続きです。今日は、
ケアマネージャー試験
重要項目65
【39】認知症ケアと認知症対策
【40】食事の介護と栄養管理
【39】認知症ケアと認知症対策
近年、認知症ケアや認知症対策についての出題頻度が高まっている。
○パーソン・センタード・ケア
認知症ケアの代表的なものとして、
パーソン・センタード・ケア
がある。
認知症がある人を
個人として尊重し、
その人の立場に立って考え、
その人らしさを支えながらケアを行おう
とする考え方である。
○認知症へのコミュニケーション技法
・ユマニチュード
・バリデーション
ユマニチュードとは、
・見る
・話す
・触れる
・立つ
を4本の柱として、知覚や感情などによる
包括的コミュニケーションに基づいたケア技法である。
バリデーションとは、
認知症の人とのコミュニケーション技法であり、
BPSD(認知症の行動・心理症状)にも意味がある
と捉えるといった特徴がある。
○認知症に対する薬物療法
○認知症施策推進大綱
2019(令和元)年策定の認知症施策推進大綱は、
認知症の発症を遅らせ、
発症しても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、
認知症の人や家族の意見を重視しながら共生と予防を2つの柱
として推進するとしている。
○認知症初期集中支援チーム
○認知症カフェ(オレンジカフェ)
「認知症の人と家族、地域住民、専門職等の誰もが参加でき、集う場」
と定義されている。
【40】食事の介護と栄養管理
○食物摂取の過程
食欲
→摂食
→咀嚼
→嚥下
→消化・吸収
→排泄
の6段階に区分される。
さらに、摂取から嚥下までの段階を
先行期
→準備期
→口腔期
→咽頭期
→食道期
の5段階に細分化することができる。
○誤嚥の防止に向けた対応
1・食事内容の工夫
まずは食べてもらうために、高齢者の好みに合わせた内容にする。
2・食事介助の方法
いきなり食べ物を口に運ぶのではなく、
献立を説明し、
食事の前に深呼吸や口を動かす準備運動を実施し、
利用者がこれから何を食べるかを認識してから食事を口に運ぶ。
また、嚥下反射が低下している高齢者は、
むせていなくても
誤嚥している場合があるため、
摂食動作について注意深く観察する必要がある。
3・高齢者の栄養管理
身体の成分組成(体組成)は、
水分、タンパク質、脂肪、ミネラルで構成される。
高齢者は、若年者に比べ、脂肪の構成割合が増加し、
水分の構成割合が低下する。