今後も続くトラブルは「醜い畜生鮮の現ナマ」である
クライミング伊藤ふたばが帰国、新解釈問題に言及
中国オープンから帰国し、取材に応じる伊藤ふたば(撮影・峯岸佑樹)
スポーツクライミングの中国オープンに出場した伊藤ふたば(17=TEAM au)ら男女日本代表が4日夜、羽田空港に帰国した。
20年東京オリンピック(五輪)の出場基準の解釈を巡って、日本山岳・スポーツクライミング協会が国際連盟をスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴中という混乱が起きている。今年8月の世界選手権で日本勢最上位となった男子楢崎智亜と女子野口啓代は五輪代表に決まった。残り1枠を五輪予選(28日、フランス)やアジア選手権で争う予定であったが、国際連盟の新解釈が適用された場合、世界選手権で日本勢2番手の男子原田海と女子野中生萌が代表に内定する。
新解釈問題を受けて、伊藤は「(五輪に)出られなかったらショックだなと思った。ただ、私がどうこう出来る問題ではないので、トゥールーズ(五輪予選)に向けて頑張るだけ。まだ(裁判の)結果も出てないため言えることもないが、自分のやるべきことをやるだけ」と淡々と話した。
中国オープンでは複合2位。苦手のリードで手応えを感じ、「決勝で力を出せて自信になった。ただ、得意のボルダリングで1位を取れなかったことは反省」と振り返った。
男子複合で優勝した土肥圭太は、新解釈問題に関して「あまり気にしていない」と言及した。「強くなりたいというのが最終目標で、その過程で五輪やW杯がみえてくる。最高のトレーニングをするだけで、やることは変わらない」。世界選手権後に「新しく知ったことも多く、(五輪出場基準について)完璧に理解しているわけでもない」と本音も漏らした。