左がスヌーピーの僕スー君です。右が9月16日に子浦へ来た紀州犬のマー君です。今から一週間前の9月21日の写真ですが僕は9月10日に下田の保健所から浜松の保健所に移される直前にここの家のご主人に拾われました。生まれて三週間で捨てられてしまい全部で七匹いて自分たちの運命が感じられるのでしょうか僕も含めて絶叫に近い叫び声を上げているとご主人と目が合い,手がニューッと出てきて僕はご主人に抱きかかえられました。でもすぐいなくなってしまいました。後で分かったのですが近くのHACでおいしいミルクと食事を沢山買ってきて僕をバイクにのせて白浜のまだ引越し前のおうちに連れて行ってくれました。僕は一日ないて震えていましたがご主人は暖かい毛布で僕を抱き一緒に寝てくれました。震えは次の日から止んで猛烈な食欲がわいてきました。ご主人には申し訳なかったのですがそこら中におしっことウンチが一杯でしたがご主人は何も怒らないで掃除をしてくれました。すぐダンボールにあの暖かい毛布を入れたおうちを作ってくれたので僕は食っちゃ寝~(繰り返し)で死んだように眠りました。いつも寝る前にご主人はシューベルトのセレナーデをかけてくれそれを聞くとすぐ僕は寝てしまいます。子浦に引っ越す時も車のなかのダンボールのベッドでセレナーデを聴きながらぐっすりと寝込んでしまいました。
今日散歩に行った途中での写真です。少し大きくなりましたが毎日楽しくてしょうがありません。毎日のお散歩,おいしい食事,マー君とのプロレスごっこなど夢のような生活です。昨日プロレスの押さえ込みでやっとマー君に勝ちました。犬の世界ではお腹を見せたら負けなのです(笑)。今日はマー君に脳天逆落としの荒業に挑む予定です。でも最近のマー君は僕の鼻をなめてくれるのでほどほどにしようかと........無為自然が何よりです。またご主人からいい言葉を聞きました。「余剰もなく不足もなく,必要なだけがそこにあり必要なだけ使う生活は素晴らしい」と。
毎日のお散歩道はこんな感じです。
時々別れた兄弟たちのことを思い出すと心が痛みます。僕はご主人からベルレーヌのRomances sans Paroles(言葉のない恋歌)を話してもらい,その『忘れられたアリエッタⅢ』が大好きになりました。
Il pleure dans mon coeur
Comme il pleut sur la ville ;
Quelle est cette langueur
Qui penetre mon coeur ?
O bruit doux de la pluie
Par terre et sur les toits !
Pour un coeur qui s'ennuie,
O le chant de la pluie !
Il pleure sans raison
Dans ce coeur qui s'ecoeure.
Quoi ! nulle trahison ?...
Ce deuil est sans raison.
C'est bien la pire peine
De ne savoir pourquoi
Sans amour et sans haine
Mon coeur a tant de peine !
巷に雨の降るごとく我が心にも雨の降る
その物憂さが我が心にしみわたる.......................
兄貴のマー君は最近の世界情勢に興味があるようです。
The Daily Telegraphの記者証をつけたマー君。
「ハムレットの吹かす風」のなかで『シンクロ二シティと呪術的思考』という記事がありますが僕はご主人から不思議なシンクロ二シティ(共時性)という話を聞かされ涙を流してしまいました。8月18日に新しい家の売買契約が行なわれその日の夕方この家に住んでいたマコちゃんの遺灰をミネマコ(みね子)さんという前のオーナーと関係者で埋葬式が行なわれたそうです。その場所は僕のBOB HOUSEの目の前にあります。今年の復活祭の日にスイスで12歳で亡くなったそうです。マコちゃんも捨て犬でビーグルと柴犬の雑種だったそうでなんと英国のタイムズという一流新聞社の犬記者になってしまったそうです。その時のご主人はロベルト・ワイマント(Robert Whymant)さんでここの家で『ゾルゲ引き裂かれたスパイ』を執筆したそうでうちのご主人とは昔丸の内にあった立ち飲みやでのAlcoholic Aquaintance(飲み友達)であったそうですがこの家を買うまでワイマントさんが住んでいたことを知らなかったそうです。これぞ共時性でしょうか。ワイマントさんはあのスマトラ沖の大地震の津波のためスリランカで亡くなってしまいました。悲しいです。
MAKOちゃんのお墓はMAKOちゃんが育ったここのおうちの玄関の近くにある。海も見えるところ。
これは2010年4月11日MAKOちゃんの一周忌でみね子ままが送ってくれた花束に埋もれるMAKOちゃん。
この本の中でここのおうちのことがいっぱい書かれています。アマゾンで一円から買えます。日本人にはこういうユーモアは通用しないのかなあ~。
ワイマントさんはケンブリッジ大学で日本文化や文学を専攻したので多分夏目漱石の『我輩は猫である』をヒントにしたのかも知れませんね。でもスー君のご主人は文学的才能がないから僕のことを本にはしてくれないでしょうね。
堂々と記者証を首につけ朝日新聞本社内のTIMES支局へ出入りするマコちゃん。
下は1999年7月9日(金曜日)の毎日新聞特集ワイドで取り上げられたマコちゃんの記事
英文名はSTALIN'S SPY(Robert Whymant著)。日本語翻訳版はゾルゲ引き裂かれたスパイ。
スー君は今日お散歩を二度したのでもう寝ます。じゃあ~ね。
おっと,スー君から最後に老荘の言葉をプレゼント。今の人間を見ていると首輪をつけなくてはならないのは人間かも。
1)利益というものを,人間の生き方の中心に置いた社会というものは必ず破滅する。
2)便利な生活というものを,最高の価値として,それだけをひたすら追いかけると冷酷非常な世の中になる。
3)世の中が乱れることの根本は,賢くなれといって頭のいいことを人間たることの第一の価値として強調することだ。
荘子の化胡説が流れるや,釈迦の生誕日が500年づれてしまったり,一体どっちが本物なのか,スー君は荘子だと思っております。まあ,どろ亀先生の話を聞けばよく分かるかも。
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