アメリカのミシガン大学(UMich)で行われた研究により、ミトコンドリアが私たちの脳細胞に自分自身のDNAを送り込み続けていることが示されました。
送り込まれたDNAは核内のDNAに入り込み、脳細胞の遺伝情報を変異させてしまいます。
また研究ではこの現象と寿命の関係が調べられており、ミトコンドリアDNAが多く取り込まれている人ほど、早死にすることが示されています。
(ここまでの感想です。)
わぁ〜なんだかすごいことを言っているぞ!少し健康に関心のある方であれば、「ミトコンドリア」は、生体機能にとってとても重要な働きをしており、その活性化を促すことで「健康に良い」影響を与えるというのが定説だということはご存知かと思います。その「ミトコンドリア」が自らのDNAを宿主の人間の脳細胞へ送り込んで、脳細胞の遺伝情報を変異させてしまうですと〜!!!
さらには、ミトコンドリアDNAが多く取り込まれている人ほど、早死にするですと!!!
(記事より一部抜粋を続けます。)
ミシガン大学の研究者たちは、特に脳細胞をターゲットにして、ミトコンドリアDNA断片の移行がどれほど起きているか、そしてどんな影響があるかを調べることにしました。
すると、ミトコンドリアDNA断片の挿入は、人間の理性や認知にかかわる前頭前野のニューロンに最も多く起きていたことが示されました。
また被験者たちの死亡した年齢と比較すると、前頭前野へのミトコンドリアDNA断片が多い人は少ない人よりも早く死亡していたことが判明しました。
この結果から研究者たちは、ミトコンドリアDNA断片の蓄積が脳の老化や機能低下、寿命に関連している可能性があると結論しました。
細胞のミトコンドリアがストレスによって機能不全に陥ると、4~5倍の速さで蓄積していったことが判明しました。
この結果は、ストレスによりミトコンドリアはDNAの一部を放出しやすくなり、これらの断片が細胞核内部のゲノムに感染している可能性があることを示しています。
前頭前野は脳内の他の領域に比べて非常に活発にエネルギーを消費し計画、意思決定、問題解決、社会的行動、感情の調整など、複雑な認知機能を担っています。
もしかしたら前頭前野のミトコンドリアは脳内の他の領域に比べてストレスに晒されやすい状態になっているのかもしれません。
研究者たちは今後、ミトコンドリアDNA断片の移行が精神疾患のリスクとどのように関係するかを調べていくと述べています。
(感想)
すごく興味深い研究結果です!
前頭葉、前頭前野の働きには昔から興味を持っています。
認知症の方でも
「前頭側頭型認知症」
前頭側頭型認知症の主な症状として、お店の商品を勝手に持って帰ってしまう万引き行為や、信号無視などのルール違反がみられることが多いです。
社会性が欠如してしまうことで、配慮に欠けた行動や軽犯罪を犯すこともあり、周囲とのトラブルが発生しやすくなります。本人の行動や性格の変化がみられても、加齢によって性格が変わっただけと判断され、診断が遅れることも少なくありません。
こうした症状を引き起こすのは、脳の前頭葉が萎縮し、自分の行動や感情をコントロールすることが困難になることが理由です。
前頭側頭型認知症とは?特徴(初期症状や進行速度)を医師が解説
1・ミトコンドリアがストレスに晒されると、機能停止に陥る。
2・自分のDNAを残そうと、人間の細胞に感染し、DNAを書き換える。
ミトコンドリアが生物の細胞内に存在するようになったといわれるのが、
約20億年前です。その時代から生きる超太古のミトコンドリアが感じるストレス。
現代に生きる人間も、適度なストレスは必要なんだろう、とは思いますが、
過度なストレスは、不自然極まりない!のだと思います。
よって、ミトコンドリアの「恩寵」により、脳が社会性を失う。
と言えば、かなりお叱りを受けそうですが、果たして「社会性」とは、
どの程度の社会性が「自然な社会性」なんだろうな?と思います。
かなり衝撃的なニュースでしたので、全然まとまりありませんが、
とりあえずブログに残しておきます。