これは1966年に米国でTV初放送されたPEANUTSアニメーション第3作『スヌーピーとかぼちゃ大王』の絵本版ですね。
洋書で、1972年印刷のビンテージです。
これを入手出来た時はめちゃ嬉しかった(宝物)!
この絵本の中で印象的なのは、かぼちゃ大王が来るんだ!と信じて、パーティに浮かれるお姉さんのルーシーや仲間たちと離れ、かぼちゃ畑で夜遅くまで大王を待つライナスと、一途に彼を信じようとライナスに寄り添うサリー、そして...。
最終的に一人ぼっちで取り残された弟のライナスを迎えに行くルーシー、この時のルーシーのお姉ちゃんとしての優しさと面倒見の良さですね!
ルーシーって気が強くて意地悪な女の子ってイメージが強いかも知れませんが実はお姉ちゃんらしくしっかりしているし優しいところもあるんですよね。
チャーリーにしても日頃ルーシーに散々虐められているのに相談を持ち掛けるのは何故かルーシーなのですからね笑
それにしてもハロウィンエピソードでのフライングエースも味わい深くて好きすぎます😍
子ども向けでも爆撃音が結構リアルなんですよね〜しかし正直カッコイイんだよな〜
私はスヌーピーの扮装の中でも特にフライングエースが好きなのです。
反戦運動が盛んだった60年代(〜70年代?)には作者のシュルツ先生は大いに悩んだ末、このミリ趣味のキャラクターを封印していたそうです。
私は好き好き大好きですけどね!(大事なことなので3回)笑
私だって戦争は勿論大反対ですけど結構ミリタリー好きなんですよね。
自分ではレプリカのモッズパーカー(昔M-65持ってたんですけど今あるのはM-51です、ちゃんとフィッシュテールですよ笑)くらいしか着ないけどミリタリーファッションとかグッズとか戦車とか空軍とかが好きな人の気持ちって私にもわかる気がするんですよ。
宮崎駿さんもそうですよね、反戦でミリオタっていう笑
私の大昔に亡くなったおじいちゃんも、戦争に行って足と耳を悪くしちゃって、戦争は絶対にダメだとか良くないとか言ってたんですけど、TVで戦争モノのドッカンドッカンやってる映画やってると必ずチャンネルを合わせて、あれはどう見ても嬉々として観てましたもんね笑
人間て複雑で、矛盾した行動なんて当たり前ですからね、まぁ、おじいちゃんの本当の心情がどうだったかは私にはわかりませんけどね笑
繰り返しますが勿論、戦争がどんなに不幸なことで悲惨でしかないことか、とにかく避けるべき事態であること、実際にはカッコイイなんてものじゃなく、海外ではどうだったか知りませんが(今度調べてみます)日本では飼い犬までも含めてどんな扱いを受けたか『窓ぎわのトットちゃん』を読んでもわかりますね。
涙なしに読めませんよね、あれは...子どもの頃、トットちゃんブームで祖母に買ってもらった単行本は繰り返し読みましたが『かわいそうな象』ばりにもう悔しいのなんのって、戦争は世界の権力者たちが意図的に起こすものだと私は思っているので怒りが湧いてきますよ。
いつだって犠牲になるのは(ペットも含めて)庶民ですからね!
...ってめっちゃ話逸れとるやないかい!
ハロウィンはね、私は最初本当はあまり好きじゃなかったんですよね。
私は一応正教会ってゆうキリスト教諸派の中で最も古くて保守的な教会の信徒(うちに※スヌだるま飾ってる緩さだけど)だし、ハロウィンって正教会的には無関係だしアメリカのプロテスタント的な行事って印象だし、ケルトのドルイド教がど〜のこ〜の言われてるし、ちょっと悪魔的な要素が強めでね、正直嫌悪感があったんですよね。
でも、ピーナッツ・ギャングたちの魅力的なハロウィンエピソードを知ってからは、それは見事にシュワワワ〜とハロウィンへのアレルギーが殆ど消えてなくなってしまったのです!ヒョエ~~
恐るべしスヌーピー!笑
だってね、オバケの仮装して一騒動繰り広げるピーナッツの仲間たち、めっちゃ可愛いでしょ!
まずね、お話も良いけど、このシュルツ先生の描く線、このデザイン、絵の力ですよ!!
おそらく言葉なしでも伝わってくるものがあり、純粋な絵の力って凄いですよね!!!!
ハァハァハァ...とゆうわけで、あんまり小難しいことは抜きにして、日本でも近年すっかり普及したハロウィン、楽しみたい方は楽しんだらいいのかなと思います。
そして惜しくも早逝された、ピーナッツ・アニメの音楽担当であったピアニスト、ヴィンス・グァラルディさんの魅惑的で美しい、かぼちゃ大王のワルツを聴きながら、とっておきのお茶とお菓子でもいただきますかね...♪