おはようございます!
少し、もの憂げな親方のアップ^_^
今日はお勧めの本を
ご紹介させていただきます。
増田れい子さんのエッセイ
「独りのコーヒー」。
1981年初版の本ですが、
何度、読み返しても、新しく
新鮮な感動と、丁寧に生きようと
いう決意を私に与えてくれます。
私にとって岡本太郎さんの本が「陽」
ならばこの方の文章は「陰」。
昂った気持ちをスッと落ち着かせて
くれる安定剤のような効果のある、
宝物の一冊です^_^
あの時代、味噌汁というのは、
大事なおかずだった。
主菜だったのだ。だから、作る方も
真剣だった。おいしくつくらなければ
ならなかった。今は逆だ。
味噌汁はどうでも、おいしいごちそうが
並ぶからいい。口をしめらせるていどの
たべものになってしまった。
味噌汁のおかわりを、私自身まったく
しなくなってしまった。
次第に味噌汁をつくる手間まで
惜しむようになってしまった。その分、
自分の内部が、ヘンに乾きはじめて
いるのではないか。
危険信号である。
さあ、ぐずぐずいっていないで、
味噌汁を仕立てよう。
小かぶの味噌汁はやさしくていい。
白い部分がすきとおってきたら味噌を入れ、
若緑の葉をこまかくきざんで、散らす。
春のにおいがする。
味噌汁の記憶をこうしてひとつ重ねる。
本文より
少し、もの憂げな親方のアップ^_^
皆様、今日も素敵な一日を
お過ごし下さいm(_ _)m