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阪神タイガースの狩野選手を応援しています。キャッチャー&守備重視。楽天イーグルスが大好きで、日ハムも応援しています。

2010-03-27 23:40:16 | 2010年公式戦
 1-0、ベイスターズがリードして迎えた4回表。
先頭打者、2番早川はサードの頭上を越えるヒットで出塁。無死1塁。
3番内川は送りバントを1発で決めて1死2塁。
続く打者は前打席でホームランを放った4番村田。
投手安藤は外角ギリギリのスライダーを2球続け、空振りで2ストライク。
次の一球が勝負。肘と腕を高く上げ、身体を反らし気味に構える村田。
城島は中腰で内角高めを要求する構え。
ボールの下を空振りさせるか、詰まらせて凡打に打ち取れるか?
安藤も城島もそう何度もやられないはず。きっちり抑えるはず。

 しかしそんな期待を余所に、安藤の投じた球は僅かにベース寄りのコース。
そしてバットの上をかすめるように城島のミットに収まるはずだった球は、
ミットに届く前に微妙に球威が落ちたのか、高さを保ち切れず打ちごろに近い高さに。
村田はバットを斜めにしながら真ん中に捉えてグルリと振りきり、打球はレフト前に落ちる。
2塁走者ホームイン、2-0。打った村田は2塁に到達し、またもや1死2塁。

 続く5番スレッジは真ん中低めの球を軽々と打ち上げて、左中間フェンス直撃のタイムリーヒット。
3-0。尚も1死2塁のピンチ。6番カスティーヨは3ボールから振ってきて、ライトフライ。タッチアップで
2塁走者が3塁へ。2死3塁。ここで踏ん張れるか、この走者を還してしまうか。
この差はきっと点差以上の意味を持つ。タイガースにも、安藤にも。頑張れ!ここで勝つ為に、ずっと
やってきたはず。色んなプレッシャーと闘いながら、貧打に泣かされながら、身体だってしっかり
絞ってきたその意気込みと真剣さは必ず安藤を強くしているはず。今年は勝てるはず。
迎える打者はロッテから移籍の、強打者橋本。
強く叩きつけられた打球はセカンド平野が捕ってアウト。

 地面を見つめながらベンチに戻る安藤。強い視線でスコアボードを見つめた後、安藤に声をかける城島。
2点取られた。でも2点でしのいだ。後者の方がより意味が大きい。まだ勝ったとはいえないけど、
まだ負けていない。

 その裏。
先頭3番鳥谷。まずは落ち着いてボールを見極め、打者有利なカウントに。
その後ファールでフルカウント。またファール。このまま粘るか?と思わせながら、次の球はしっかり
見送り四球で出塁。やった!無死1塁。しかも次は金本。とにかく繋ぎさえすればアニキが、新井サンが
城島がブラゼルが桜井が、必ず打って点にしてくれる。そう確信しているような、余裕の表情の鳥谷。

 金本。会心のスイングではないものの、強く地面に叩きつけた打球は高く勢いよくバウンドして、
内野を抜ける。無死1,3塁。
新井。らしいスイングで思い切り振りきり、高く高く上がった打球を見上げる。大歓声と拍手の後、
どよめき。不審そうな顔でお互いの主張をする両監督。判定2塁打となるものの、1点を返し、
再び沸き起こる拍手。
続く城島。満場の観客が息をのんで見つめる中、あわやホームランかという打球がセンターフェンス
直撃。走者二人生還。3-3。無死2塁。
ブラゼル。横浜バッテリーは踏ん張れるか。ここからが正念場。強力な一発があるかわりに三振も
多い打者をどう攻めるか。ブラゼルの打ち気を察したか、うまく振らせて三振。1死2塁。
 桜井。この打者も長打力アリ要警戒。ボールが先行するランドルフ。低め真ん中に入ってきたボール
をすくい上げる。というより叩き上げる。高々と上がったボールはセンターに飛びこむホームラン。
嬉しそうに、でもふてぶてしくも見える表情でグランドを回る桜井。皆ハイタッチでお出迎え。
ついでに頭叩いたのは平野と狩野?ベンチで嬉しそうに話す桜井選手の笑顔と、美味しい所を不運にも
持って行かれた形の新井選手の憮然とした顔が対照的。それすらも微笑ましい。
あっという間の逆転劇。

 初めは映像でなく、携帯の一球速報で知って。「桜井が打った!!」と店長に報告しながら、それが
桜井選手であることが嬉しくて嬉しくて。昨シーズン、「このヒトは打つで!」と希望を持たせてくれ
ながら、怪我で離脱、チームも失速というガッカリさも味あわせてくれた選手なのに。特別に好きとか
思い入れがあるとか、めっちゃ応援している選手というわけでもないのに、なぜかうるっときた。
今これを書く為に録画を見ていても、同じ感覚を味わった。何故かは今も不明。

 城島選手のタイムリーはさすが。ここで打って欲しい!というところで打ってくれちゃうのが
城島選手のスゴさなのかも。やっぱりスゴイ選手。で、ヒーローインタビューではユーモアのある
独特の話し口でファンを魅了。偽りも虚飾も無く、本心の言葉だから人を惹きつけるんだろう。
これで嫌いになれる人はなかなかいないと思う。好きか嫌いかというと、やはり好きですよ私も。
城島選手本人は、ですが。

 さて題名の「桜」。桜井選手、もうすぐ桜の季節、"サクラサク"めでたさ、打線の開花。
思う所はいろいろありますが、連想するのは選手達の生き様と桜のリンク。

 厳しい冬の寒さを越えて、桜は毎年美しい花を見せてくれるけど、1年として同じ美しさはない。
桜の木には沢山の花が競って咲いているけれど、1つとして同じ花はない。
それぞれが精一杯咲き誇り、願わくば散り際までも、散った後までも美しく。
今しか見られないからこそ、大切に大切に見守りたい。
桜に寄せる気持ちと同じものを、この日タイガースに感じました。

 良い所を見せてくれた選手も、悔しい思いをした選手も。力を蓄えて控えている選手も。
皆ありがとう。今季もどうかよろしく!
そう思った開幕戦でした。

 2010/03/26 京セラドーム 阪神7-3横浜 タイガース1勝0敗。
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