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阪神タイガースの狩野選手を応援しています。キャッチャー&守備重視。楽天イーグルスが大好きで、日ハムも応援しています。

試されるもの

2010-03-22 22:50:38 | タイガース
 2010年3月20日、ヤフードームで行われた阪神タイガースと広島カープのオープン戦前半の
試合詳細と、それを見て思ったことです。
後半はこちら→伸びていくもの

◆スターティングメンバー◆
【カープ】     【タイガース】
1(二)小窪     1(中)マートン
2(遊)梵      2(二)平野
3(中)天谷     3(遊)鳥谷
4(三)栗原     4(DH)金本
5(左)フィオ    5(三)新井
6(一)ヒューバー 6(捕)城島
7(右)廣瀬     7(一)ブラゼル
8(捕)石原     8(右)桜井
9(DH)前田智   9(左)葛城
P(投)前田健   P(投)安藤

◆試合詳細◆
以下、左からカープ得点、タイガース得点、アウトカウント、ランナー、打者、内容の順で記載。例)
[1-2 O2 R1-3 狩野]の場合、広島1点、阪神2点。ツーアウト走者1,3塁で打者狩野、となります。

○1回表。
0-0 O0 R--- 小窪。見送り三振。ストライクゾーンに思い切りよく投げ込み、4球で三振。
0-0 O1 R--- 梵。少し高めの球を上手く打って、1,2塁間を抜くヒット。
0-0 O1 R1-- 天谷。足元強襲のピッチャーゴロを安藤が捌いて2塁送球。ダブルプレー。
○1回裏。
0-0 O0 R--- マートン。大きな当たり。が、センターフライ。
0-0 O1 R--- 平野。ピッチャーライナー。左手に打球を受けた前田は続投。
0-0 O2 R--- 鳥谷。インコース連続後のアウトコースの球をゆったり打ち、レフトへの大きなフライ。
 安藤投手、安定した立ちあがり。ほぼど真ん中か?と思えるようなストライクゾーンに、度胸良く
投げ込み、トントンとストライクを取っていました。
 前田投手も、落ち着いてコントロール良く狙ったコースにきちっと投げていて、これはまたもや
貧打線爆発か?と思わされる立ちあがり。

○2回表。
0-0 O0 R--- 栗原。少し高めの球を上から打って、力無いバウンドのショートゴロ。
0-0 O1 R--- フィオ。栗原と同じような球を同じように打って、やはりショートゴロ。
0-0 O2 R--- ヒューバー。思い切ったスイングをするも、タイミングをずらされて三振。
○2回裏。
0-0 O0 R--- 金本。2球目を打ち上げて、センター浅い所へのフライ。
0-0 O1 R--- 新井。バットが折れてサードゴロ。今度は折れたバットが前田投手の足を強襲。
0-0 O2 R--- 城島。ショートゴロ。
 前田投手、まさに受難続き。続投している姿を見ると大丈夫そうですが、試合中は緊張感もあって、
痛みや違和感に気付かないもの。無理せず身体を大事にして欲しいものです。

○3回表。
0-0 O0 R--- 廣瀬。あっという間に追い込んで、詰まった打球はレフトフライ。
0-0 O1 R--- 石原。右中間へのフライを走りこんできた桜井がナイスキャッチ。
0-0 O2 R--- 前田智。ファーストゴロ。ブラゼルが捕球しながらベースに入り、アウト。
○3回裏。
0-0 O0 R--- ブラゼル。思い切りよく振って、思い切りよく三振。
0-0 O1 R--- 桜井。追い込まれてからもファールで粘る。最後はアウトローにスイング止まらず三振。
0-0 O2 R--- 葛城。アウトローの球を逆らわずに打ち、打球は三遊間を綺麗に抜くヒット。
0-0 O2 R1-- マートン。計算された配球に、手が出ず見逃し三振。
 桜井選手、ブラゼル選手ともに、守備でも良い所が見られるのは嬉しいですね。特に桜井選手は
長打力があるだけに、守備力アップは何より欲しかったところ。やはり意識して練習してきたん
でしょうね。
 カープバッテリーも素晴らしい。打者の特長を元に計算されているであろう配球は石原選手の研究の
成果でしょうし、捕手の要求通りのコースへ要求通りの投球をする前田投手も、さすが開幕投手との
呼び声高い投手だな、と納得させられるプレーです。

○4回表。
0-0 O0 R--- 小窪。ど真ん中ストライクを捉えて綺麗なセンター返し。
0-0 O0 R1-- 梵。フルカウントからライト前ヒット。スタートしていた小窪は3塁へ。
0-0 O0 R1-3 天谷。アウトローが少し中に入った球を打ち返してセンター前ヒット。1-0。
1-0 O0 R12- 栗原。外の少し落ちる球を上手く打って右中間へ転がるヒット。2-0。
2-0 O0 R-23 フィオ。ライトフライ。タッチアップで3塁走者生還。3-0。
3-0 O1 R--3 ヒューバー。1投目ボークで栗原ホームイン。4-0。ヒューバーも打って出塁。
4-0 O1 R1-- 廣瀬。軽く打ち上げてライトフライ。
4-0 O2 R1-- 石原。真ん中高めに浮いた球を打ち、左中間フェンス直撃のヒット。走者生還で5-0。
5-0 O2 R-2- 前田智。捕手の構えはアウトロー。投球は真ん中高めに浮き、ライト前ヒット。6-0。
6-0 O2 R-2- 小窪。2塁代走木村。球威に押された打球は高く上がってセカンドフライ。
○4回裏。
6-0 O0 R--- 平野。詰まった当たりはセカンドライナー。
6-0 O1 R--- 鳥谷。アウトローの球を上手く打ち返してセカンド横を抜くヒット。
6-0 O1 R1-- 金本。三振。しかし力強いスイングはバッテリーには脅威でしょう。
6-0 O2 R--- 新井。打たされた打球はセンターフライ。
 この回表の感想については、後述します。どちらにしろ、カープ打線の作戦勝ちだと思います。
前田投手は相変わらず良いコントロール。金本選手へのインコースの球だけは、あまりにも内に
入り過ぎてヒヤリとしましたが、金本選手が何とか避けてくれて事なきを得ました。点を取られる
ことより三振より、こういうシーンが一番心臓に悪いです。真剣勝負の場では仕方ない事でしょうが。

○5回表。
6-0 O0 R--- 梵。上手く打たせてショートゴロ。
6-0 O1 R--- 天谷。低めの球をおっつけて打つもののセカンドゴロ。
6-0 O2 R--- 栗原。くるりと身体を回して打った打球はレフト前に落ちるヒット。
6-0 O2 R1-- フィオ。1,2塁間を破ってセンター前ヒット。1塁走者は3塁へ、打者は2塁まで到達。
6-0 O2 R-23 ヒューバー。打ち上げた打球はキャッチャーフライ。城島が捕ってアウト。
○5回裏。
6-0 O0 R--- 城島。ショートへの強い打球を梵が好捕して素早く一塁送球。1アウト。
6-0 O1 R--- ブラゼル。初球高めの球を上から打って、高いバウンドのセカンドゴロ。
6-0 O2 R--- 桜井。高く打ち上げてセカンドフライ。
 安藤投手、特に動揺もなく落ち着いた姿に見えます。栗原選手、フィオ選手の連打で再びピンチを
迎えるものの、後続を抑えたのはさすがだと思います。
 前田投手はまさに「打たせてとる」ピッチング。守っている野手を信頼しているからこそできる
ことですよね。それに応える野手陣も見事、という他ありません。

 安藤投手、微妙なコースを狙う時のコントロールが思い通りにいってなかったように見えます。
ストライクを狙って思い切り投げる球はもちろんストライクで、球威もある。でも、外ギリギリの
ストライクを狙った球は外れてボールになることが多く、それを意識したのか、その後は真ん中に
甘めに入り、しかもボールが浮きぎみになった所を狙い打ちされたのかな、と思います。

 投手が突然大崩れしたという訳ではなく、微妙な所の微妙な判定や、それに対する投手・捕手・打者
の心理状態と戦略が相俟って、結果的に全て打者有利に転んだ、という感想です。場合によっては
抑えられたかもしれないし、四球で押し出しになることもあったかもしれない。えてして勝負とは
そういうもの、と思います。しかしその微妙な、ボール1/4~1/2分のコースを投げ分ける為に投手は
ずっと厳しい練習を重ね、打者を抑えどういう形であれアウトを取る為に捕手は研究と思考を凝らし、
バッテリーとの勝負に勝って出塁する為に打者は自分の打撃を研く、全ての積み重ねの結果が試合に
表れるのだとも思います。

 とはいえ、オープン戦ということを考えれば、死四球押し出しよりも、打たれて点を取られる方が
今後に活きるんだろうな、とは思います。あくまで結果論であり、ベストではないと思いますが、
安藤投手も城島選手も、この経験を最大限糧にしてくれることを願っています。

 初めは、この試合に関しては軽く感想を書くだけにしようと思っていました。狩野選手が出ていない
ことも知っていましたし。でも、安藤投手が実際のところどうだったのか?というのが気になって、
そうなると詳細を書きながら真剣に見ないことには分からない、となって書いたのがこのエントリー
だったりします。
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 軽く感想を書こう、と思って何回も見たんですが、つい気が散って他のことをしてしまう、という
あまりに分かりやすく現金な自分に呆れました。
ある意味試されているのは自分かも、と思ってドキリとした私に一喝のワンクリック→ 
お願いします。
【目次】2010年オープン戦中継の感想へ。

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