日記

日々思ったことを綴ります

赤めだか

2015-12-24 22:58:00 | 日記
昨日、「赤めだか」が放送された。
青春グラフティー。
芸を磨く、修行の日々。
辛くても夢を追い求めて。
師匠とともにいることで、色々な事を経験し、乗り越えて行く。

何のために落語家になるのか。
生活のためじゃない。
それだけなら続けられない。

談春がはじめて談志師匠に稽古をつけてもらった。
金魚を買って来いと言われて、赤めだかを買ってくる談春。
それを師匠に上手いこと言いくるめてしまう。
師匠は騙されたことをわかっているが、上手いことを言ったことで、面白いやつだと思ったのか。
談々も師匠に怒られて、「つつじが許してくれるまでずっと謝っていろ!」と言われ、本当につつじにずっと土下座をする。
師匠もまさか本当につつじに謝れとは言っていない。
そういう気持ちになれと言っているのだ。
それを言葉のままつつじに土下座をし続ける談々を師匠は面白いと思っているようだった。

談志師匠はなんでもお見通しのようだ。
物事の本質を見ていて。
でも人付き合いは苦手のようで。
表現が不器用で、周りは大変みたいだけど。

ビートたけしさんは間で語れる人だ。
型で演技をしていない。
役を生きている。
佇んでいるだけで、談志師匠の人生を感じさせる。
世界でも評価されている訳がわかるような気がする。
ドキュメンタリーを観ているようだ。

二宮さんは苦悩する様が絶品だ。
そういう役で本領を発揮する。
観ている人をジーンと、同情させてしまう。
あの子犬のようなたたずまいが涙をそそる。
表情は純な17歳。
志の輔さんが香川照之さんだったり、本人役に本人が出てきたり、年齢不詳な配役が多かったから32歳の17歳役も問題なかった。

浜田岳さん、ひと言、うまい!
名バイプレーヤーだ。
松本さんと対極にあるような。
みんなを引っ張っていくというのじゃないけれど、いいスパイスになっていて、芝居の質を上げてくれる。

宮川大輔さんもとにかく自然な演技で違和感がない。
画面に活気とリズムを与えてた。
四人の絆のかなめを担っていたのが、宮川さん。

北村有起哉さんは、癖がなくていい。
踊りのシーンとか師匠の着替えを手伝うところとか、形が綺麗。
品があるから嫌味がないし、画面が重くならないのが気持ちいい。

この配役でパート2、真打昇進までを観てみたい。
その時は是非連続ドラマで。