雨の降らない放課後


基本的に内容の薄い日記
のんびりマイペースに更新してます。
読んでもらえると嬉しいです。

わがままと偶然 後書き

2019-05-20 22:37:38 | 小説もどき
ボツにしようかと思っていましたが大事なことかと思い 短いですが書きました。


本当はこの勢いで考えている小説もどきの続きを書きたいのですが
明日は開店からなので 今日はこれだけです



あーもっと書きたい😢

しかしこれから考えているやつを全部書くとなると 今日も三時過ぎまで眠れないことなる……………


また更新するのでその時も読んでくださると嬉しいです。

わがままと偶然 ② いつかきっとさめてしまうゆめ 番外編

2019-05-20 22:33:05 | 小説もどき
ベッドに仰向けになりながら私は帰り道のことを繰り返し考えていた。
部屋は暗めの電気をつけてテレビなどをつけてもないしとても静かである。


少し遠かったけれども、あれは他人の空似ではない。


長辻くんはどこでもいるっちやどこにでもいるようなルックスだけど
関係が希薄なクラスメイトならともかく
私が見間違えるわけがない。



長辻くん全く動く気無かったな。
後輩ちゃんにされるがまま抱きしめられてた。


「俺には好きな人いるからこういうのは出来ないんだゴメンな」というような反応を出すのかと期待したのに、全然そんな気がしなかった。

表情が見えなかったのが逆に良かったかもしれない。



私もあのこのように長辻くんを抱きしめたい。
どんな感触でどんな温度なのかしら。


抱きしめたら長辻くんはびっくりするけれど喜んでくれるのに違いない。その顔がとても見たい。


フッといてこの気持ちはおかしいと言われるだろう。

しかし振ったとはいえ私は彼がとても好きなのだ。



無愛想だと言われがちな私にも
他の誰かと変わりなく話してくれるのがとても嬉しかった。


最初はそれだけだったのに学校があるときに毎回おはようを交わしたり、
どうでもいいような話をする時の長辻くんの屈託のない笑顔がとても可愛く愛おしく見えた。



彼がとても好きだからこそちゃんと面と向かって告白されたかった。
だからつい振ってしまった。

私がしてもよかったけど、とにかくこういうことは会って話したいの。声が聞きたいの。上手くいったら抱きしめたいもの。私も好きよって言いたいの。


これはわがままなんだろうか?


私は愛用のアザラシの抱き枕を抱きしめる。ふかふかな感触がとてもいい。あの子はもっと柔らかかったんだろうか。



「長辻くんのバカ……」


どうしたらまた長辻くんに会えるだろう。
今日は偶然だったけど、どこに行けば会えるんだろう?
まさかいつもあそこにいる訳でも無いと思うし。

まずあの子は誰なの?どんな関係?
ネクタイの色からして後輩なのは分かるけれど、
それ以上のことが分からない。


考えていたら疲れたので私は寝ることにした。


今度長辻くんに会ったら私はなんて言うんだろう。少し怖いけど楽しみだな、そう思いつつ私は夢の世界に落ちていった。




わがままと偶然① いつかきっとさめてしまうゆめ番外編

2019-05-20 22:31:03 | 小説もどき
川辺で男女が抱き合っているように見えた。
女の子が男の子を抱きしめてるように見えたが、知らない顔だ。


制服は私と同じだけどネクタイの色が赤で2年生だということが分かる。
1年が緑で3年が青色なのだ。


少し歩いたおかげで見ていた景色の角度が変わり、男の方の顔を見えて私の足は動かなくなった。


うそ。あの顔は長辻くんじゃない。


どうしてこんな所にいるの?



幸い私は足音がうるさくないし
まだ2人との距離が少し離れているから2人は私の存在に気がついてない。
私のすぐ後ろを歩いていた2年生が止まっている私を不思議そうに見ながら、私を追い越していく。


追い越していった彼女が不思議がるのも仕方ないと思う。


さっきまで一定のスピードで歩いていた人間が
いきなり止まったら何かあったのかぐらいは考えると思う。
だけれどもだいたいその理由は分からず人は立ち去るを得ない。
そういうものだ。



「こんなところに1人で何してるの?」

私を追い越した2年生が発したその声が私の耳に届いた時
はっと我に返った。


いま、1人でって言った?
あの子には長辻くんが見えてない?
私にはあんなにはっきり見えるのに?


頭の中がぐるぐるする。
私は混乱する頭を必死に誤魔化しながら
存在に気が付かれないように静かに先ほどまでの進行方向に背を向け帰途に着いた。


いつか消えてしまう前に 後書き

2019-05-15 23:44:56 | 小説もどき
なんとか番外編ひとつは書き終わりました。

今回も書くの楽しかったです


当初先輩が好きな人(千野杏莉)はもっとつれない感じだったのですが
それはさすがに先輩が可愛そうではないか?と思いやめました。


千野ちゃんの性格をクールと書いてしまったのですごく焦りながら書きました
クールってなんだ?と思いながら
自分なりにクールを搾って書いてみました。


違っていてもまあ先輩の事だし
千野のこと勘違いしてるんじゃないかぐらいで許してください。


結局その人をどう思うのかどう思いたいのかなんてその人の基準ですし。
私だって人によって見られかた違うと思いますよ。随分。そしてみなさんも。



今後彼はどんな判断を下すのでしょうか。


番外編はまだ書くつもりなのでもしよろしかったら
読んでくださると嬉しいです


少しでも楽しんで貰えたら何よりです。

いつか消えてしまう前に③ いつかきっとさめてしまうゆめ番外編③

2019-05-15 23:38:36 | 小説もどき
「メールじゃなくてあなたの少し大袈裟な喋り方で私のことが好きって聞きたかった。こうして面と向かってあなたの声でちゃんと聞きたかった。」


「千野………」


「もう少し話したいところだけどさよなら」

千野が俺から離れた。正直名残惜しい。ずっとああしていたかった。
千野は新品の腕時計をチラリ、とみた。

ちょうどいい時間ねとぽつりと呟くのが聞こえた。


「それなら部室で話そう 椅子もあるしゆっくりできる。少なくても廊下よりは」


「いやよ。後輩ちゃんが嫌がるでしょ」

軽くだけど千野は顔をしかめた。


「…………気まずいか」

「後輩ちゃんを大事にしたいなら私の言うとおりにした方がいいと思うわ。じゃあね、長辻くん。
時々私のところにも来てよね。」


言うなり千野はスタスタ廊下を歩いていった。
姿勢正しく歩いていく様がとても綺麗で 死んでるからこれ以上好きでいてもどうしようもないのに惚れ直してしまう。



「何ニヤニヤしてるんですか先輩」

ちょうど千野が廊下を曲がって見えなくなった瞬間
川津が後ろから声をかけてきた。


「夢がひとつ叶ったんだ」

「ハイハイ良かったですね先輩」

何も良くないように言う。川津は感がいいので言わなくてもなんの願いが叶ったかは、薄々分かってるかもしれない。


この気持ちは間違いなのかもしれない。
少なくても川津の気持ちに気がついているくせに
その気持ちがないことのように接してる今の状況はよくないと思う。


川津のことが大切だ。
大切だけれど恋愛感情はない。
可愛い後輩であるがどこまで行ってもそれ止まりで恋愛対象には見れない。
それならそうと言うべきなのか。どうなのか。


ぐるぐるとした気持ちは消えないけれど、今無理やり決めてしまえるようなことでは無いので俺はいつも通りヘラヘラして川津の後に部室に入って定位置に座る。


「先輩……夢がひとつかなった割には浮かない顔ですね?」


「はへぇ?そうかな」

やはり川津は鋭い。俺のことをよく見ている。


「そうですよ 今はいいんですよ。夢がかなった余韻に浸っててください。悩むのはもう少しあとでもいいのではないかと私は思います。」

「それもそうだな」

優しい川津の提案に乗ることにした。
このままは良くない。
そう思うけれど無理しても答えが見つかる訳では無い。


優しいこの子に相応しい対応を俺は見つけないといけない。
それはなんなのか。
今はわからないけれど俺は見つける。

いつか消えてしまう前に。必ず。