続きです。今日は、
ケアマネージャー試験
重要項目65
【43】検査と検査値
【44】薬剤管理・薬物の副作用
■指標となる検査項目
栄養評価 アルブミン(総タンパク)
虚血性心疾患 HDLコレステロール
糖尿病 糖負荷試験
肝機能 GOT、GPT、LDH、γ-GDP
腎機能 尿素窒素(BUN)、クレアチニン(Cr)
脱水症・腎機能 電解質(Na、K、CIなど)
感染症・膠原病 CRP
炎症・白血病 白血球数
■加齢とともに減少する検査値の項目
アルブミン
骨塩濃度
赤血球
ヘモグロビン
ヘマトクリット値
クレアチニンクリアランス(CCr)
トリヨードサイロニン(T3)
テストステロン
耐糖能
女性におけるエストロゲン濃度
メラトニン(松果体ホルモン)
脈拍数
肺活量
唾液分泌量
味覚
臭覚
裸眼視力
聴力
短期記憶
感覚系器官
運動神経の刺激伝達速度
【44】薬剤管理・薬物の副作用
■高齢者への薬剤処方の注意点
①薬の種類が多くなりがちで、相互作用による副作用が起こりやすい。
②肝臓の薬物代謝機能低下、腎臓の薬物排泄機能低下など生理機能の老化により副作用が出やすい。
副作用のリスクを避けるため、1回量を減らす等の方法がある。
③扱いやすく、飲みやすいように剤形を工夫する。
④生活習慣の個人差が大きく、服用時間の工夫を要する。
⑤複数の薬の場合、服用回数などはできるだけ揃える。
⑥定期的に薬の必要性する。
■高齢者における薬物の副反応
①鎮静剤、睡眠剤、精神安定剤など中枢神経系に鎮静的に働く薬物:眠気、抑うつ気分の助長、精神活動の低下、生活意欲の減退、ふらつき・転倒などの原因。
②糖尿病薬、胃潰瘍薬(H2ブロッカー)、ジギタシス:精神錯乱状態
③リン酸コデイン(咳止め):便秘
④マイナートランキライザー(精神安定剤):抑うつ気分の助長、精神活動の低下、生活意欲の減退
⑤利用薬、抗狭心症薬、睡眠薬、降圧薬:起立性低血圧
⑥L-ドーパの長期投与:オーラルディスキネジア(喋りにくくなる)
⑦ジギタリス、βブロッカー:徐脈性不整脈
⑧消炎鎮痛剤:出血を伴う胃潰瘍
⑨降圧剤:昼間の居眠り、注意力散漫、意欲減退などの副作用や、極端な場合は血圧低下による脳梗塞の原因