヌ・シュルンベルジェ。前者はミラボー銀行重役であり、後者はシェル・フランス重役。本国フランスでの肩書は実におとなしいものだが、植民地では四重、五重に利益を貪っている。

第三章 地獄の黙示録

 かつてはインドシナと呼ばれたベトナム、その戦争を始めたのはアメリカではなくフランス。

 インドシナ戦争、フランス領インドシナは、現在のベトナム、ラオス、カンボジアを含む広大な領域。

 日本の侵略、満鉄調査部の英仏に関する調査、そのいい加減な報告書。こんな調査報告で開戦に踏み切ったのかと呆れる。

第二次世界大戦後のインドシナ侵攻
 1945.8/15、日本敗戦。
 8/17、インドネシア独立宣言。
 9/2、ベトナム独立宣言。
 蘭、インドネシア侵攻。仏、インドシナ侵攻。
 1946.12/、インドシナ戦争勃発。時の仏首相レオン・ブルーム、戦中は収容所にいたユダヤ人、その人がインドシナを襲撃。
 1948.10/18、ドゴール、原子力庁を創設。ブルーム、核兵器開発を推進。イレーヌ・キュリー、原子力委員に任命。その夫ジュリオ・キュリー、原子力庁初代長官に就任。
 同じ年、イヴ・モンタンのセシボンは大ヒット、カンヌ映画祭開催、ジッドにノーベル文学賞授与、ガンジー暗殺、アラブ寄り国連調停者ベルナドット伯爵暗殺。
 1948.12/10、インドシナの惨劇をよそに、国連人権宣言を採択。
 1951、ラオス、カンボジア、ベトナムの連合戦線。
 1953.4/、フランス軍、ラオス北部から撤退。
 1954.4/5、駐仏アメリカ大使ダグラス・ディロン、アメリカ空軍の介入を要請。
 1954.6/、フランス全面撤退、国防大臣ルネ・プレヴァン辞任。
 7/、ジュネーブにて休戦協定、インドシナに平和が。
 ディロン・リード社出身のダグラス。創業者クラレンス・ディロンはアメリカ戦争産業会議幹部を兼務。典型的な戦争金融。
 さらにダグラスの娘ジョーンはルクセンブルグ公爵シャルルと結婚、有名なシャトーブリオンの経営者となる。公爵の妹はロスチャイルドと姻戚。
 ダグラス・ディロン、ケネディ内閣で財務長官に就任。仏上流階級に恩返し。
 1961.5/11、ケネディ、ベトナムに特殊部隊の派遣を決定。
 ダグラスと連携した国防相プレヴァンの嫁はセイロンを支配するウォルムズ家出身。まるで、コーヒー農家とぶどう農家の密談がベトナムの悲劇を産んだようなもの。
 インドシナ銀行の最高幹部は、その多くが、北部鉄道の最高幹部を兼務している。すべてジェームズの鉄道ファミリー。

インドシナ植民地人脈
 アンリ・ナヴァール将軍、北アフリカ産業銀行重役を兼務。
 ポール・リングラード将軍、伯母シュテルン家を通してルイ・ドレフュス、ブンゲ姻戚。
 ミシェル・ボワシュー、サガ海運重役、パリ・ロスチャイルド商会重役、同族アルベールはインドシナ銀行重役。
 ジャック・ジェッタン、サガ海運重役、パリ・ロスチャイルド商会重役、北部投資副社長、大蔵省高官、安南鉄道支配人、父ピエールはインドシナ鉄道重役。
 インドシナの産品は米、輸出の七割。ルイ・ドレフュスとブンゲが狙わない筈はないのに、名前が出てこない。鉄道で運んだ後は、ウォルムズ海運とサガ海運に任せて置けば、セイロン島でルイ・ドレフュスの船や、ブンゲの船に積み替えても自由。
 アントワーヌ・シュテルン、ブンゲ重役、祖父エドガーはインドシナ銀行三位。
 サロー、仏首相、インドシナ総督、一族はルイ・ドレフュスの重役。穀物を巡って、インドシナとウクライナが同じ運命を辿っても不思議ではない。

金融と兵器産業
 1875、インドシナ銀行設立、最大株主はパリバ銀行。パリバ銀行創立者ジャック・シュテルンの甥ジャンの妻はベティー・ロスチャイルド。
 十九世紀、セイエール銀行、シュネーデル兵器工場に融資。
 セイエール、ドマシー家と姻戚。ドマシー・セイエール銀行誕生。シュネーデル、ヴァンデル家と姻戚。
 砂糖・タバコで財をなし、フランス植民地金融を設立して侵略投資を煽ったオクターヴ・オンベルグ財閥、ドゴール家と姻戚。
 インドシナ銀行最高幹部はドマシー、オンベルグ。ドマシーはパリバ銀行頭取を兼務。
 1991現在のパリバ会長はミシェル・ポンセ、フランソワ・ポンセ仏外相の従弟。外相ポンセは駐日仏大使フランソワ・ミソッフとともに、ヴァンデル家の娘婿。政治、金融、穀物輸入、兵器産業がひとつながり。
 インドシナ銀行傘下の企業、インドシナ冶金、インドシナ蒸留、インドシナ不動産、インドシナ・ビール、インドシナ商事、インドシナ農業銀行、インドシナ抵当信用、インドシナ水道電力、インドシナ研究社、インドシナ農業開発、インドシナ鉱山、インドシナ・ゴム、インドシナ鉄道、インドシナ製薬、インドシナ商業連合、ざっとこの二倍。
 1872、パリ銀行、オランダ・クレディ預金銀行が合併。パリバ銀行誕生。仏語でオランダの事をペイ・バ(低い国)と言う。よって、パリ+バ。
 インドシナ銀行へ直接融資した銀行は、ヴェルヌ、オッタンデル、ヌフリズ、マレ、シュルンベルジェ、クレディ・リヨネ、ソシエテ・ゼネラル、リヨン預金銀行、パリバ、パリ割引銀行。そのすべてに出資しているのが、1990資産世界第一位の「スエズ金融」。

テロ国家フランス
 1985.7/10、ムルロワ環礁での核実験に抗議するグリンピース「虹の戦士号」爆破。撮影フェルナンド・ペレイラ死亡。ほか十一名は救出。
 ニュージーランド警察、事件はフランス政府の指令によると断定。
 フランス政府、ニュージーランドから羊肉と酪農品を輸入。事件に幕引き。
 1988、首謀者ミッテラン、大統領選挙で再選。引責辞任は、エルニュ国防大臣とラコスト対外治安総局長官のみ。
 フランスの諜報組織、SDECEセデス=外国文書防諜局、1982からは改称してDGCEドグス=対外治安総局となる。
 フランス革命の主体となったジャコバン・クラブ。その母体はフリーメーソン・パリ支部。1954、アルジェ独立戦争時にジャコバン・クラブ会長に就任したのが、後の国防大臣エルニュ。
 社会党大統領ミッテランと、表面上は対立する筈の保守のシラク首相。グリンピース爆破事件は格好の攻撃材料、しかし、これを絶讃し、抗議する豪ホーク首相を馬鹿者呼ばわりさえするシラク。

ミッテラン・ジスカールデスタン閨閥
 ミッテラン=ブレゲ=Brantes=ジスカールデスタン。
 シュネーデル=Brantes=ボイスヴィアン。
 フランシス・ミッテラン、社会党出身、1981-1991大統領。
 ルイ・ブレゲ、エール・フランス創業、戦闘機製造。
 ヴァレリー・ジスカールデスタン、1974-1981大統領。
 ギイ・サベージ・ド・ブランテ、ラザール・フレール米支店。
 マリナ・ボイスヴィアン、ギイの妻、パリ・オペラ座支配人。

 核実験廃止、兵器輸出抑制、原子力発電の全廃を公約に掲げて当選したミッテラン大統領。その後は、保守のジスカールデスタン以上に核実験、原子力、兵器輸出に邁進。抗議団体の船は爆破するという、猿より下等なフランス大統領のこれが正体。
 第二中東、ダッソー社ミラージュ戦闘機、発の実戦投入で戦果。
 1971、仏二大航空会社ダッソー、ブレゲ合併。
 1982、同社ダガーネシャー機、英フォークランド紛争で実戦配備。
 マルセル・ダッソー、旧名マルセル・ブロッホ。ミラージュ戦闘機をイスラエル、南アフリカ、イラクにまで売り付けた死の商人。

ロスチャイルドとフリーメーソンの関係

 アンヌ・ルイーズ・ジェルメーヌ・ネッケル嬢、スウェーデン大使エリック・スタール・ホルスタイン男爵と結婚して、スタール夫人となる。この家系、後にシュルンベルジェ家やマレ家を輩出。
 ナポレオンを口撃するスタール夫人、シャルル・タレイランと実懇。タレイラン、無心の代償に、ジェームズ・ロスチャイルドをフリーメーソン最高監査役に任命。
 パリ占領時代、ピエール・ブロソレット、フリーメーソンの組織とロスチャイルドの財力を活かして、レジスタンス組織を一本化。ドゴールの政策顧問、息子はクレディ・リヨネ会長。
 ジャック・ミッテラン、大統領の弟、アルジェリア出兵、NATO代表、エグゾセ・ミサイル開発軍需産業アエロスペシャル総裁。
 ジャック・ミッテラン、同姓同名、フリーメーソン・フランス本部指導者。
 ミッシェル・バロワン、ミ大統領の親友、警察官僚、内務省諜報員、アルジェ弾圧に参加、フリーメーソン指導者。
 ミッテラン家はフリーメーソンの庇護を得て成長し、甥オリヴィエがブレゲ家の娘と結婚するに及び、さらなる飛躍を遂げる。財界の後ろ盾を得て当選したミッテラン大統領は、核実験、兵器輸出、原子力産業を暴走させる。

 シュザンヌ・ドイッチ、アエロクラブを設立、ここから仏航空会社が育つ。
 ピエール・サミュエル・デュポン、タレイランの片腕、親友ラヴォワジェ、息子はその弟子。アメリカにデュポン商会を設立、その出資者はスタール夫人の叔父ルイ・ネッケル。1907まで全米火薬の七割を独占。
 タレイラン邸の次の住人は、仏エドアール・ロスチャイルド。

ウォルムズ銀行とは何か
 1987、カンヌ映画祭グランプリはヴェンダース「ベルリン天使の詩」 時の審査委員長はイヴ・モンタン、ジャンヌ・モローはことごとにヴェンダース擁護、審査委員の中の唯一の銀行家ジェラルド・カルドロンこそ、カンヌ映画祭の黒幕。フランス映画金融のソフェ・ソフィディ社、UFCA社で会長を兼務。ロ系ウォルムズ銀行上級取締役。
 戦前、大日本帝国の公式見解「セイロンは、ウォルムズ家の私有地であり、ロスチャイルドの所有になる」
 ウォルムズ家、初代ネイサンの姉ジャネット・ロスチャイルドと姻戚。
 1815、渡英、ヘンリー・ウォルムズ植民地省長官、国際砂糖会議議長。
 1941、ウォルムズ兄弟、セイロン全域を買収。

 表にはファッション、文学、映画など、世間受けするものを出しながら、裏では植民地支配、脱税業務を続けるフランスの二百家族。
 フランス籍のオイル・タンカーの1/3がウォルムズ銀行の所有。
 民族自決政策を謳いながら、他国の自決権を奪ったドゴール。

オナシスとケネディは古い付き合い
 父ジョゼフ・ケネディ、ベツレヘム・スチール造船部門の副支配人。海運王オナシスは得意先。
 1900、アリストテレス・ソクラテス・オナシス、トルコ・スミルナに富裕なタバコ商の子として誕生。ギリシア民族。
 ヒルシュ男爵、武器商ザハロフの陰謀により、トルコ、ギリシア両国決裂。
 第一次大戦、ギリシア、スミルナを併合。アナシス家全盛。
 ケハル・パシャの乱、在トルコ・ギリシア人を虐殺。叔父三人が処刑される中、父は存命、息子オナシスはアルゼンチンへ。
 オナシス、オリンピック海運を設立。
 アンリ・フランソワ・ポンセ、独クルップ・フランス代表。
 ベルナール・フランソワ・ポンセ、その弟、オリンピック海運重役。
 ジャン・フランソワ・ポンセ、その弟、仏外相、ウォルムズ海運重役、ヴァンデル海運重役を兼務。
 ミシェル・ポンセ、その従弟、1990パリバ銀行会長。という訳で、オナシスは英仏独財界に親しい。
 海運に強いギリシア。オナシス、ギリシア船主協会長老リヴァノスの娘アティナと結婚。その姉エウゲニア、ライバル海運業者ニアルコスと結婚。
 リヴァノスの背後にはギリシア最大財閥のラリ家、ラリ=ロドカナチ=グンツブルグ=オットマン=ウォルムズと姻戚。オットマン銀行、ウォルムズ銀行の融資を得て、続々とタンカーを発注するオナシス。
 ジョゼフ・ケネディ、暴落前に株を売って無傷。モルゲンソー財務長官、ケネディを証券取引委員会委員長に任命。
 1937、ケネディ、海事委員会委員長に就任。さらに駐英アメリカ大使となり、チャーチルと関係を深める。
 1953、オナシス、ティナ・オナシス号の進水。石油輸送につき、サウド国王と独占契約。ロックフェラーさえ締め出し。
 1954、アメリカ海事委員会委員長ルイス・サミュエル・ロスチャイルド、無国籍船の通行許可政策を発表。さらなるロックフェラー締め出し。
 1951.4/3、西ドイツ造船操業再開許可。オナシスからの発注、クルップ工場稼働、その株主ヴァンデルの増収=ポンセ兄弟の増収。
 チャーチル家11代マルボロ公、オナシスの前妻アティナ・リヴァノスと結婚。
 オナシス、豪華客船クリスティナ号にケネディ大統領とチャーチル元首相を招待。
 1961.5/11、ケネディ、ベトナム派兵。ケネディ内閣の財務長官ディロンはフランス財界出身。
 ケネディ暗殺。ジャクリーン・ブーヴィエ、オナシスと再婚。

 フランスからベトナム侵攻を引き継いだアメリカ。その決定がケネディ政権下で行われたのは偶然ではない。

第四章 オードリー・ヘップバーンの謎

「ローマの休日」は欧州財閥の国策映画
 1945.8/17、スカルノ大統領、インドネシア独立宣言。蘭、出兵。
 1949、蘭、独立を容認。ただし、ボルネオ油田が惜しい。採掘、精製技術、販路を握るオランダ、国際シンジケートを動員してインドネシアを孤立化。苦境に追い込んで交渉再開、利権回復。債務地獄で経済的支配の確立。
 この渦中での、「ローマの休日」公開。これが、どのような効果を狙って作られた映画か。欧州王室の清らかさのみを強調して作られた、その永続性を願う作品。オードリーの祖父ヘムストラ男爵はオランダ領ギアナ総督を勤めた、侵略者であった。

ネスレ社史
 アンリ・ネストレ、フランクフルトからスイスへ。
 1856、米ゲイル・ボーデン、缶入りミルクを開発。
 1865、ネストレ、乳児食の開発、販売。
 銀行家ヴィルヘルム・エッシャー、ネスレを援助。
 ネスレ、マギーを始め、多くの食品会社を吸収。
 第三世界におけるネスレ粉ミルク被害、乳幼児死亡率が二倍。国連統計による。
 1974、ネスレ、ロレアル提携。

ロレアル社史
 ロレアル創業者シューレル・ベタンクール、友人ドロンクルとともに毛髪用製品を開発、販売。
 ドロンクルの甥フランソワ・ミッテラン、宣伝誌ヴォートル・ボテ編集長に就任。
 ロレアル創業には、アンリ・ロスチャイルドが出資。
 ネスレの子会社ブイトーニ、その大株主はクレディ・アグリコル。
 1980、クレディ・アグリコル、世界一の銀行となる。フランス籍・農業信用金庫。

ほか食品会社
 飲料水ペリエ創業者ルヴァン家、グンツブルグと姻戚、経営に招聘。
 飲料水エヴィアン、親会社はダノン。
 酪農最大手ダノン、ラザール家、シュルンベルジェ家、ジレ家が経営。
 砂糖ベギン・セイ、セイ一族は北部鉄道重役を兼務。
 飲酒ギネス、CEOアンソニー・テナント、その曾祖父チャールズ・テナントは南ア総督。
 ジョン・ラルフ・ギネス、1980英内閣で原子力推進。

 日本の農業政策が過保護だなどと言う人間の顔が見たい。農林業と水と空気は、生命と輪廻の源であり、それを知らずには美食家になることもかなわない。ヨーロッパでは特に十九世紀以来、その農業を保護する為に莫大な資金が投じられ、これらの食品を全世界に輸出してきたのである。ただしその背後には、莫大な農業利権を手にした二百家族をはじめとする富豪たちが存在し、軍隊付きの植民地侵略があった。
 日本の食糧自給率は五割を切り、主要な食品では三割しか自給できないのに対して、フランスは自給率が130%に達し、三割の過剰である。日本には金があり余っていると言いながら、それを農業の保護の為に投入し、食品の自給率を高める政策に転ずる時期を失しているのは、金の使い道を知らぬ悲しい成金の性の為であろうか。

第五章 キュリー夫人のパトロン

国連、ノーベルに取り込まれるキュリー家
 1891、マリア・スクロドフスカ、ポーランドからパリへ上京。
 マリア、ピエール・キュリーと結婚。
 1903、キュリー夫妻、アンリ・ベクレル、ノーベル物理学賞受賞。
 道楽者アンリ・ロスチャイルド、ラジウムに注目。
 キュリー夫人のノート、没後八十年たった今も強い放射線を放ち続ける。
 金銀の抽出に不可欠な水銀、ロスチャイルド保有のスペイン・アルマダ鉱山、ここは水銀のほかに亜鉛(=ジンク)を産出。加えて、リオ・チント銅山も好収益。この二つが合併して、リオ・チント・ジンクとなる。
 アンリの妻マティルド・ワイスワイラー。ワイスワイラー家はフランクフルト・ユダヤ富豪の十二のひとつに数えられる。後にロスチャイルドのスペイン代理人となる。
 キュリー夫妻の娘、イレーヌとエーヴ、イレーヌの夫フレデリック・ジョリオは改名してジョリオ・キュリーとなる。
 エーヴの夫ヘンリー・ラブーイスは国連ユニセフの事務局長を14年も勤める。その娘婿はドレフュス財団の理事。ユニセフの児童チャリティには疑問。

今も続くスペインの栄光
 1990末、英ユーロマネー誌、世界優良銀行十位中三つにスペイン銀行が入る。一位、バンコ・ポプラール。五位、サンタンデール銀行。十位、ビルバヤ・ヴィスカーヤ銀行。また国内第二位はバネスト銀行、第三位はセントラル銀行。
 このすべてに、クウェート投資、スコットランド・ロイヤル銀行、ラザール・フレール等、ロ系金融が出資、相互保有、重役兼務などで連携。
 そもそもザハロフ、ゴールドスミス等がスペイン王室と姻戚。
 1857、スペイン銀行設立。
 1858、仏ジェームズ、サラゴサ鉄道敷設。
 1876、リオ・チント社設立。以降、資本擁立期より不動。
 フランコ革命政権、ファシズム政権であり、ナチスの協力でゲルニカ空襲をやりながら、第二次世界大戦に参戦せず。
 駐英スペイン大使アルバ公爵、先祖はゴヤのモデル、ロンドン時代にチャーチルと密談、かつビーフステーキ・クラブ入会。親独から親英へ方向転換。
 フランコ、スペイン産業公社INIを設立、金融、鉱山、鉄鋼、電力の育成。その出資者、ロ系ICI、フィアット、アルバ公爵、スペイン富豪ラモン・アレセス、亡命ユダヤ富豪アーネスト・コプロヴィッツ。
 フランコ政権委譲、後継者はスペイン王室ブルボン家。

 アルゼンチン、ベネズエラ、ペルー、チリ、エクアドル、借金地獄の中南米諸国。そこの将軍や政治家はみな現地人ではなくスペイン人。スペイン銀行が世界一優良である事の裏返しがこれ。
 スペイン産業公社の子会社バブコック三社、うちバブコック・ウィルコックスは原子炉メーカーであり、1979スリーマイル島事故の責任。

原子力産業化の歴史
 1909、英アーネスト・カッセル、ゴールドシュミット商会最高幹部、ラジウム研究所を設立。
 米マンハッタン計画、ウラン、重水素、三重水素による原子爆弾。ウニン濃縮と重水製造につき、英ICI、蘭アクゾ、仏ローヌ・プーラン、仏ペネシー、ベルギーのソルヴェイ、ノルウェーのノルスク・ヒドロが協力。
 ジョリオ・キュリー、ノルウェーより重水を輸送。

今も弾丸を作るノーベル財閥
 ノーベル・トラスト傘下企業
 ノーベル産業、ノーベル爆薬、ノーベル財団、化学ノルスク・ヒドロ、化学ICI、ヴォルヴォ、スカンジナビア航空、原子炉アセア・ブラウン・ボヴェリ、ノーベル・プラスト、ノルウェー・クレディット銀行、管財スカンジナビア・エンシルダ銀行、ノーベル兄弟社、バクー油田。

 1989一人当たり国民総生産、ノルウェー三位、スウェーデン五位。
 ペテルブルグ軍需工場はグンツブルグが融資、ストックホルム火薬工場はナポレオン三世が融資。ダイナマイトの主要顧客は、鉱山と鉄道という訳で、ジェームズと取引。

 ノーベル財閥の番頭一族ヴァーレンベリ。
 アンドレ・ヴァーレンベリ、スカンジナビア・エンシルダ銀行を設立、ノーベル管財人、ジョセフ・ゴールドシュミットに融資。息子クントは外務大臣、孫ジャコヴは金融王、ほか一族がノーベル主要企業の重役を占める。一族の婿ラゲルグレンは国際法廷の裁判長、兵器産業の親族が中東紛争を裁けるのか。

 1986.2/28、スウェーデン・パルメ首相、反核平和宣言により暗殺。
 1989、印ラジブ・ガンジー首相、スウェーデン最大兵器産業ボフォルスから莫大な収賄。これはアルフレッド・ノーベルが設立した爆薬工場で、クルップとシュネーデルが大株主。インドの貧困と兵器輸入世界一の陰には、ノーベル財団がある。

ロスチャイルドのカナダ進出
 1945、英五代目アンソニー・ロスチャイルド、カナダの山林開発権を購入。面積13万km2、日本の1/3強。ウランの三大産地カナダ、オーストラリア、南アフリカを押さえる。
 1945.10/18、仏ドゴール、原子力庁を創設、初代長官ジョリオ・キュリー、委員イレーヌ・キュリー、実務ベルトラン・ゴールドシュミット。
 ベルトラン・ゴールドシュミット、マンハッタン計画推進、カナダ鉱山買収にも貢献、国際原子力機関IAEA議長。
 パウル・ジョレス、国際原子力機関IAEA事務局次長、チェルノブイリ時のネスレ会長。
 七十年代、ル・ニッケル、アマックス、パティーニョによる鉱物資源略奪戦争。実はこの三社はロスチャイルド系列。
 チェルノブイリ事故発生直後、ベラルーシ農産物の放射能が1kg当たり370ベクレムという高濃度。のち、ECによって定められた安全基準がこれと同じ1kg 当たり370ベクレム。放射能をばら撒いた者と、それを審査する者が、利害を同じ区する事をネスレ会長は教える。
 全ソ放射線医学総合センター、キエフに設立。その出資者はIAEA。異常なし、被害なしを連発するキエフ研究所の医者。

作られた偉人伝

 アフリカのウラン鉱脈は南アフリカ、ナミビア、ニジェール、ガボンにあり。南ア、ナミビアは英ロ支配。ニジェール、ガボンは仏ロ支配。
 アルベルト・シュヴァイツァー、アルザス出身のフランス人、侵略軍とともに行動。弟モンシェールの孫がジャン・ポール・サルトル。下の弟パウルの息子がピエール、パウルの義兄は指揮者シャルル・ミュンシュ。
 ピエール・シュヴァイツァー、ユニリーヴァ重役、フランス銀行副総裁、IMF理事長を歴任。仏銀副としてアルジェ戦時の戦費調達、IMF理事長時代に仏原子力産業は飛躍。
 ジェヌビエーヴ・モーリイ、ミュンシュの妻、ネスレ跡取り娘、資産絶大。
 ジャン・ポール・サルトル、実存哲学、アルジェ侵攻を容認、マルキズムに転向、妻ボーヴォワールは大富豪。ゆで卵だけの質素な食事などというのは、創作された逸話ではないか。
 ネスレ妻を得たミュンシュ、ケクランの弟子プーランク、製薬ルーセル出身のルーセル、彼らの肩書には裕福な生まれとだけ記されているが、教育を可能にしたのは二百家族の財力。パトロンに恵まれなかった天才の存在を想像すれば、狭い世界の話だと判る。

欧州最大の地雷ラ・アーグ再処理工場
 シェルブール近郊ラ・アーグ、フランス核燃料公社COGEMAの再処理工場は、英ウィンズケールと並んでヨーロッパ最悪の工場。その母体企業はペシネー、資本はラザール・フレール。
 SGN重役ゴベール、コジェマ重役ヴィソック、ベス、ジロー、六ケ所村開発で日本から莫大な収奪。日本の使用済み燃料の為の再処理工場UP2、UP3をフランスに建設、その建設費の40%を日本が負担する契約。1990現在、UP3は未完成、経営不振のペシネーの再建に使われた疑惑がある。
 ピエール・デヴィッド・ウェイル、インドシナ銀行重役、ペシネー重役、ラザール・フレール重役を歴任。上記収奪劇の黒幕。
 ペシネー社、本来はアルミ精練、ウランの採掘、濃縮、再処理にまで発展。ラ・アーグ再処理工場に技術供与、独占契約。資本はラザール・フレール。

フランス狂気の原子力産業、その転換点は1974
 1973、第四次中東戦争、石油価格は十倍。
 1974、ジスカールデスタン、原子力推進政策。原子炉発注数は五倍。
 政策以前に、石油資本の原子力への転換があったと見るべき。石油会社が倒産しても、資本や人材をよそへ移せば、資本家は無傷。

 原子炉フラマトム、重電ジェネラル・デレクトリシテ、発電のフランス電力、この三社がフランスの電気事業を独占。国営企業を装いながら、すべてはロスチャイルド傘下。

マイエール、ジスカールデスタン、ミッテラン一族の奉仕
 ルネ・マイエール首相、電力・鉄道の国有化を実現、その内容は単なる不採算事業の整理。その報酬は、北部鉄道副社長、ラゴン・リ支配人、サラゴサ鉄道多株主、ル・ニッケル社長、北部鉄道国有化の後のフランス国鉄理事というもの。 ヴァレリー・ジスカールデスタン、大統領、
 オリヴィエ・ジスカールデスタン、その弟、原子力ギブス・ヒル・フランス社長、
 フランソワ・ジスカールデスタン、その従兄、アフリカ中央銀行重役、鉱物利権の独占開発。
 フィリップ・ジスカールデスタン、その弟、軍需産業トムソン・グループ副社長、ソデテッグ建設社長としてタヒチ訪問、現地で安全宣言。
 ジャック・ジスカールデスタン、その弟、核燃料公社コジェマ理事、原子力委員会財務主任。
 フランソワ・ミッテラン、大統領、
 ロベール・ミッテラン、その兄、原子力ジェネラル・デレクトリシテ相談役、
 ジャック・ミッテラン、その弟、原子力庁総局長、
 シュネーデル家当主ヘンリ・シュネーデル、その娘婿がパウル・ブランテス。
 ジスカールデスタン=ブランテス=ブレゲ=ミッテランと姻戚。

 1965、中央アフリカ、ボカサ大統領に就任。政敵弑食、児童虐殺、ジスカールデスタンとの関係を詳述した「わが真実」は発禁。1988、口封じの為に終身刑。
 ジェームズ・ゴールドスミスは原子力に反対、その兄エドワード・ゴールドスミスは雑誌エコロジストを発行して環境問題を訴える。しかし、ジェームズを会長とする投資会社ジェネラル・オクシデンタルの重役のうち七人が、原子力産業の会長や重役を兼ねている。これは、市民運動を撹乱し、内側から崩す為の手口。
 パリバ銀行、人種差別のない都市を標榜するパリの真ん中に店を構えながら、ノーベル、ヒドロに投資し、アパルトヘイトの帝王オッペンハイマーを重役に迎える。
 冬季オリンピック女子フィギュアに黒人選手スルヤ・ボナリーを出したり、ミス・インターナショナルに黒人女性をフランス代表としたりするのは、今も続く植民地支配を隠蔽し、批判をかわす為。その背後に、アジア・アフリカの貧困と、フランス国民の不満とがある。

原爆男爵と金粉ショー
 1935、ロンドンの秘密クラブ、米ジーグフェルド・フォリーズ秘密公演。美女ゴールディ=ロゼル・ローランドによる金粉ショー。ベルギー大富豪の臨席。ダンスの後、客の手に抱かれるゴールディ。
 ジャン・アンパン男爵との間に男子エドアール、その従弟エドアール・アンパン男爵との間には娘ディアーヌ誕生。
 前記エドアール・アンパン、シュネーデルの最大株主となる。

新聞社が後援するアフリカ探検
 探検家リヴィングストン、アフリカで行方不明。
 米ヘンリー・スタンレー、新聞社の依頼でリヴィングストン捜索、発見。利権獲得の為の情報収集をかねたもの。
 仏ピエール・ブラッザ、コンゴ、チャド、ニジェールを押さえる。
 スタンレー二度目の冒険、ベルギー国王レオポルド二世の援助。これによってコンゴ、後に仏領とベルギー領とに二分される。
 レオポルドの背後に英王室、ロスチャイルドあり。コンゴ開発にアンパン男爵の出資。これより提携、アンパン、パリ地下鉄建設、ロスチャイルド、ベルギー鉄道投資。
 ベルギー一位ジェネラル銀行、二位ブリュッセル・ランベール銀行。両行でベルギー企業のほとんどを支配。
 ロスチャイルド男爵、アンパン男爵、ランベール男爵を総称してヨーロッパでは原爆男爵と言う。(=Nuclear Barons)

 チェルノブイリ事故以降、欧州内で唯一死の灰が降らないフランス。権威あるフランス原子力委員会の公式発表。その背後には、政府、原子力、食品にまたがるシュネーデル、デルペック、シュルンベルジェ等の二百家族の思惑がある。
 汚染食品はアフリカへ輸出。死の灰の降らないコートジボワール、トーゴ、リベリア、ベニン、ナイジェリア、ガーナ、シエラレオーネで汚染肉の検出。
 汚染食品輸送に当たったのは、デルマス・ヴィールジュー社。ネスレ、ユニリーヴァ閨閥。
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